ドクター・ストレンジ
アメリカ
アクション
監督:スコット・デリクソン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ
キウェテル・イジョフォー
レイチェル・マクアダムス
ティルダ・スウィントン
【物語】 (シネマトゥデイ)
ドクター・ストレンジは、天賦の才能を持つ脳外科医として名をはせていたが、ごう慢さが玉にきずだった。彼は地位も名誉もリッチな生活も手に入れていたが、交通事故によって全てをなくしてしまう。神の手と崇拝された両手の機能を取り戻すため、高額な治療を繰り返すが…。
飽和、頭打ちですっかり飽き飽きのマーベルものにあって、また新たなヒーローが登場。
正直なところよほどの決め手がない限り「X-MEN」「スパイダーマン」以外はスルーと決め込んでいる今日この頃なんでスルーしてもだったけど、他に観たいと作品も見当たらねぇし、お気に入りの俳優さんの一人であるベネディクト・ウォンの活躍だけでも楽しめれば思いとりあえず観に行ってきた。
新感覚の映像みてぇなこと言ってたけど、あの異常重力の演出はクリストファー・ノーラン監督の「インセプション」で、さらにもっと前にはジェニファー・コネリー出演の「ダークシティ」でも似たような映像&演出が施されてて、今さらそこを売り物ってぇ感じ。
既視感は映像だけにとどまらず物語自体も既視感の塊。どちらが早く世に発表されたのか知らんところだから何とも言えないところだけれども、吸血鬼こそ出てこないものの「仙道パワー!!」をはじめ、正義の力の暗黒面に魅せられてダークサイドに堕ちたモルドなんかストレッツィオだしで、もはや「ジョジョの奇妙な冒険」の第一部をベースにしたものとしか思えず。
さらに言えば、時間止め(DIO)、時間逆行(吉良吉影)、時間ループ(ジョルノ)、異常重力(プッチ神父)、鏡の中の世界をパラレルワールドとみれば(ヴァレンタイン大統領)と「ジョジョ」各部の最強能力が大集合。
モチーフにしたでないにしろ「ジョジョ」各部それぞれオモシロいのだから最強能力が一堂に会すれば、オモシロくないワケないのにこれが、終始ダラダラしててなんだかんだキツくあった。
文句ばかりじゃあ何なんで、ヨカッタ点もあげると、物理的なものが多いマーベルの中にあってスピリチュアルな世界観と古今東西の医療の技術と思想の融合はそれなりに新鮮味はあった。まぁ「X-MEN」「スパイダーマン」と近々続編が公開される「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」だけはこれからも追っていこうかなぁと。
ティルダ・スウィントン、マッツ・ミケルセン、ベネディクト・ウォンを楽しめたのが救い。
何にせよそれに「アベンジャーズ」との絡みはもう結構だし、「帰ってくる」と言われても出迎える気もねぇと言ったところ。
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