52Hzのラヴソング
台湾
ロマンス&ミュージカル
監督:ウェイ・ダーション
出演:シャオユー
シャオチョウ
ミッフィー
リン・チンタイ
【物語】 (シネマトゥデイ)
バレンタインデー当日、生花店で働くシャオシンは朝から大忙しだが、共に過ごす恋人はいない。
一方パン屋に勤める職人のシャオアンは、店の注文品に紛らせて、ひそかに思いを寄せるレイレイに贈るスペシャルなチョコレートを作る。その後シャオシンが乗る車とシャオアンが運転するバイクが、接触事故を起こし…。
舞台で観るミュージカルは大好きもこれが映画となると「サウンド・オブ・ミュージック」以外はナゼかあまり得意ではないところなんだけれども、欧米&日本以外のミュージカルは今までに舞台、映画ともに目にしたことがないこともあってそのもの珍しさと興味深さに惹かれて玉砕覚悟で張り切って観に行ってきた。
タイトルに「52HZ」なんてあるからてっきりラジオが結ぶのストーリーかと思いきや、冒頭の小安の歌のなかに「クジラ」の歌詞を目にして「52Hzのクジラ」(発する周波数が他の個体と違うため仲間の群と出会うこともできないクジラ)のことで、なるほど本作は想いの人に出会えない、すれ違いと孤独な人たちを描いたものなのだなぁと感心。
と、出だしは上々も三十路を過ぎでありながら恰好も若ければ恋愛に対しても夢見がちな主人公のひとりである小心に対して男目線で言わせてもらうと「二十歳そこそこの子ならまだしも、もっと現実な考えかたしろよ!」とツッコミたくなる痛いキャラだったことで前半はカラフルでポップな雰囲気とは裏腹に冷めた心持に…。
中盤に入るとお気楽な大河と現実的な蕾蕾のカップルの結婚をめぐるややビターなテイストが絡んでくると展開にメリハリがでてきてグっと良くなると同時に思いのほか盛り上がった(レストランでのライヴシーンの一体感はなかなか)感じで、なんやかやで結構楽しむことができた。やっぱ青春恋愛譚はスイートばかりじゃなくビターも必要だな。
主人公の4人は台湾では人気のある若手アーティストとのこと。
まぁお世辞にも美男美女が揃ったという感じではなかったけど、逆にそこが等身大というか親近感があって好印象。
取りわけてお気楽な音楽青年大河役のスミンの存在感が光る。
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風情♪さん、こちらにもお邪魔しますー。
確かにあの小心、もっと年相応になればいいのに・・・と思いました。
なにゆえセコく年を誤魔化し続けるのか?
そんなコトもあり好感は持てなかったです。
個人的には前向きな同性愛カップルが可愛かったなぁ。
劇中歌の「ドミ没有ソ~~♪」のフレーズが頭から離れなくて困っています。
投稿: sabunori | 2018年3月 9日 (金) 22時40分
コメント感謝です♪
同じ理由で言えば大河も悪いことじゃぁねぇけどいつまで夢見たこと言ってんだよ!なんすけど、何だろうなぁ、小心の三十路過ぎての女子中高生レベルの恋愛観に (;´Д`) イタタタタタ… ってなっちゃいましてねぇ…。
いろいろ思うこと、馴染めないところがありがなも思いのほか楽しめたし、思いのほか好印象なんですよね。
胸に痛い青春劇もイイけどたまにはこういうポップなロマンス譚の台湾映画もイイな♪です。 (゚▽゚)v
投稿: 風情☭ | 2018年3月11日 (日) 14時47分