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2017年8月20日 (日)

ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦

Anthropoid_2
 チェコ&イギリス&フランス
 サスペンス&戦争&ドラマ
 監督:ショーン・エリス
 出演:キリアン・マーフィ
     ジェイミー・ドーナン
     トビー・ジョーンズ
     シャルロット・ル・ボン


                                                                                【物語】     (シネマトゥデイ)
 第2次世界大戦下、ナチスの実力者ラインハルト・ハイドリヒは、“金髪の野獣”と恐れられていた。
彼の暗殺を企てたイギリス政府とチェコスロバキア亡命政府の指令を受け、ヨゼフやヤンら7人の暗殺部隊がチェコ領内に潜入する。現地のレジスタンスの協力を得て襲撃計画は実行されるが、ナチスは壮絶な報復に乗り出し…。

 ナチス高官アドルフ・アイヒマン、ドイツ国内にも抵抗運動をした市井の人たちの存在、そして連合諸国の経済に混乱を来すために展開された贋札ばら撒きを旨としたベルンハルト作戦(「ヒトラーの贋札」)とこれまでに多くのナチスドイツ関係の作品を観てきたことでいろいろと知り得ることが出来てきたけれども、それでもまだまだ知り得ないことが多くあるようで、本作のチェコスロバキアで起こった同国軍と英軍共同のナチス高官暗殺とした「エンスラポイド作戦」もそのひとつ。
そんなワケで後学のためにもと思い張り切って観に行ってきた。

  ラストのナチスとの大々的な教会での籠城戦においては多少の演出が施されていたようだけれども、プラハ市内に潜入する暗殺部隊による隠密裏の行動や会議の日々の活動内容をはじめ、容赦ない拷問シーンで行われたその手口と内容、そして自決と諸々のエピは鑑賞後wikiで調べた限りではありのままを描いているようで、終始半端ない緊張感を余儀なくされた。
 自分可愛さと家族のため、高額の懸賞金に目が眩み味方から密告者へと落ちていく者、協力者として捕まり拷問を受けその暴力にやむを得ず屈して(恐怖のあまり失禁するシーンはとてもリアル)いってしまう者、大義や信念のために敵の前に膝を屈することなく最後まで戦い自決していく者と暗殺計画に関わった人たちそれぞれのあり方はどれも臨場感があり共感できる。
また終盤の籠城戦で頼り無さげなヤンがヨゼフから教わったテンパった心を落ち着かせる方法を仲間に施すヤンの姿に成長と覚悟決めた者の強さを観た思い。ただ、ヨゼフが最後に見た光景のなかに想いを寄せていたレンカが出てくるんだけど、劇中2人のロマンスはほとんど語らることがなかっただけに何故にここで?の印象は拭えず。
 大規模な報復を受けることを解っていながらもナチスの№3でありチェコ統括者のハイドリヒの暗殺せずには納まらない恨みで膨れ上がったチェコ人たちの心持も解らんでもねぇけど、幹部ひとり殺したたところでだし、5000人ちかいチェコ人が犠牲になったことや共同作戦をはった英国がドイツと結んだ条約を破棄させ、かつ臨戦態勢にはいる大義名分を与えるためだけの裏がある作戦と思えなくもだから、グっと堪えるなり他にも手があったのはと思えなくも…正解がないだけにムズかしい問題だ。

 ヨゼフ役のキリアン・マーフィは長く骨ばった顔ということもあって往年のチェコスロバキア人プロテニスプレーヤーのイワン・レンドルに似てなくもなんで、アイルランド人だけれども東欧系と言われてもさほど違和感なし。
また粒子の粗い映像が当時のプラハの雰囲気を出していたように思えた。

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コメント

こんにちは。
この作品、本当に臨場感があり、冒頭からラストに至るまで、終始緊張感の溢れる中見続けました。
チェコスロバキア自体が…というか、中欧や東欧ってすべからくそうなんですけど、複雑な国家形態、民族形態をとっているようですよね。そういうことが連綿と続いていて、島国の日本ではちょっと考えられないようなことも起こっているのだなぁ、と。
ナチスドイツはもちろん「悪」なのだけれど、深謀策略が跋扈する「国家」や「戦争」にも恐ろしいものを感じました。


コメント感謝です♪

ですね~東欧ってチェコにしろポーランドにしろ大戦中はナチスに戦後は旧ソ連に侵攻されてるし、民族や宗教対立も西側と比べると激しくありますよね。
当時のチェコあたりはナチスだけではなく英国やアメリカの大国の対ナチス戦略の駒に過ぎなかったんでしょうね。
何はともあれ、緊張感の高い見応えのある作品でした♪ (゚▽゚)v

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» 『ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦』 2017年8月2日 ユーロライブ [気ままな映画生活 -適当なコメントですが、よければどうぞ!-]
『ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦』 を試写会で鑑賞しました。 試写会は久しぶりw 【ストーリー】  第2次世界大戦下、ナチスの実力者ラインハルト・ハイドリヒは、“金髪の野獣”と恐れられていた。彼の暗殺を企てたイギリス政府とチェコスロバキア亡命政府の指令を受け、ヨゼフ(キリアン・マーフィ)やヤン(ジェイミー・ドーナン)ら7人の暗殺部隊がチェコ領内に潜入する。現地のレジスタンスの協力を得て襲撃計画は実行されるが、ナチスは壮絶な報復に乗り出し……。 渋谷だったこともあり上映後のトークは... [続きを読む]

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第二次世界大戦中期の1941年冬、ナチス・ドイツ統治下のチェコスロバキア(チェコ)。 イギリス政府とチェコ駐英亡命政府の指令を受け、チェコの軍人ヨゼフ・ガブチークとヤン・クビシュは、パラシュートでチェコの首都プラハに潜入した。 彼らに与えられた任務「エンスラポイド作戦」とは、チェコ国内のレジスタンスと協力し、ナチス№3と言われたラインハルト・ハイドリヒを暗殺することだった…。 実話から生まれた戦争サスペンス。 PG-12... [続きを読む]

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