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2017年2月18日 (土)

セル

2104d852s
 アメリカ
 ホラー&サスペンス&パニック
 監督:トッド・ウィリアムズ
 出演:ジョン・キューザック
     サミュエル・L・ジャクソン
     イザベル・ファーマン
     オーウェン・ティーグ


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
離れて暮らす妻と息子に空港から電話をしていた作家のクレイだったが、携帯の電池が切れてしまう。すると、周囲で携帯電話を使用していた人々が突如凶暴化し他人を襲い始め、空港は大混乱に陥る。辛くも地下鉄へ逃げ込んだクレイは車掌トム、少女アリスと協力し、暴徒の襲撃をかわしながら妻と息子のもとへ向かう。

 「11.22.63」や「アンダー・ザ・ドーム」とここ最近のスティーヴン・キング原作の中&長編もののほとんどがTVドラマ化される傾向にあるためか、以前ほどに映画化されることが少なくなってきた今日この頃にあって、13年公開の「キャリー」のリメイク以降久々となる本作の映画化にいちキングファンとしてはだし、出演もオレの中で抜群の安定を誇るジョン・キューザックと、期するところが大きくあったんで、張り切って観に行ってきた。

【ネタバレ気味 注意】
 原作を読んだのがだいぶ前のことなんで、細かいところなんかは忘れてしまっているところもあるけれど、ザックリな印象として本作は後発ながらも同著者の「ザ・スタンド」のプロトタイプ版の趣だから、「ザ・スタンド」とくらべるとオモシロ味や深みが薄くあったと覚えている。それ故なのか?いろいろとイジってしまったようで、その結果、本来のものとはかけ離れたものとなっていた印象を受け、出来不出来の落差が激しくあるキング原作の映画の中にあって残念ながら本作は後者といったところ。
 携帯で通話中の人達だけが発狂し、自制が利かないままに暴徒化する最初の30分くらいまでは、映像の効果もあって原作以上の怖さがあったし、生き残った仲間とのロードムービーも気持ち中ダルミを覚えたけれどもそれなりにオモシロくあったけど、そこから一気に大失速…原作とは違うラストはいろいろと考える余地ありでどうも…「ミスト」はラストを大幅に変更したことで大成功となり、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」は原作に忠実にしたことで大成功だったことを思うと、つくづくキング作品の映像化は難しいのだなぁと。何にせよ、これらの作品で大成功をおさめているのは全てフランク・ダラボン監督なワケだから、キング作品はダラボン監督に任せておけば大丈夫なんじゃね?と思えて来なくも。
 線路の上を歩いて、仲間の跡を追うハッピーエンドバージョンは「車で行ったハズなのに…」とツッコミを入れたくもなったけど、もしかしたらこれは見つけ出した息子と共にを鑑みれば「スタンド・バイ・ミー」と取れなくもなくでオマージュなのかなぁと。

 ご贔屓のジョン・キューザック、最近見飽きた感ありのサミュエル・L・ジャクソンのコンビに新鮮味を覚えるどころか、この組み合わせに既視感を覚えながら鑑賞してたら、途中でポ~~~ンとやはりキング作品の「1408号室」でこの2人、共演していたことを思い出した。まぁそれはそれとして、サミュエル・L・ジャクソンが久々に悪役ではなくごくごく普通の人役だったあたりはすっげぇ新鮮だった。こういうギャップを観るとやっぱ見飽きたというには早計だったかもと思えてくる。
「エスター」ではトンチキ、「ハンガーゲーム」では憎まれ役で、なにかと傷跡を残す旅の仲間アリス役のイザベル・ファーマンもアゴと共に大きくなってイイ感じ。

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