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2017年12月31日 (日)

17年劇場で観た作品タイトルIndex

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 17年、劇場で観た作品のIndexです。

                                                                                         
     

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17年 劇場公開映画 ベスト10

 今年も例年の如く17年に劇場で観た作品の中から強く印象に残った10本と、期待したけど全力で裏切られた作品1~2本をゲロって、本年度の記事投稿を終えようと思う。
ってぇことで張り切って行ってみよッ!

【ベスト10 (*゚∀゚)=3 ムッハー 】

 1)、「我は神なり
 2)、「人類遺産
 3)、「わたしは、ダニエル・ブレイク
 4)、「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
 5)、「ラ・ラ・ランド
 6)、「希望のかなた
 7)、「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿
 8)、「ヒトラーへの285枚の葉書
 9)、「パトリオット・デイ
10)、「あさひなぐ
10)、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章
10)、「氷菓
10)、「ReLIFE リライフ

 今年のベスト10の傾向は社会派、実録系にドキュメント、そして欧州系の作品と例年になく多種多様に富んだラインナップとなり、そんななか韓国のアニメ映画「我は神なり」がシーズン途中までぶっちぎりで首位独走していた2位の「人類遺産」にさらに圧倒的な差をつけて17年のベスト1に。
10位群は普段ならほとんど劇場で観ることのないアニメ&コミックスの実写化ものなんだけれども、今年は好きな作品がラインナップしたことで足を運ぶこととなり、どれも思った以上によく出来ていて好印象だったことからまとめてランクイン。
 次点としては「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー : リミックス」「キングコング : 髑髏島の巨神」「パワーレンジャー」のハリウッド勢の娯楽作品が大健闘。 その反面、海賊、変形ロボ、一部のマーベル系とバッサリ切り捨てることとなった作品も多々。

 期待をさせておいてそれを見事以上に裏切った作品に対しての【ドギャ━━(゚ロ゚;)━━ン!! 賞】と印象の強かった俳優さん&監督さん賞を発表。

Marika_5 【ドギャ━━(゚ロ゚;)━━ン!! 賞】 : 「関ヶ原
 【監督賞】 : ケン・ローチ 「わたしは、ダニエル・ブレイク」
 【男優賞】 : サモ・ハン 「おじいちゃんはデブゴン
 【女優賞】 : 乃木坂46 & 伊藤万理華 「あさひなぐ」

 【ドギャ━━(゚ロ゚;)━━ン!! 賞】は「関ケ原」に決定!!
短時間なのに膨大な情報量ゆえの早口、ゲームならまだしも戦国時代には登場しなかった弩を使用してみたりとこの監督さんのカブレたつくりはどうも…。

 監督賞はここのところコメディ作品が続いていた敬愛する巨匠ケン・ローチ監督が得意とする社会派ドラマで本領を発揮。
また今年はジョニー・トー監督「ホワイト・バレット」、エミール・クストリッツァ監督「オン・ザ・ミルキー・ロード」にアキ・カウリスマキ監督「希望のかなた」、ティム・バートン監督「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」、M・ナイト・シャマラン監督「スプリット」と例年にないくらいに集中して敬愛する監督さんたちの作品が公開されファンとしては実によろこばしい限り。
ホントだったらここにチャン・イーモウ監督も名を連ねたかったところなんだけど「グレートウォール」があまりにも感があったんでスルーしたんで今回は除外。
男優賞はジャッキーよりもアンディ・ラウよりも好きなサモ・ハン、女優賞は脳内ベスト10選考委員会において選考するまでもなく満場一致で乃木坂ちゃんたちに決定し、取り分けて今月末に卒業してしまった推しだった万理華に。
 削除されないように多少手が加えられてはいるけど親友さゆとのユニット曲のこちらを観れば万理華の魅力をきっと解っていただけるかと♪  。・゚・(ノД`)・゚・。 万理華ぁ~~ できればこちらも観てハマっていただければと…。

 というワケで今年一年、仲良くしてもらった皆さんホントに感謝×10であると同時に出来れば来年も仲良くしてもらえると幸いなんで来年もヨロシクお願いしやす。
いや~乃木坂…映画ってホントに素晴らしいやね♪

2017年12月24日 (日)

ヒトラーに屈しなかった国王

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 ノルウェー
 ドラマ&戦争&伝記
 監督:エリック・ポッペ
 出演:イェスパー・クリステンセン
     アンドレス・バースモ・クリスティアンセン
     カール・マルコヴィクス
     ツヴァ・ノヴォトニー

                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 1940年4月9日、ノルウェー。首都オスロに強大な戦力を持つナチスドイツ軍が侵攻し、主要都市は次々と占領されてしまう。
ナチスドイツ軍は降伏を迫るが、ノルウェー政府は拒否する。
その後ナチスドイツ軍は再度降伏を求めるべく、ドイツ公使と国王ホーコン7世への謁見を要求する。
国王は、ナチスドイツ軍に従うか、国を離れて抵抗を続けるか、国民と家族のために結論を出さなくてはならず…。

 ここ数年ありがたいことに「君の涙 ドナウに流れ ハンガリー 1956 」や「ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦 」で第二次世界大戦中&後の東欧の歴史を扱った作品が公開されるたことでそれなりに勉強できる機会に恵まれるも北欧に関しては未だに中立国とかエコ推進国程度でしかなく、そのなかのひとつであるノルウェーが大戦時、どのような立ち位置で、どのように立ち回ったのか?を後学のためにもと思い張り切って観に行ってきた。

 本来ならば政治に介入しないはずの当時の国王がナチス侵攻に対して降伏か?抗戦か?どちらを選んでも多大な犠牲はやむを得ずの大きな決断を下すまでの苦悩に満ちた3日間を描いた作品で、恐れながらも祖国のために銃を取る兵士たちの姿を前に王族であるというだけで逃げの一手しか打てないことにもどかしさと国王としての責任感にゆれるホーコン7世の人となりをかなり丁寧に掘り下げて描かれていて、この辺は【象徴】という日本の天皇陛下と同じ立ち位置だから何かと感情移入というか共感しやすい。淡々とした静かな作品ながらその場に居合わせた感覚になるドキュメンタリータッチのカメラワーク、戦闘&空爆シーンの緊張感の高さも素晴らしくかなり見応えのある作品だった。
 「ガルパン」を観て最近ようやくフィンランドはソ連との継続戦争のためにナチスに協力していたことを知り、本作でデンマークは早々に膝を屈し、逆にノルウェーはナチスに抵抗の姿勢を示したことを知り、同じ北欧でも置かれいている状況や立場で下される決断も違ってくし、その選択と結果が正しかったのか? 間違っていたのか?も解らずで感慨深くいろいろ考えさせられる。

 きっと思い過ごしなんだろうけれど、なんとなくここ数年この時期になると季節柄北欧の作品が公開され、その都度せっせと観に行っているような気がしてならない。
それはそれとして、17年シーズンの劇場鑑賞は本作をもって打ち止め。
最後の最後に大当りとまでは行かないまでも北欧の現代史を勉強でき、得るところも大きかった作品で終われたんで無問題!
まぁ、そんなワケで来年も素晴らしい映画に行き当たるとイイですな♪

【余談】
銀座での鑑賞後、その足で秋葉原のゲーセンへ赴いた際、上で述べた「ガルパン」に登場する継続高校(フィンランド系)チームの隊長ミカのコスプレをした人を目撃。
ちなみにUFOキャッチャー(久々の1000円以内)で知波単学園の西隊長のプライズをGET!

2017年12月23日 (土)

52Hzのラヴソング

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 台湾
 ロマンス&ミュージカル
 監督:ウェイ・ダーション
 出演:シャオユー
     シャオチョウ
     ミッフィー
     リン・チンタイ


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 バレンタインデー当日、生花店で働くシャオシンは朝から大忙しだが、共に過ごす恋人はいない。
一方パン屋に勤める職人のシャオアンは、店の注文品に紛らせて、ひそかに思いを寄せるレイレイに贈るスペシャルなチョコレートを作る。その後シャオシンが乗る車とシャオアンが運転するバイクが、接触事故を起こし…。

 舞台で観るミュージカルは大好きもこれが映画となると「サウンド・オブ・ミュージック」以外はナゼかあまり得意ではないところなんだけれども、欧米&日本以外のミュージカルは今までに舞台、映画ともに目にしたことがないこともあってそのもの珍しさと興味深さに惹かれて玉砕覚悟で張り切って観に行ってきた。

 タイトルに「52HZ」なんてあるからてっきりラジオが結ぶのストーリーかと思いきや、冒頭の小安の歌のなかに「クジラ」の歌詞を目にして「52Hzのクジラ」(発する周波数が他の個体と違うため仲間の群と出会うこともできないクジラ)のことで、なるほど本作は想いの人に出会えない、すれ違いと孤独な人たちを描いたものなのだなぁと感心。
 と、出だしは上々も三十路を過ぎでありながら恰好も若ければ恋愛に対しても夢見がちな主人公のひとりである小心に対して男目線で言わせてもらうと「二十歳そこそこの子ならまだしも、もっと現実な考えかたしろよ!」とツッコミたくなる痛いキャラだったことで前半はカラフルでポップな雰囲気とは裏腹に冷めた心持に…。
 中盤に入るとお気楽な大河と現実的な蕾蕾のカップルの結婚をめぐるややビターなテイストが絡んでくると展開にメリハリがでてきてグっと良くなると同時に思いのほか盛り上がった(レストランでのライヴシーンの一体感はなかなか)感じで、なんやかやで結構楽しむことができた。やっぱ青春恋愛譚はスイートばかりじゃなくビターも必要だな。

 主人公の4人は台湾では人気のある若手アーティストとのこと。
まぁお世辞にも美男美女が揃ったという感じではなかったけど、逆にそこが等身大というか親近感があって好印象。
取りわけてお気楽な音楽青年大河役のスミンの存在感が光る。

2017年12月17日 (日)

スター・ウォーズ / 最後のジェダイ

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 アメリカ
 SF&アドベンチャー
 監督:ライアン・ジョンソン
 出演:マーク・ハミル
     キャリー・フィッシャー
     アダム・ドライヴァー
     デイジー・リドリー


                                                                                     【物語】     (allcinema)
 レイア将軍率いるレジスタンスはファースト・オーダーの猛攻に晒され、基地を手放し決死の脱出を図る。
その頃、レイは伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーを連れ戻そうと説得を試みていた。
あるトラウマから心を閉ざし、ジェダイの訓練を請うレイに対しても頑なな態度を崩そうとしないルークだったが…。

 本シリーズに対してそれほど思い入れがないんで世間の評価や盛り上がりほどにウェイトを置いていないし、正直なところ半ばもう惰性ぽくなってきているけれども、そこはやっぱり腐っても何とやらで40年かけて綴られてきている一大叙事詩を見逃すもの惜しくもありの思いも強くありなんで何はともあれ観に行ってきた。

 レイとカイロ・レンが互いに立場を明確にしたあたりや、ホルドー中将の特攻やローズの自己犠牲、そして多くの犠牲を目にして新たな優秀な指揮官として成長するポーと、過去エピをなぞっただけの感が強くあった前作の「EP7」とくらべると見応えがあったけれども、パートによっては中途半端、これどういうことだ? 必要なのか?と思え、これらひっくるめて長尺のワリに進んだのはほんの僅かで何となくコレといって目を惹く展開がないスローペースなマラソンや駅伝を観いている感が無きにも…。
 また、ラストの厩舎で虐げられる少年がフォースの片鱗を垣間見せるあたりなんかはまるで〇ンダム最終話でカツ・レツ・キッカの3人が次世代のニュータイプの可能性をうかがわせる演出を思い出し、レジスタンス精神が芽吹いているはイイけどフォース云々となるとあざと過ぎてちょっと。あざといと言えばチューバッカの新たな相棒となるポーグは愛くるしくはあるけど第2のイウォークって立ち位置なんだろうけど、これも何となくピ〇チューを意識してんじゃね?の邪推がはたらく。
まぁそんなワケで、思うことは多々あれどそれほど退屈さは感じられることのない、コレといって語ることのない作品だった。

 強烈なキャラが見当たらないなかにあって優秀な指揮官として最後に男気を見せた?ホルドー中将役のローラ・ダーンの存在感が光った。そして先日亡くなられたレイア姫役のキャリー・フィッシャーの冥福を祈る。
ところでアクバー提督はやっぱり戦死しちゃったん?

2017年12月16日 (土)

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話

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 日本
 アニメ&学園&ドラマ&ミリタリー
 監督:水島努
 出演:(声の出演)
     渕上舞
     茅野愛衣
     中上育実


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 第63回戦車道全国高校生大会と対大学選抜チーム戦を戦い抜き、学園のピンチを免れた県立大洗女子学園。
3年生の卒業を前に生徒会の体制も新しくなり、戦車道チームの面々は穏やかな毎日を送っていた。
だが、再び戦車道の試合が行われることになり、相手はお嬢さま学校のBC自由学園に決まる。
このチームは機動力が高く…。

 大人気アニメ「ガールズ&パンツァー」の劇場版第2弾!!
前回の廃校処分騒動から2年、大洗女子学園にまた新たな危機が!!そしてシリーズ最終章(素直にこのシリーズで終わるとは思えんけど…)となれば観ないワケにはいかねぇ!
そんなワケで今回もあらたに登場する好敵手と仲間、車輛による迫力ある戦車戦を堪能すべく張り切って観に行ってきた。

 今回も何時もの通り大洗女子学園の廃校処分騒動かと思いきや、威張りん坊のワリにはかなりのポンコツの前生徒会広報の河嶋の留年阻止(正確には大学進学)のために復活した無限軌道杯で優勝しようというもので「なるほどそう来たか!」と思う反面、今までの廃校処分と比べると動機づけもインパクトも弱く感じられたのと、本作は全6作をもって1作とするため上映時間も約40分と短めのためTV版、OVAを観ている感じで劇場版という感覚は残念ながら薄い…。
 無限軌道杯1回戦はナゼかアヒルのフォルムが多いフランス系車輛を揃えるBC自由学園が相手。前回の劇場版で登場した継続学園の3人はフィンランド系ということでスナフキン&ムーミン&ミィをモチーフとし、名前もアキ&ミカのカウリスマキ監督兄弟からとっていたけど、BC自由学園はフランスということで隊長のマリー(アントワネット)を筆頭に安藤(アンドレ)、押田(オスカル)と「ベルサイユのばら」からと今回も小ネタの効いた設定で興味深い。
 大洗女子学園も学園艦の船底に存在する「大洗のヨハネスブルグ」から船舶科の不良生徒5人(サメさんチーム)が9番目の仲間として参加。この5人それぞれそんなにワルくはないけど設定が何となく雑だし、使用車両もイギリスの菱形戦車とこれまで第二次大戦時の車輛のなかにあって第一次時の代物と「なしてここに来て?」の思いは拭えず。同じイギリスなら「チャーチル」同様にお気に入りの「クロムウェル」のほうが好ましいかなぁ。それだと形状的にもサメさんチームにならんしね。

 いろいろ細かいところで多々思うところがあるけれども戦車が入り乱れての追走劇、砲撃戦に戦略戦と本戦が始まれば食い気味の大興奮!! 相手の罠にまんまと引っかかり(相手校の事前工作の妙があったから解らんでもねぇけど、あの地形を鑑みたらあの戦略はねぇわな…。)窮地に陥るもなんとか脱し反撃に打って出てとすっげぇイイところで第1話終了。
今のところいつ第2話が公開されるの情報が出ていない…せめて終了後に1~2分程度の予告があってもヨカッタかなぁと。

E090cc06_3F0fdd745 (左) クロムウェル巡航戦車
 (右) フィンランド軍 突撃砲 BT-42

 どうも巧く撮ることができない…クリックすれば拡大版が観れます。
もっと丁寧に墨入れしたほうがそれなりに見えるのは解ってるけど、まぁそんなワケであまり粗さがしはしねぇでくだされ…r(^^;)
今度は仏軍の「B1bis」戦車でも作るかな♪

2017年12月10日 (日)

希望のかなた

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 フィンランド
 コメディ&ドラマ
 監督:アキ・カウリスマキ
 出演:シェルワン・ハジ
     サカリ・クオスマネン
     イルッカ・コイヴラ
     ヤンネ・フーティアイネン


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 カーリドは石炭を積んだ貨物船に隠れ、内戦が激化するシリアのアレッポから遠く離れたフィンランドの首都ヘルシンキにたどり着く。差別と暴力にさらされながら数々の国境を越え、偶然この地に降り立った彼は難民申請をする。彼の望みは、ハンガリー国境で生き別れた妹ミリアムを呼び寄せることだけだった。

 間に何人かの監督さんとのオムニバス作品があるけど、自身の作品となると「ル・アーヴルの靴みがき」以来5年ぶりとなる敬愛する映画監督さんのひとりであるアキ・カウリスマキ監督の新作。しかも17年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したとあればファンとしてはということで張り切って観に行ってきた。

 前述の「ル・アーヴルの靴みがき」同様に難民を扱った作品ではあるものの決してシリアスなものではなく、同監督のレストランを舞台にした奮闘劇の「浮き雲」の趣に乗せて、いつもの独特の【間】のチョコっとした笑いで難しい問題とその解決に何が必要かを問いかけ(個の気持ちで行動したいけど、その前に国という感情が先にくるだけに難しい問題だ…。)、限りなくフラットな流れ、車のフロントガラス越しのカット、簡素すぎる部屋、光と影のコントラスト、デジタル社会に逆行したタイプライター等のアナログ&レトロなアイテム、そしてワンコとカウリスマキ監督らしさ全開のファンとしては見応えのある作品だった。
 カーリドが街中でネオナチのメンバーに襲われた際にその中のひとりの「ユダヤ人!」のセリフにアラブ人かユダヤ人かの区別もつかず、クソほどの脳ミソも詰まってないバカがネオナチを騙ってるのネオナチとそのかぶれた連中に対しての強烈なディスりはパンチが利いてて思わず爆笑。また、間違った日本文化ネタも数いる海外の映画監督の中でもおそらくいちばん日本文化に通じているアキ・カウリスマキ監督だけにその確信犯的手口が最高にオモシロく感じられる。

 レストランオーナー役のサカリ・クオスマネンをはじめカティ・オウティネン、マリア・ヤンヴェンヘルミとアキ・カウリスマキ監督作品の常連さんたちが今回も顔を揃える。
カティ・オウティネンなんかここんところほんのチョイ役ばっかだからたまには露出の多い役どころでみたいところ。
そして今回も登場する監督の愛犬のジャック・ラッセル・テリアの姿に今年の8月に15歳で死んでしまった同種の愛犬を思い出してしまいつい目頭がジワっと…。

2017年12月 9日 (土)

オリエント急行殺人事件

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 アメリカ
 ミステリー
 監督:ケネス・ブラナー
 出演:ケネス・ブラナー
     ペネロペ・クルス
     ウィレム・デフォー
     ジュディ・デンチ


                                                                                      【物語】     (シネマトゥデイ)
 トルコ発フランス行きの豪華寝台列車オリエント急行で、アメリカ人富豪のエドワード・ラチェットが刺殺体で発見される。
偶然列車に乗り合わせていた探偵のエルキュール・ポアロが、鉄道会社に頼まれ密室殺人事件の解明に挑む。
乗客のゲアハルト・ハードマン教授やドラゴミロフ公爵夫人、宣教師のピラール・エストラバドス、キャロライン・ハバードらに聞き取りを行うポアロだったが…。

 幾度となく読み、観ているだけに物語はもちろんとして犯人も既に知っているだけにミステリー映画として今さら金を払ってまで観に行く必要があるのか?と思いが無きにしも非ずもそこは「犬神家の一族」同様に優れたミステリーはトリックも犯人を知っていても何度観てもオモシロいことに間違いないところだし、監督主演もご贔屓のケネス・ブラナーのうえに旧作同様にキャストも豪華となればで張り切って観に行ってきた。

 嘆きの壁から始まりはあまりにもタイムリーなだけになにか予言じみていて何かスゲェ怖ぇ…ここのエピを観るとパレスチナ問題の責任は少なからずイギリスをはじめとするユダヤ優遇による利権が絡んだ故の責任の皮肉めいたものを感じなくも…。
 ベースを忠実に守りながら天才的な推理が目立ち超然としがちな今までの探偵ポアロだけではなく焦燥や事件の背景にあるそれぞれの感情に苦悩する人間ポアロを描いているあたりや、ラストのトンネル内での演出はダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の構図で、責任は手前ぇにありとすべてを背負い込もうとする主犯格のミシェル・ファイファーはまさにキリストで、そう考えると冒頭の嘆きの壁にもつながり「なるほど!」で、この辺は長年シェイクスピア劇に携わってきたケネス・ブラナーらしい古典作品に対するアレンジとアプローチだなぁと思わなくもで贔屓目もあってさすがだし、古典名作を蘇らせてくれたことに感謝。
 いくら歴史ある中東とはいえ1900年代初頭の姿を今の世にそのまま残しているワケもなく、そのほとんどがCGで再現されていてパノラマ感はあるも雰囲気は半減といったところで仕方のないこととはいえ残念かなぁと。
残念といえばラストのトンネル内のシーンで白い息がでていなかったことで、ここは突き刺すような寒さ感があれば事件の背景にある痛みがさらに倍加されたんじゃねぇかなぁと思えなくも。そんなワケで「ナイル殺人事件」に期待!

 ポアロというとTV版のデヴィッド・スーシェと、前述の「ナイル殺人事件」「死海殺人事件」のピーター・ユスティノフのイメージがかなり強いだけにケネス・ブラナーがどれだけ印象を残せるか?と観ていたんだけど、終始フランス訛の英語でしゃべり上記のふたりに劣らずヨカッタ。まぁ旧作でもそうだったけど、本作でのジュディ・デンチ、ウィレム・デフォーの名優たちの存在はウレシイもののやや印象に薄いというのがもったいない気がしないでも。

2017年12月 3日 (日)

星空

Hoshi_2
 台湾&中国
 ドラマ&青春&ロマンス
 監督:トム・リン
 出演:シュー・チャオ
     リン・フイミン
     レネ・リウ
     ハーレム・ユー


                                                                                      【物語】     (シネマトゥデイ)
 美術商の両親は離婚寸前、優しかった彫刻家の祖父も他界し、少女には居場所がなかった。
ある日、彼女はスケッチブックを抱えて街をさまよう転校生と出会い、互いに事情を抱える二人は美しい星空を見るために旅に出る。

 先日、足を運んだ劇場で本作が公開されているのを目にし、以前いつも仲良くしてくれている中国語圏の映画に詳しい「龍眼日記 Longan Diary」のsabunoriさんがお薦めと紹介してくれていたのを思い出し、ロードショー終了も迫っていることもあって予定していたホラー作品を蹴って本作を張り切って観に行ってきた。

 思い返してみると今年は大好物の台湾産の青春群像劇を1本も観てないことに気づく。
それはそれとして初恋と崩れ行く家族と13歳という多感の時期な感情の陰(現実)と陽(ファンタジー)は悪くはないけれども、好みからすると幼過ぎて微妙にノリきれずといったところ。どちらかと言えばラストでチョイとだけ出演したグイ・ルンメイの主演作で台湾産青春映画の代名詞の「藍色夏恋」をはじめ「私の少女時代」や「若葉のころ」のような高校生くらいの追って追われてのはじける様な青春恋愛譚と同監督の「九月に降る風」の少年たちのやるせなく痛い青春群像譚のほうが好みかなぁと。
 折り紙の動物たちの大行進、ゴッホの「星月夜」のなかに入り込んだりと想いを寄せる男の子との距離が縮まった欣美の浮かれた心情の描写が少女らしい無垢さやかわいらしさが出てて魅せられる。
これはかなり個人的なものになるけど、欣美同様にオレも名画のジグソーパズルを作るのが好きなもんだから多くのこれらのアイテムひとつひとつ観ていて楽しく、日本では本作で登場したほどに名画シリーズが出ていないこともあって羨ましくて仕方がなく、そして【mono消しゴム】の良さは台湾でも認知されているのなぁと。
クレジットで流れる原作画がとてもよく、本編を観るより心掴まれた感じがする。

 欣美役のシュー・チャオはチャウ・シンチーの作品に出演してたみたいなんだけど残念ながら未見で初めてお目にかかる女優さん。てかどっかで目にしたことのある薄い顔立ちの美人さんなんだよねぇ…全然思い出せねぇ…。
終盤に大人になった欣美役でチョイとだけ出演したグイ・ルンメイももう三十路超えなのかぁ。彼女のデビュー作の「藍色夏恋」をリアタイで観てるだけになんかすっげぇ感慨深い。

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