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2017年5月 7日 (日)

追憶

90eeecabs
 日本
 ドラマ&ミステリー
 監督:降旗康男
 出演:岡田准一
     小栗旬
     柄本佑
     長澤まさみ


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 富山県警捜査一課の四方篤は、漁港で旧友の川端悟の刺殺体と対面する。容疑者として浮上した田所啓太を含む三人は、幼少期に親に捨てられ、共に過ごした関係だった。会社と家族のために金策に奔走していた川端と、幸福な日々を送る田所。
そして、妻とすれ違いの日々を送る四方。こうして四方と田所は再会を果たすものの、四方の問い掛けに田所は何も語ろうとせず…。

 オモシロそうというのが第一の理由なのは当たり前として、先日観た「ミュージアム」の好演を観て以来、それまであまりイイ印象を持っていなかった小栗旬の印象が変わったこともあっていま一度、小栗旬を劇場で観てみたいという思いと、彼をはじめ岡田くん、柄本佑に長澤まさみと確実にキャリアを積んで、若手から中堅に移行する俳優さんたちの活躍も観たくあったんで、張り切って観に行ってきた。

 不幸な少年期をともに過ごすと同時に不幸な出来事を共有するた3人が25年後に再会、その後そのうちのひとりが殺されて云々に観終わってから「けっこうオモシロかった」と概ね満足するも、レビューを書くにあたって記憶を辿り、よくよく考えてみれば、あの殺人事件は3人の過去と再会劇とは何ひとつとしてつながりがないことに気づき、そこからいろいろと粗が浮き彫りに。
物静かな展開と篤の鬱屈したキャラからトマス・H・クックの記憶シリーズの小説か「ミスティックリバー」の趣が無きにしもだったんで、おそらくその雰囲気にダマれちゃったかなぁと…。
 篤の「オレたちはもっと早く再会すべきだった!」は再会したところでどうなるもんでなしで、ムリに感動させようとする陳腐なものにしか聞こえなかったし、カフェの窓から見る夕日の半端ない合成感が興を削ぐ。まぁ、それでも過去の清算と決別、今を生きる三者三様の生き方なんかは見応えがあってオモシロくあったことに間違いはなく、啓太の「悟は家族を守ろうとしただけなのに」の悔しさに滲むセリフも胸を打つものがあった。
そんなワケでもうチョイ時間をかけて語るところを語ってれば、もっとバランスが出て感動できたのでは?と。

 岡田くんは着実にキャリアを積んでる感が出てたし、小栗旬も主役級の配役でありながら華を岡田くんに持たせるてるあたりに同様にキャリアの賜物だし、柄本佑は柄本佑でお父さん譲りの名脇役の存在感。女優陣でも安藤さくらの抜群の存在感と今後の日本映画界を担うであろう俳優さんたちと、そんな中堅どころを支える北見敏之とりりィの渋めのベテラン勢の共演は見応えは十分以上。

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