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2017年9月10日 (日)

ダンケルク

Dunkirk
 イギリス&アメリカ&フランス
 戦争
 監督:クリストファー・ノーラン
 出演:フィオン・ホワイトヘッド
     トム・グリン=カーニー
     ジャック・ロウデン
     ケネス・ブラナー


                                                                                【物語】     (シネマトゥデイ)
 1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。
ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミーら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。
一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソンは息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリアが、数的に不利ながらも出撃する。

 戦場を舞台とした作品はあまり得意でないんだけれども、緻密な作りでヒット連発し40代にして巨匠と称されるクリストファー・ノーラン監督だから絶対的に間違いないところだろうし、欧州における第二次世界大戦時の大規模な戦闘といえばノルマンディー上陸作戦とスターリングラード攻防戦くらいしか知らず、ダンケルクの戦いなんぞは本作の公開まで全然知らなかったんで、観ておけば後学にもなるべと思い張り切って観に行ってきた。

 敵に完全包囲され撤退のための救出部隊の到着を待つ兵士、救出輸送船の援護をするため出撃する英国空軍、そして徴用された船舶で救出に向かう非戦闘員の人たちと三者三様の立場と陸海空とそそれぞれの視点と時間軸で描かれた本作は今までの戦争映画とは違った趣を感じたし、戦争映画というと一気呵成の電撃戦や一進一退の攻防戦が多く目につく中にあって撤退戦というシチュエーションも目新しく感じられた。
 また、情報らしい情報がなく観たまんまを情報とするだけに主人公をはじめ救出をただじっと待つ兵士と同じ状況に置かれることで緊迫感と臨場感の度合いが半端なく、時を刻む秒針か鼓動を思わせる切羽詰まるBGMの効果はさらに緊迫感を煽るかのようでその効果は抜群。そして何より陸海空から徐々に包囲の輪を縮めてくるドイツ兵の姿が全く出てこない、なのにドイツに攻め立てられている演出はスゴイの一言と、物語どうこうではなく演出の妙や映像美で楽しませてもらえた作品といったところで、難を挙げるとすれば時間軸が行ったり戻ったりなのでついて行くのがチョイ難儀だったことくらい。
 勇気ある非戦闘員の人たちの行動で多くの兵士の命(人的資源)の損失を免れたことは紛れもない事実で、このことをイギリス人が誇りに思っていることもわかるけど、この辺は3.11の震災で取るもの取らずに即被災地にはいったボランティアの人たちとおなじで「今、自分に出来ることをやるだけ」の精神で、これを勇気ある行為と無条件に美談として捉えないように気をつけねばなぁと捻くれてみたりみなかったり。それでもミスター・ドーソンの子供を戦争に巻き込んだのは大人の責任のセリフには大感銘。

 ダンケルクの救出作戦の指揮を執るボルトン中佐役のご贔屓のケネス・ブラナーが渋かったし、死を覚悟して最後まで戦地に残る様は指揮官の鑑で「中佐殿、自分もお供します!」と言いたくなる(まぁ実際、遠慮なく逃げさせてもらうけどね)くらいカッコイイ。本作とは関係ねぇけど年末公開の氏監督の「オリエンタル急行殺人事件」が楽しみでならない。
戦車好きであまり戦闘機には興味ないんだけど、英国機スピットファイアと独機メッサーシュミットによるドッグファイトには興奮させられ、戦車ばかりではなくたまには戦闘機のプラモでも作ってみるかなぁという気にならなくも。

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コメント

風情さん☆
効果音はまさに効果的でしたね~
緊迫感を煽ってハンパない臨場感でした。
あと時間軸のいったりきたりはなかなかついていくのが大変でしたね。
さすがノーラン監督!でしたっ

コメント感謝です♪

効果音の効果の大事さは解ってはいたつもりだったんですけど、
本作での秒針、鼓動を思わせる音の効果はホント追い詰められ
ていく感じにさせられて抜群でした。
いや~あの行ったり戻ったりする時間軸の各エピについていく
のにホント難儀で、観終わったときには緊張の連続も手伝って
かなりグったりでしたよ♪ (゚▽゚)v

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