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2017年4月30日 (日)

エルミタージュ美術館 美を守る宮殿

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 イギリス
 ドキュメンタリー & アート
 監督 : マージー・キンモンス
 出演 : ミハイル・ピオトロフスキー
      レム・コールハース
      アントニー・ゴームリー
      トム・コンティ ( 声の出演 )
 
 【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 絵画や彫像、陶磁器、武具など 300万点以上のコレクションを有し、ルーヴル美術館やメトロポリタン美術館などと並び称されるロシアのエルミタージュ美術館。 ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、レンブラントなど世界にその名をとどろかす芸術家がのこした作品の数々を映しながら、創立からおよそ 250年の歴史を誇る同美術館の魅力に迫る。
 
 まぁ、もともと美術系のドキュメント作品が好きなんで観るつもりではあったけど、今開催されている「 大エルミタージュ美術館展 」に足を運ぶ前に本作を観てある程度の知識を蓄えておけば、さらに興味深く鑑賞できるであろうから、張り切って観に行ってきた。
 
 サブタイトルに 「 美を守る宮殿 」 とあるから当初は 「 パリ・ルーヴル美術館の秘密 」 のように絵画修復士、額縁の専門家、警備員から清掃員までと美術館に携わる人々の姿を追ったものかと思うも、帝政ロシア時代からプーチン政権の今に至るまで繰り返してきたのいくつもの政変のなか、経済的危機、略奪といく度となく危機的状況に陥るも、その都度、学芸員の人たちが身命を賭して多くの美術品を守ってきたという美術館の波乱万丈の歴史を語ったもので、なるほどそう意味での 「 美を守る宮殿 」 だったのかで、かなりドラマチックだったこともあって思いのほかオモシロい作品だった。
 美術館に限らず博物館や動物園は、その国の 【 アイデンティティ 】 でること、遺物、美術品に動物は政治とは無関係であり、そこに携わるスタッフはそれらを守るために場合によっては為政者、略奪者に全力で立ち向かう気概を心のうちに持っていることや、美術品は閉じ込めておくものではなく、多くの人に目にさせることによってその価値がでるの信念に感動。
 
 また、帝政ロシア時代の宮殿をそのまま利用した建物、その周りの広場や風景を含めて、ひとつの美術館とするという感覚なんかを観ると、バレエやシンクロ、フィギュアスケートを見ても解るように、他の追随を許さないロシアの芸術センスの高さはこういう感覚からきてるのかなぁと。

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