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2017年8月26日 (土)

関ヶ原

Sekigahara
 日本
 時代劇
 監督:原田眞人
 出演:岡田准一
     役所広司
     有村架純
     東出昌大


                                                                                  【物語】     (シネマトゥデイ)
 豊臣秀吉の死後、豊臣家への忠義を貫く石田三成は、天下取りの野望に燃える徳川家康と対立を深めていく。
そして1600年10月21日、長きにわたった戦国時代に終止符を打った歴史的合戦「関ヶ原の戦い」は、早々に決着がついた。
有利と思われた三成率いる西軍は、なぜ家康率いる東軍に敗れたのか…?

 武将を筆頭に文化人、商人に僧侶に姫といままでに200人以上の人物を扱った小説を読んできてライフワーク(趣味)のひとつにしている戦国時代。他の戦国時代好きの人はどうだか知らないけれど、個人的に【関ケ原】は数ある合戦のなかでも取り分けてオモシロく興味深いパートだから、かつて角川映画が海音寺潮五郎氏の武田、上杉の「第四次川中島の戦い」を描いた「天と地と」を大々的に映画化したようにいつか【関ヶ原の戦い】もと思い続けていたんで、絶対的に見逃すワケにはいかねぇってぇことで張り切って観に行ってきた。

 「功名が辻」をはじめ「箱根の坂」「播磨灘物語」に「尻喰らえ孫市」「戦雲の夢」「夏草の賦」と司馬遼太郎氏の戦国時代を扱った作品を読んでいるうえに、いちばん興味があると言いながらも関ケ原までに命と家名を保てた人物を読めばかならず関ケ原に関わるだけにここをクローズアップした本作を読まなくてもの思いから原作は未読。
だもんだから比べようもないし、史実だからそう変な脚色を加えることもねぇだろうから素直に人馬入り乱れての合戦の迫力と、決戦前の自陣取り込み作戦の政争の妙味を楽しみながら鑑賞。
 と、行きたかったのだけれども関ヶ原の戦いでいちばんオモシロいと思われる決戦に至るまでの家康と三成の確執と狡知に長けた家康の練りに練られた数々の事前工作の行が気持ち薄く感じられたし、家康に対してあまりイイ感情を抱いていない司馬氏だから承知してはいたけれど、すべてが三成目線で描かれていることで逆に大のアンチ秀吉&三成で家康のその政治力に惹かれるオレとしては家康があまりいいイメージで描かれていないこともあって微妙なイライラ感が募ったかなぁと。
 まぁそれは逆もまた然りだから仕方のないこととして、寝返りを躊躇する小早川秀秋に対して家康が秀秋の陣にむけて威嚇射撃(諸説あり)をしたエピをはじめ、三成が七将の襲撃から女装して家康の下へ逃げた、処刑直前に警護に水を頼むもなく、かわりに差し出された柿をみて「柿は胆の毒ゆえ食わぬ」と断ったこと、そして小山評定、島津による敵陣中央突破の退き戦といった数々の見せ場となる逸話が省かれていたり、何より解せないのは弩弓(ボウガン)を使っていたことで、日本において中世以前ならいざ知らずこの時代に弩弓は使われてはいないし、大砲も砲弾がただ落ちてくるだけ、もしくは打ち砕くだけで爆発はしなかったのに爆発するわ、それに大谷刑部を介錯し首を隠し埋めた湯浅五助を紹介しながらも島左近の最期は変に脚色したりと史実に副わないと思わる演出は解らなくもないけど、いち戦国好きとしてはどうしても…。
そんなこんなで良くもなく悪くもなく…で、きっと原作はビシっと決まるくらいにオモシロいんだろうなぁと。

 歳のせいなのか? 早口の台詞まわしが聞き取りにくいったらありゃしない。だもんだから最近では風格が出つつある岡田君だったのになんかもったいと思わなくも。そんな中にあって家康の役所広司と利家の西岡徳馬は聞き取れるからさすがといったところ。また島津義弘役は麿赤兒しかいねぇだろと思っていただけに案の定だったからウレシさも一入。
まぁ、多くの歴史小説に架空の忍びキャラが登場し、ときとして物語の盛り上がりに一役買っているから必要なのも解らんでもねぇけど、個人的にはあまり必要ではなし…だもんで、有村架純とか必要なかったかなぁと。

2017年8月20日 (日)

ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦

Anthropoid_2
 チェコ&イギリス&フランス
 サスペンス&戦争&ドラマ
 監督:ショーン・エリス
 出演:キリアン・マーフィ
     ジェイミー・ドーナン
     トビー・ジョーンズ
     シャルロット・ル・ボン


                                                                                【物語】     (シネマトゥデイ)
 第2次世界大戦下、ナチスの実力者ラインハルト・ハイドリヒは、“金髪の野獣”と恐れられていた。
彼の暗殺を企てたイギリス政府とチェコスロバキア亡命政府の指令を受け、ヨゼフやヤンら7人の暗殺部隊がチェコ領内に潜入する。現地のレジスタンスの協力を得て襲撃計画は実行されるが、ナチスは壮絶な報復に乗り出し…。

 ナチス高官アドルフ・アイヒマン、ドイツ国内にも抵抗運動をした市井の人たちの存在、そして連合諸国の経済に混乱を来すために展開された贋札ばら撒きを旨としたベルンハルト作戦(「ヒトラーの贋札」)とこれまでに多くのナチスドイツ関係の作品を観てきたことでいろいろと知り得ることが出来てきたけれども、それでもまだまだ知り得ないことが多くあるようで、本作のチェコスロバキアで起こった同国軍と英軍共同のナチス高官暗殺とした「エンスラポイド作戦」もそのひとつ。
そんなワケで後学のためにもと思い張り切って観に行ってきた。

  ラストのナチスとの大々的な教会での籠城戦においては多少の演出が施されていたようだけれども、プラハ市内に潜入する暗殺部隊による隠密裏の行動や会議の日々の活動内容をはじめ、容赦ない拷問シーンで行われたその手口と内容、そして自決と諸々のエピは鑑賞後wikiで調べた限りではありのままを描いているようで、終始半端ない緊張感を余儀なくされた。
 自分可愛さと家族のため、高額の懸賞金に目が眩み味方から密告者へと落ちていく者、協力者として捕まり拷問を受けその暴力にやむを得ず屈して(恐怖のあまり失禁するシーンはとてもリアル)いってしまう者、大義や信念のために敵の前に膝を屈することなく最後まで戦い自決していく者と暗殺計画に関わった人たちそれぞれのあり方はどれも臨場感があり共感できる。
また終盤の籠城戦で頼り無さげなヤンがヨゼフから教わったテンパった心を落ち着かせる方法を仲間に施すヤンの姿に成長と覚悟決めた者の強さを観た思い。ただ、ヨゼフが最後に見た光景のなかに想いを寄せていたレンカが出てくるんだけど、劇中2人のロマンスはほとんど語らることがなかっただけに何故にここで?の印象は拭えず。
 大規模な報復を受けることを解っていながらもナチスの№3でありチェコ統括者のハイドリヒの暗殺せずには納まらない恨みで膨れ上がったチェコ人たちの心持も解らんでもねぇけど、幹部ひとり殺したたところでだし、5000人ちかいチェコ人が犠牲になったことや共同作戦をはった英国がドイツと結んだ条約を破棄させ、かつ臨戦態勢にはいる大義名分を与えるためだけの裏がある作戦と思えなくもだから、グっと堪えるなり他にも手があったのはと思えなくも…正解がないだけにムズかしい問題だ。

 ヨゼフ役のキリアン・マーフィは長く骨ばった顔ということもあって往年のチェコスロバキア人プロテニスプレーヤーのイワン・レンドルに似てなくもなんで、アイルランド人だけれども東欧系と言われてもさほど違和感なし。
また粒子の粗い映像が当時のプラハの雰囲気を出していたように思えた。

2017年8月19日 (土)

草原に黄色い花を見つける

Yellow
 ベトナム
 ドラマ&青春&ロマンス
 監督:ヴィクター・ヴー
 出演:ティン・ヴィン
     チョン・カン
     タイン・ミー
     マイ・テー・ヒエップ                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   


                                                                                   【物語】     (シネマトゥデイ)
 ティエウとトゥオン兄弟はいつも仲良く遊んでいたが、そろそろ思春期に差し掛かる12歳の兄は幼友達のムーンのことが気になって仕方がない。ある晩、火事が起きてムーンの家が焼けてしまったため、しばらくの間兄弟の家で彼女を預かることになる。もやもやした気持ちを消化し切れないティエウは、ムーンが弟とばかり遊ぶ様子を見て嫉妬心を抱き…。

 最近では日本でも「ザ・レイド」のヒットでインドネシアやシンガポールあたりの作品も観られるようにはなったもののオモシロい、良作をコンスタントに世に送り出しているタイが引っ張っているのが実状の東南アジア映画。
そんな中にあって本国ベトナムで大日イットを記録したという本作が公開。個人的にベトナム映画は20年ほど前に観たトラン・アン・ユン監督の「シクロ」以来(ベトナム映画かと思いきやフランス映画だった…。)だし、大好物の郷愁を誘う胸キュン青春ものでもあるしで、観るにはイイ機会ってぇことで張り切って観に行ってきた。

  80年代末期のベトナムの田舎の村を舞台に民間伝承の寓話を織り交ぜつつ繊細で頭はイイけどチョいとおバカな行動をとりがちな思春期を迎えた兄ティエウと聡明で快活な弟トゥオンを中心に初恋、貧困、家族のエピをベトナムのキレイな景色とともに詩情ゆたかに綴られた本作は確かに良くはあったけど、後半にかけての盛り込み過ぎ感にしつこさを感じてしまい、もろ手を挙げてヨカッタとは言い難く…といったところ。最後の盛り込み過ぎがなければかなりの高評価だった気がしないでも。
 想いを寄せるムーンと彼女と自分以上に仲よくする弟トゥオンに対する兄ティエウの嫉妬心、その嫉妬心が引き起こす取り返しのつかない出来事への後悔、取り分けて弟トゥオンが可愛がっていたペットのカエルの顛末を知っていながら内緒にし、カエルが連れ去られるのを止めもせず黙認した裏には弟に対する意地悪な感情があったことに対する自己嫌悪、そして大人ぶっていても怖い話を聞いたことで夜の暗闇や物音を怖がったりと思春期を迎えた少年の複雑で繊細な心の描かれ方は見事。
 詩を綴ったラブレターが盗作の…引用のまた引用だったラストは微笑ましく、クレジット時の劇中でも語られる寓話の「カエルとお姫さま」のアニメは思った以上に素晴らしい出来ばえで、可愛らしくもあるんでここだけでも一見の価値は大いにあり。
と、かなり好印象であるのも関わらず先の理由からチョいと残念な結果となってしまった…。

 兄ティエウ役のティン・ヴィンは本郷奏多に似ていてイケメン君、弟のトゥオンとヒロインのムーン役の子たちもカワイイ。
ベトナムの豊かな自然が子供たちの溌溂さをさらに引き出していたように思える。

2017年8月13日 (日)

スパイダーマン : ホームカミング

Spi0002
 アメリカ
 アクション&ヒーロー&青春
 監督:ジョン・ワッツ
 出演:トム・ホランド
     マイケル・キートン
     ゼンデイヤ
     ジョン・ファヴロー


                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 15歳の高校生ピーター・パーカは、まるで部活動のようなテンションでスパイダーマンとして活動していた。
まだ若い彼の才能に気付いたアイアンマンことトニー・スタークは、ピーターを真のヒーローとして育てようとする。
スタークに新しいスーツを新調してもらったピーターは、意気揚々と街へ乗り出し…。

 2ndシーズンの「アメイジング」がシリーズ半ばでありながら、「アベンジャーズ」との絡みもあって心機一転して3rdシーズン突入にもはや「アベンジャーズ」とその派生作品に対してあまりイイ感情を抱いてないこともあって何だかなぁの心持ちだったんで、当初はスルーするべと思うもそれでもやっぱり好きなシリーズなんで、とりあえず観てから切り捨てるか否かを決めようと思い気合いを入れて観に行ってきた。

 スパイダーマンとアイアンマンが常に行動を共にするのではなく、アイアンマンは要所要所で力を貸す程度でピーターがヒーローとして、少年から大人への独り立ちを見守る後見役に徹し「アベンジャーズ」と絡んではいるものの一線引いたつくりにアイアンマンがどのくらい絡み、且つ「アベンジャーズ」色が濃くあれば切り捨てることも考えていただけに一先ずひと安心。
 ピーターがスパイダーマンになるまでの経緯、ベンおじさんが死ぬエピが端折られてはいた(同じ行を3回観るもこれはこれでキツいものあり)けれども、前2シリーズ同様に悩める思春期ヒーロー、決して根っからの悪ではない敵、地球や宇宙に神の世界レベルではないご近所界隈での正義譚とらしさがきちんと踏襲されていて「スパイダーマン」としてしっかりした作品だった。
何より15歳ゆえの正義感と、大人や周りの人に認められたいという欲からの先走り、逆に色恋沙汰に関してはおくてと青春まっただ中感の思春期の心模様がバランスがよく描けていたように思えたし、その若者をスタークが本作では登場しないベンおじさんに代わって手綱を握り諭していくあたりにスタークのオレ様キャラとは違った新しい一面が観られてかなり好印象。
 敵のバルチャーも先に述べたように決して根っからの悪ではない敵で、確かに間違った行為ではあるものの彼が背負う家族と仲間への責任、純粋に悪いことはダメの大人と子供たがいの正義vs正義の構図もなかなか見事だったんじゃないかと。
そのバルチャー役のマイケル・キートンだけど誰しもが復活作の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 」を彷彿させられたことと思うし、心憎い遊び心に感慨深くもありオモシロくもある。
そんなワケで、当初の杞憂もどこへやら?の満足以上とあいなったし、次回作への期待も大いに持てる結果となった。

 ピーター役のトム・ホランドは設定の高校生とは思えない鍛えられた肉体はたいしたものだと思うものの、まぁ可もなく不可もなくといった印象かなぁと。椅子の男となる気の良いネッド、聡明でありかつピーターに気があるも皆から一歩引いて斜に構えるミシェルと周りの魅力ある友人たちの存在が光る。観ていてそれほどカワイイとは思えなかったミシェル役のゼンデイヤだけど、画像をみるとけっこうカワイくある。おそらくブスメイクってやつで磨けば光るの方向性なんだろうね。

2017年8月 6日 (日)

ロスト・イン・パリ

Paris_pieds_nus
 フランス&ベルギー
 コメディ
 監督:ドミニク・アベル
 出演:フィオナ・ゴードン
     ドミニク・アベル
     エマニュエル・リヴァ
     ピエール・リシャール


                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 司書として働くフィオナは、カナダの小さな村で代わり映えのない毎日を過ごしていた。
ある日、パリ在住のおばマーサから助けてほしいという内容の手紙が届き、気の小さい彼女は自身を鼓舞してパリに向かう。
フィオナは、無事パリに到着したもののマーサの姿はなく、セーヌ川に落ちて所持品をなくしてしまい…。

 パントマイムの道化師夫妻による監督主演ということもあって、パントマイムの要素を取り込んだロマコメはおそらくチャップリン的なものになるでろうけど、それを現代風にアレンジしたら一体どんな感じになるのだろうか?と大きく惹かれるものがあったので、張り切って観に行ってきた。

 冒頭の吹雪くカナダの田舎の村と図書館のポップで箱庭、絵本的な映像は敬愛するウェス・アンダーソン監督を彷彿させ出だしは上々、パリの街を舞台に繰り広げられるポップなロマンス冒険譚もこれまた敬愛するジャン・ピエール・ジュネ監督の「アメリ」といった趣があり、コミカルでオモシロくあって嫌う要素は何ひとつとして無いにもかかわらず、いちばん興味のあったパントマイム要素の【独特の間】にうまく馴染めず、何となく座り心地の悪さを…。
 自作自演だから仕方のねぇところなんだけど、ポップ感あふれるロマンスを繰り広げる2人が初老にちかい中年で、男性側が厚顔無恥の気があるホームレスというところもあざと過ぎてと…これが普通に20代前半の若者ならばまた違ったのかもだけど、それはそれでオモシロ味に欠けるってぇやつだしね。
 それでも馴染めなかったパントマイムの独特の間で魅せたダンスシーンはかなり見応えがあったし、ラストのエッフェル塔での冒険譚はCG感が半端なかったけど、まるでお伽話のようにロマンチックなムード満点で、ここだけは観ていて心地がヨカッタ。
そんなこんなでオモシロいし決してキライな作風じゃあねぇけど何かダメという残念な結果となった。

 フィオナ・ゴードン&ドミニク・アベル夫妻の存在をはじめて知ったのだけれど、どことなく敬愛するアキ・カウリスマキ監督作品の常連俳優のカティ・オウティネンとマッティ・ペロンパーに似てなくも。そうやって観れば急に2人に興味がわかなくもなんで、機会があれば「ルンバ!」「アイスバーグ!」の監督主演作を観てみようかなと。

2017年8月 5日 (土)

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章

Jojo
 日本
 アクション
 監督:三池崇史
 出演:山崎賢人
     神木隆之介
     小松菜奈
     新田真剣佑


【物語】     (シネマトゥデイ)
 美しい海に臨む杜王町で暮らす東方仗助は、心優しい高校生だった。彼はスタンドという特殊能力の保持者で、触れただけで壊れたものを修復し、他人のけがを治すことができた。杜王町では変死事件をはじめとする奇怪な出来事が続発するようになる。やがてそれらが連続殺人犯アンジェロこと片桐安十郎ら、ほかのスタンド保持者による犯行だと判明。町を守るため、スタンドを駆使して彼らとの戦いに挑む仗助だが…。

 コミックスの映画実写化が流行っている昨今。数あるマンガのなかにあってその独特の世界観から「ジョジョの奇妙な冒険」は「ドラゴンボール」や「進撃の巨人」以上に手を出したらヤバい作品、言わば【聖域】なだけに今回の実写化には正直なところ【不安】の一言しかない!その反面、ジョジョの実写化は長年夢見てきたことでもあったし、ようやく実写化に至った特別なウレシさがあることもまた事実。そんなワケで期待半分、不安半分のこころ持ちもなか張り切って観に行ってきた。

ドララララララララーーッ!! グレートだぜ!
 映画版なんで多少のストーリーと設定の変更は見受けられたけれども8割ちかくとほぼ原作通り、名言名セリフもきちんと入ってもいれば、肝の幽波紋も思った以上によく再現されてたし、何より不安要素のひとつでもあった三池崇史監督のおふざけも全くなくで思った以上に出来がよく大満足以上! 形兆&億泰のエピの終盤に第二章の敵であろうレッド・ホット・チリ・ペッパー(音石明)の登場をワクワクしがら待つも、映像は出現先のコンセントではなくサーモグラフィーに…まさかのレッチリ切り! まぁ三部作であることを思えば、次は康一vs山岸由花子(ラブデラックス)と3人組vs岸部露伴(ヘヴンズドアー)、そして露伴&杉本鈴美のエピになるであろうからレッチリ切りはしかたのねぇところかも。にしてもあそこらどうやって吉良吉影のエピにつなげるのかが気になるところ。ここはきちんと納得できる設定でないとエラいことになること必至だと思う。
 アンジェロのアクアネックレスはいまいちピンと来ずだったけれども、形兆兄貴のバッドカンパニー、億泰のザ・ハンド、そして康一のエコーズact1が卵から還るシーンはカッコよく、数いる幽波紋と幽波紋使いのなかでもとりわけて億泰が大のお気に入りなもだんからザ・ハンドが指先を下に手のひら見せながら登場するシーンに大興奮。また、バッドカンパニーのヘリコからミニ兵士が仗助にむかって機関銃を撃つシーンでのバッドカンパニー目線のアングルは原作になかったアングルだけにとても新鮮味が。
 舞台となる杜旺町はまるでアメリカのリッチな郊外の街並みだから海外で撮ったことに当初は杜旺町のあるM県S市は実際のところ宮城県仙台市なのだし、原作者の荒木飛呂彦自身がその仙台市出身なのだから、石巻等と震災にあった沿岸地域にオープンセットでも組んで撮影すれば、金はかかれど復興の一環になるじゃんと思ったりもしたし、日本に寄せようとポスターを張ってみたりの努力も感じられもしたけれど、そのせいでハリウッド映画でよくみるなんちゃって日本感がでてしまい逆に日本感がうすれたしまったような気がしないでも…それでも虹村邸等シーンによっては隙間なくピタっとはまるところもありで、良くもあり悪くもありといったところ。

 第4部連載当時、実写化にするならで、仗助(長瀬智也)、億泰(松岡昌宏)、康一(伊藤淳史)、承太郎(阿部寛)、由花子(柴咲コウ)と理想とする個人的キャストを思えば、今回の映画化は遅きに失した感があってキャスト面ですげぇ心配だったんだけれども、神木隆之介(康一)、小松菜奈(由花子)、新田真剣佑(億泰)、観月ありさ(東方朋子)と驚くほどにピッタリとはまる人が多くまったくの杞憂に終わった。特に当初は男前すぎる感があった新田真剣佑がアニメ版の声優さん高木渉氏を意識した演技と、啖呵&凄みをだすところで親父さん似の声と喋り方で見事な億泰ぷりと感心。

ファンとしてひとまず安心&大満足であるけれど、とにもかくにもファン限定の作品であることも確かかなぁと。

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