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2017年10月22日 (日)

我は神なり

Thefake
 韓国
 アニメ&サスペンス&ドラマ
 監督:ヨン・サンホ
 出演:(声の出演)
     ヤン・イクチュン
     クォン・ヘヒョ
     オ・ジョンセ


                                                                                  【物語】     (シネマトゥデイ)
 ダムの建設が決定し、水の底に沈む予定の小さな田舎の村に、乱暴者で村人たちに煙たがられているキム・ミンチョルが久々に戻ってくる。彼の妻をはじめ隣近所の人たちはこぞって新たに村に建てられた教会に通い、若きカリスマ牧師ソン・チョルを崇め立てていた。ある日、ミンチョルは警察で指名手配犯のポスターに教会の長老といわれるチェ・ギョンソクが写っているのを目にし…。

 宗教に関しては無神論者でもないし、困ったときの神だのみのその場限りの信仰心しか持ち合わせていないクセに人がどういった理由で信仰に目覚め、のめり込んでいくか?のプロセスと新興宗教の信者獲得の手口に興味がある。本作はまさに持てこいだし、韓国産のアニメという珍しさも手伝って公開を楽しみにしていた作品だったんで張り切って観に行ってきた。

【ネタバレ気味注意】
 全てが狂ってる、歪んでる、卑しく誰ひとりとして好感が持てない…だけど、その衝撃は半端なく大傑作の一言!
真実を語りながらもその唯我独尊、厚顔無恥ゆえ誰からも信じてもらえない家族はもちろん他人からも嫌われる男、神の名を騙り嘘を信じ込ませて金を吸い上げる詐欺師、神の教えを忠実であろうとするがゆえに無自覚の悪に陥る牧師、そして疑うことをせず盲信する村人を軸に対立、信仰とは?を問い、そして神の存在を信じその名を唱えながらも救われない人たちの憎しみやもどかしさに満ちた作りは凄まじいまでにエグい。コレがアニメではなく実写だったらどんな具合になってたのだろうか?
 儒教の国でありながら大半がキリスト教徒であり、風土に合わせた独特の進化を遂げ、新興キリスト教が多く派生した韓国ならではの宗教事情の歪み(新興宗教ならこの辺の歪みは世界共通だろうけどね)を観させられたといった感じで心底スゲェ作品を観たという思いでいっぱい。また終盤からラストにかけてのミンチョルの娘の希望を撃ち砕く引き金となった「運命だから」のセリフと、自分が招いた結果に後悔し赦しをを乞うため神にすがる自業自得とはいえその救われなき痛々しい姿に心が重くなった。
 だいぶ前に観た「ぼくのおばあちゃん」でも同様な印象をうけたのだけれども、韓国の田舎って未だに整備されていないところが多くあるように見受けられる。こういった辺りは格差が厳しい韓国の都市部と田舎の格差の姿なのかなぁとも。
とにもかくにもスゴイ作品で、今シーズンのベスト作品の上位の上にくること間違いなし!

 公開中の「ソウル・ステーション / パンデミック」「新感染 ファイナル・エクスプレス」ともにすこぶる高評価のヨン・サンホ監督。
そんなワケだから観に劇場に足を運んでみようかなぁと思うも、本作を観た今となっては本作以上の衝撃は得られそうにもねぇし、この昂ぶりを大事にしてぇという思いもありでどうするか思案中…何にせよ要チェックの人物であることに変わりはない。

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» 我は神なり [象のロケット]
ダム建設で水没することが決まった韓国の田舎の村。 トラブルメーカーの中年男ミンチョルは、久しぶりに村へ帰って来た。 ところが、彼の妻子も村人たちも、熱心に教会に通い若きカリスマ牧師ソンを神のように崇めている。 ミンチョルはソンの後ろ盾になっている長老ギョンソクがインチキ詐欺師だと見抜くが、ミンチョルの言うことなど誰も聞こうとしない…。 アニメーション。... [続きを読む]

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