LOGAN / ローガン
アメリカ
アクション&ドラマ&SF
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ヒュー・ジャックマン
パトリック・スチュワート
リチャード・E・グラント
ボイド・ホルブルック
【物語】 (シネマトゥデイ)
近未来では、ミュータントが絶滅の危機に直面していた。治癒能力を失いつつあるローガンに、チャールズ・エグゼビアは最後のミッションを託す。その内容は、ミュータントが生き残るための唯一の希望となる少女、ローラを守り抜くことだった。武装組織の襲撃を避けながら、車で荒野を突き進むローガンたちだったが…。
オレの中で本筋の「X-MEN」はどれもオモシロいのに、ナゼか過去2作品ともそれほどと残念な結果となっている人気キャラのウルバリンを主人公としたスピンオフ作品の本シリーズ。
とは言え、好きなシリーズのキャラでもあるし、本作をもってシリーズも完結とあってはファンとしては観ないワケにはいかねぇってぇことで、張り切って観に行ってきた。
本作の製作決定と撮影された時期と、トランプ氏が大統領に就任した時期のどちらが先なのかはまったく知らんところだけど、生き残ったミュータントたちのメキシコ国境からカナダへ越境なんかを鑑みると、トランプ大統領が唱える中東&メキシコ系の不法入国者排斥の背景を準えているように見受けられなくもない。「X-MEN」のミュータントたちはもともとユダヤ人や黒人、さらに身体的にハンデのある人たちへの差別を描いていると言われてるから、ただの勘繰りってぇワケでもなさそうな気がしないでもない。
本筋を逸脱、無視気味の作りは「X-MEN」から独立したウルバリン単独のシリーズだから、これはこれで十分にありと思う反面、ラストで墓標を十字架を「X」にした(最後の最後に積んだ石がゴロッ崩れてを期待したんだけどね…。)ということはやはり「X-MEN」であるということだろうから、ウルバリンは別としても本筋を差し置いて、ミュータントたちの指導者であるプロフェッサーにも引導を渡しちゃってヨカッタのかなぁと。
まぁ何にせよ、雰囲気も暗くドラマ性も高いうえに、プロフェッサーも高次元の頭脳を持つが故に記憶障害になるとエラいことになる、特に周囲をすべて巻き込むまだらボケによる突発的な暴走という設定はオモシロく、過去2作品と比べるてはるかに出来がよく、有終の美を飾ったと思える作品だった。
実際のところ原作でもウルバリンは思いのほか老齢だったりするから、今のヒュー・ジャックマンとさほど違和感がないだけに、ウルバリン卒業はもったいない気がしないでもない。
それにプロフェッサー役のパトリック・スチュワートも77歳という年齢を考えれば当たり前なんだけど、シリーズ初期の頃と比べて見た目がだいぶおじいちゃんになっちゃてるから、ここで終止符はしかたのないところなのだろう。
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