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2017年2月12日 (日)

グリーンルーム

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 アメリカ
 サスペンス
 監督:ジェレミー・ソルニエ
 出演:アントン・イェルチン
     イモージェン・プーツ
     アリア・ショウカット
     ジョー・コール


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 無名のパンクロックバンド「エイント・ライツ」に、待ちに待った演奏のチャンスが回ってくるものの、ライブ会場は異様な雰囲気が漂うネオナチたちが集まる場所だった。
さらに間の悪いことにバンドメンバーたちは殺人事件を目撃したため命の危険にさらされる。

 タランティーノ監督が本作を大絶賛してることも然ることながら、不幸にも車の事故で亡くなってしまったアントン・イェルチン出演にこの先、彼の出演作品を劇場で観られるのも限られてくることが惜しくもあり、寂しくもありなんで、彼を偲ぶのも兼ねて張り切って観に行ってきた。

 初期のジャン=ピエール・ジュネ監督を彷彿させる全編を彩る【緑】の色使いに不安を煽られながらパンクバンドがネオナチのトンチキ集団を相手に繰り広げるグロさ満点のロックフェス…いく度となく繰り返される討って出ては再び籠城の攻防戦は思いのほかドラマ性があったし、 ネオナチの元締めが組織と利益を守るためにとった冷酷な行動は、ことごとく裏目なうえにドミノ式に計画に齟齬をきたす怒涛さは、間違いなくオモシロくあったんだけれども、確かに似てなくもない「ドント・ブリーズ」と比べると緊張&恐怖感でほんのチョビっと劣るといったところ。
 攻防戦よりもネオナチを前に「ネオナチ、ぶっ潰す!」と歌うシーンに「いやいやいや、いやいやいや…。」と、いちばん緊張。
そういうパンクな気概があったんだし、パンクのライヴ会場よろしくカオス状態での大乱闘の無双バトルのひとつでもあれば、また違ったかなぁと思えなくも…でも、そうなるとサスペンスではなく、ただのバイオレンスものになってしまうわな…。
何にせよ、かなりオモシロイことに間違いはないのだけれども、何かもぅ一味あればと思えてしまったのも間違いのないところ。

 「アトランティスのこころ」とテレビシリーズの「TAKEN テイクン」でアントン・イェルチンを知ったんだっけな。思い返せば、当時からどことなく繊細さを漂わせる風貌と雰囲気があったことを思うと、幼いながらも期待させる何かを持っていた俳優さんだったんだな。ただ冥福を祈るのみ。
何もせず、ただ冷静に指示だけを下すネオナチの元締め役のパトリック・スチュワートの凄みが怖い…久々に強烈な雰囲気を漂わせる悪キャラを観た感じがする。

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