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2017年10月21日 (土)

女神の見えざる手

Miss_sloane
 フランス&アメリカ
 ドラマ&サスペンス
 監督:ジョン・マッデン
 出演:ジェシカ・チャステイン
     マーク・ストロング
     ググ・ンバータ=ロー
     ジョン・リスゴー


                                                                                  【物語】     (シネマトゥデイ)
 敏腕ロビイスト、エリザベス・スローンは、銃所持を後押しする仕事を断って、大会社から銃規制派の小さな会社に移る。
卓越したアイデアと決断力で、困難と思われていた仕事がうまくいく可能性が見えてきたが、彼女のプライベートが暴露され、さらに思いも寄らぬ事件が起こり…。

  ご贔屓のトムさん主演の最新作「バリー・シール」を観るつもりも、いくら大好きな実録犯罪ものとはいえコメディタッチのものよりも、先日のラスベガスでの銃乱射事件とリンクするかのようなアメリカの銃社会と銃規制に関するロビイストを扱った政治サスペンス劇の本作の方が魅力度も社会性の度合いも大きくあったんで、間際になってトムさんに背を向けることに決定。
これも敏腕ロビイストに説きおとされたものと思って許してくれと、心の中でトムさんに謝りつつ、張り切って観に行ってきた。

 敵陣営の人物を盗撮盗聴し弱みを握っての抱き込み、銃による被害者のメディア利用と目的達成のために汚いことこの上ない数々の手口を仕掛けるエリザベスは常軌を逸した感が半端なく、主人公としては共感するには難のあるキャラクターではあったけれども、莫大な資金と支持者を持つ大きな組織、伝統的な風潮を相手に勝利を収めんとするならば徹底して人間性捨て去る姿に圧倒させられ、当初は仲間すら信用せず利用するものであったエリザベスが最後に頼りとしたものが仲間に至った姿も爽快と、期待を遥かに上回る出来でかなり見応えのあるオモシロい作品だった。
 観ているとおそらくレーガン大統領暗殺未遂事件の後日譚やコロンバイン銃乱射事件等の出来事が随所でモチーフになていることが窺え、それと同時に前半部での仲間同士のミーティングでの会話の内容も統計やら事例、判例が多々登場しその圧倒的な情報量ゆえについてい行くのに疲労感を覚えたのと、エリザベスが窮地に陥りながらも勝ちに勝るものなしだけが理由で勝ち目の低い戦いに身を投じ、戦い抜いたとは思い難く…ほかに突き動かす【何か】があったように思えてならないし、相手が出した切り札より強力な切り札が何なのか?が即わかりしてしまうあたりはもったいなく、この辺が難といえば難だったかなぁと。
 ロビイストってざっくり言って折衝役程度のものとして見てなかったけど、どこまでが本当なのかは「?」として本作を観る限りじゃ、優秀なロビイストとバックに資金をもった組織があれば法案の良し悪しは関係なくのように見えなくも…つまるところ政治を動かしているのは政治家ではなくで何とも…といったところ。

 「ゼロ・ダーク・サーティ」のイメージが強いこともあってジェシカ・チャステインは特異な職業の役柄が似合う。
個人的に本作は派手さはないものの雇い主のロドルフォ・シュミット役のマーク・ストロングに目が行った。
ホントこの俳優さんも守備範囲広いよなぁと感心。

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劇場公開」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
>主人公としては共感するには難のあるキャラクターではあったけれども、
なんですよ。スローンはそう描かれているのですよね。でもでも私はちょっと共感してしまいましたよ。ゴリゴリやるけどブレない感じ。これがまた彼女が銃規制法側だったからそこも良かったです。

コメント感謝です♪

共感しにくい主人公ってという設定はないことはないけどそれほど多くあるものじゃないから逆に新鮮だったし魅力もあったという感じなんで、共感こそですがボクも彼女のキャラは決してキライじゃ~ねぇですね。
昨今のアメリカにおける銃乱射事件なんかを目にするとこの銃規制とか銃社会って何なんだろうか?と思えてなりません。ホント彼女ようなスゴ腕のロビイストがこういう社会やシステムを正してほしいです♪ (゚▽゚)v

2度目も、そうとう面白かったです!

コメント感謝です♪

2~3度と劇場に足を運ばせるだけの魅力がありましたからね。
個人的な意見ですがなんか、ここのところジェシカ・チャステイン主演作に【ハズレなし!】ってぇ感じが強くあります♪ (゚▽゚)v

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