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2017年11月18日 (土)

悪魔祓い、聖なる儀式

Liberami
 イタリア&フランス
 ドキュメンタリー&ホラー
 監督:フェデリカ・ディ・ジャコモ&フランチェスコ・ヴィルガ
 出演:
     
     
     


                                                                                  【物語】     (シネマトゥデイ)
 シチリア島の有名なエクソシスト、カタルド神父のもとには悪魔につかれたと主張する人々が、教区だけでなく遠方からも大勢やってくる。これまで公開されることのなかった「悪魔祓い」の儀式の様子と共に、さまざまな悩みを抱え行き場を失って教会に殺到する人々の日常を、カメラが映し出す。

  シチリア島の教会にいるエクソシストたちと悪魔に憑かれた人たちの姿と戦いの実情を追った本作。
となれば以前から悪魔憑きにしろキツネ憑きにしろ真偽のほどは定かじゃねぇけどこの手のものにスゲェ興味があるところだし、ヴェネチア国際映画祭でも「オリゾンティ部門」なるよく解らない部門で最優秀賞受賞となれば信用度も高いとくれば、これは是が非でも観なくてはってぇことで張り切って観に行ってきた。

 悪魔祓いのミサに参加し神父の下に集まる人たちは家族との間に問題を抱えていたり、止めたい気持ちはあれど止めることが出来ないが故にその罪悪感に苛まれる薬物依存者と、首が180度回転したり、口からスライムを吐き出したり、ブリッジで階段を降りたりするようなものではなく、どうみても精神的に問題を抱えた人たちで、心療内科やセラピーでは解決できないところを先日観た「我は神なり」では神の名を騙っていたけれどもここでは祭服を着たカウンセラー=神父が悪魔の名を使いその責任すべてを悪魔になすりつけ治療=ミサと秘儀を施す様は当事者たちにとっては悪魔祓いなのだろくれど、傍から見る者にとっては一歩間違えれば「我は神なり」同様に詐欺の類に見えなくもの印象を受ける。
 その反面、医学のように責任の根源をビシっと突き詰めるのではなくアナタは悪くないと悪魔の責任にして逃げ道をつくるあたりは宗教の受容性や寛容さの高さを見る感じで、現代の細分化されるメンタル面の病から救済されるための昔から続く治療法&システムのひとつなんだなぁと。

 カタルド神父は救済を求める人に対して思いのほか突き放した物言いだし、電話越しで悪魔と対峙したり、儀式につかう聖水は水道水だし、塩はスーパーで売ってる食塩だったことを見ると到底【秘儀】には見えず。
ただ給料の未払いの相談は神父さんではなく弁護士さんなり仁鶴相談室長したほうがイイと思うわ。

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