2019年12月31日 (火)

劇場で観た作品タイトルIndex

 劇場で観た作品のIndexです。

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2019年9月15日 (日)

SHADOW / 影武者

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 中国
 アクション & 歴史劇
 監督:チャン・イーモウ
 出演:ダン・チャオ
     スン・リー
     チェン・カイ
     ワン・チエンユエン
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 沛国が敵の炎国に領土を奪われて20年、敵と休戦同盟を結んだ若き王は、平和な一方で屈辱的な日々を過ごしていた。
奪還を目標とした開戦派を束ねる、頭がよく武芸を得意としている重臣・都督は、最強の戦士である敵の将軍・楊蒼に手合わせを申し込む。彼の勝手な行動に激怒する王だったが、目の前にいる都督は影武者で、本物の都督は自身の影に大軍との戦いを命じていた。
 
 一通り武侠アクションに手を出したことで満足したのか、「 サンザシの樹の下で 」 「 妻への家路 」 で、ようやく本来のフィールドに戻ってきてくれたと喜ぶも、想いが再燃したのか? また武侠アクションに手を出しはじめた、敬愛する映画監督のひとりであるチャン・イ-モウ監督の最新武侠アクション作品。
ダメ感が半端なかった前作の 「 グレートウォール 」 と比べると期待値は月とスッポンてぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 「 影武者 」 などというからてっきり黒澤明監督を思い浮かべていたのだけれども、観て見ればざっくりではあるけど、隆慶一郎氏の 「 影武者 徳川家康 」 に近くあったのかなぁと。
それはそれとして、それぞれの思惑、ひとつの言動で心が離れてゆくあたりの機微、二転三転し何を誰を信じてイイのか? が解らなくなる物語を動静織り交ぜての描き方はさすがチャン・イーモウ監督といったところ。
なんだけれども、気持ち複雑過ぎた感を覚えなくもだったんで、個人的に傑作と思っている同監督の 「 HERO 」 のような敵が敵に対して天下布武を唱える明確…というか単純なものであって欲しくあったかなぁと。
 アクションシーンでの傘の使われ方が斬新と言われてるけれど、「 キングスメン 」 もそうだし、ゲームの 「 戦国無双 」 をプレイした人なら解るだろうけど、出雲の阿国と傘が武器として使われていることは思いのほか目にしていることもあってそれほど斬新さは感じられず…それでも薙ぎには強いが、打には弱く、次第に破損していくその魅せ方は巧いと素直に脱帽は間違いのないところ。
また、鮮やかな色合いが特徴だった過去作に対して、本作はまるで水墨画を思わせるようなモノトーンな色調と、 「 HERO 」 での無名 vs 長空を彷彿させる雨の演出は実にカッコよくて美しい。
 
 何でも本作は 「 三国志 」 の 「 荊州争奪戦 」 をモチーフにしているとのこと。
なるほどね~そうだったのか! と言いたいところなんだけれど、子供のころから幾度となく吉川英治氏の 「 三国志 」 に手を出してはそのたびに挫折を繰り返し、それならばと横山光輝氏のマンガ版に挑むもこれまた挫折の軟弱者…この辺の知識が無くてもオモシロく観られたから無問題だけど、あればあったでまた更にオモシロく観られたんだろうなぁと。

2019年9月14日 (土)

今さら言えない小さな秘密

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 フランス
 コメディ & ドラマ
 監督:ピエール・ゴドー
 出演:ブノワ・ポールヴールド
     エドゥアール・ベール
     スザンヌ・クレマン
     グレゴリー・ガドゥボワ
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 南フランスのプロヴァンスの村でトップクラスの腕前を誇る自転車修理工のラウルは、愛する家族と幸せに暮らしていたが、自転車に乗れないという子供のころから誰にも言えない秘密があった。
ある日、自転車で坂道を下るラウルを撮影したいという写真家が現れる。
 
 当初はサウナを扱ったドキュメンターの 「 サウナのあるところ 」 を観る予定だったのだけれども間際になって本作の予告トレーラーを観て大きく惹きつけられ、どちらを観るかで散々悩むも、ほんわかタッチのコメディが大好物ということもあって、その魅力に抗しきれず本作をチョイス。 そんなワケで張り切って観に行ってきた。
 
 よくコメディにありがちな人殺しが苦手な殺し屋みたいな大それたものではなく、自転車屋が自転車に乗れないという日常感のオモシロさと親近感 ( 現にオレのオバさんは魚屋の娘なのに生モノが食えない ) 、他人からすればどうでもイイような秘密だけれども手前ぇからしたらバレたらと思うとの死活問題で、ひとり悩み悶々とし、終いには悩み過ぎて二進も三進も行かなくなる小心者タビュランの姿は微笑ましく、気候の良いフランスの片田舎の風景の美しさも相まって心をほっこりとさせてくれる作品だった。
 タビュラン後をついてくる意思を持ったかのような愛車の姿が実に愛らしく微笑ましい。 彼は自転車に乗れないけれども、心から自転車を愛しているように、彼が愛車と自転車の神様から愛されていることがよく解る。
以前観た 「 チャーリーとパパの飛行機 」 でもオモチャの飛行機に意思があるような演出があったのだけれども、フランスは手前ぇが大事にしているものには魂が宿るみたいな表現が好きなんかね? 個人的にこういう考え方はスゲェ素敵なことだと思う。
 
 脚本のギョーム・ローランは最も敬愛する映画監督のジャン=ピエール・ジュネ代表作 「 アメリ 」 の脚本を担当した人とのことで、他にどんな作品をやったのか調べてみると、「 アメリ 」 以降のジュネ監督作品すべてを担当。 何となくぽさはあったな。
オレは脚本家さんにあまり気を向けない傾向にあるけど、何かにつけて縁深い脚本家さんだったんで、これを機にしっかりとインプットしておくとしよう。

2019年9月 8日 (日)

トリプル・スレット

Triplethreat
 
 タイ & 中国 & アメリカ
 アクション & サスペンス
 監督:ジェシー・V・ジョンソン
 出演:トニー・ジャー
     イコ・ウワイス
     タイガー・チェン
     セリーナ・ジェイド
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 中国有数の資産家の家に生まれたシャオシャンはばく大な財産を投じて、東南アジアの都市マハ・ジャヤを牛耳る犯罪組織の壊滅に乗り出す。だが、それを良しとしない組織の首領はコリンズが率いる傭兵部隊を放って彼女を殺そうとする。
追われるシャオシャンは、武術の達人パユとロン・フェイに助けられ、大使館に向かう途中で妻をコリンズに殺された恨みを晴らそうとするジャカと出会う。
 
 待ってました! 今年はここまで理屈抜きで楽しめるアジア圏のアクション映画を観れていなかったこともあって飢えに飢えていたところに、トニー・ジャー & イコ・ウワイスの超絶アクション & 格闘技コンビによる本作が公開。
そこに 「 チョコレート・ソルジャー 」 で女性ながら男張りの身体能力の高さを見せたジージャー・ヤーニンも名を連ねてなれば、かなり激熱なアクションを期待できること間違いなしというこで、張り切って観に行ってきた。
 
 古式ムエタイのトニー・ジャー、シラットのイコ・ウワイス、そして本作で初めてその顔と名前を知ることとなった中国拳法のタイガー・チャンら3人のグランドマスター級のアクション俳優たちによる格闘アクションは激熱モード全開なもんだから、この辺は大満足と言い切れるんだけれども、お話自体は全体的に中途半端で極めて激薄テイストで、正直なところコレといってオモシロくはない。
オモシロくはないけど、格闘バトルと3人のアクション俳優の揃い踏みだけで十分以上に腹いっぱいになれるんで無問題!
 暗めな顔の作りなうえにクソ真面目な役柄が多いこともあって悲壮感が漂っていなくもないトニー・ジャーだけれども、本作ではスゴ腕の傭兵でありながら料理好きで思いのほかのほほんとしてて、且つ珍しく口数の多いと今までとはひと味違ったコミカルな役柄だったし、ムエタイシーンも往年の 「 マッハ! 」 を彷彿させる飛び膝や肘打ち技のキレを魅せてくれていた。
 オレの中で格闘アクション作品の基準の全てが 「マッハ!」 が基準となっているんだけれども、かれこれ公開から20年近くが経とうとしているにこの 「マッハ!」 を超える作品に残念ながら出会えていない…まぁあまりにも超絶過ぎたし、その衝撃がデカ過ぎと、ハードルが高めの設定だから超えるのも簡単ではねぇわな。
 
 イコ・ウワイスは小才が利くキャラということでアクション面で気持ち物足りなさを感じなくもない。
お初となるタイガー・チェンは同じ中国拳法系のマックス・チャンやウー・ジンと比べるとルックス的にも雰囲気的にもだいぶ地味の印象。 にしても個人的にポスト、ミシェル・ヨーと期待していたジージャー・ヤーニンの扱いがヒド過ぎる…。

2019年9月 7日 (土)

アス

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 アメリカ
 ホラー & サスペンス
 監督:ジョーダン・ピール
 出演:ルピタ・ニョンゴ
     ウィンストン・デューク
     エリザベス・モス
     ティム・ハイデッカー
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 アデレードは夏休みを利用して、夫と2人の子供たちと一緒に幼い頃住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪問する。
彼女は友人一家と落ち合いビーチへ出掛けるが不可解な出来事に見舞われ、過去のトラウマがフラッシュバックする。
やがて夜になると、自分たちとうり二つの不気味な4人組が家の前に現れる。
 
 17年に公開されヒットし話題になった「 ゲット・アウト 」 のジョーダン・ピール監督の最新作。
本作も本国アメリカでもオリジナルR指定作品のオープニングで歴代1位を記録し、レビューサイトでも軒並み大絶賛の前評判の高さと、いつも仲良くしてくれいるホラー作品好きの mig さん ( 我想一個人映画美的女人blog ) のお薦めもあり、期待していた作品だったんで張り切って観に行ってきた。
 
【 ネタバレ注意 】
 ドッペルゲンガーものということで、当初はロボトミー手術を受けた連中がある家族を襲って、その家族になりすますという早い話が 「 ゲット・アウト 」 の続きなんだろ、読めちゃったぜ!などと調子をコクも、「 それだと、襲った家族と襲われる家族、同じ家族が存在するワケもなし…。 」 と諸々と大きな矛盾が生じるためこの案は却下…。
 そんなこともあって絶対に看破してやるぜの意気込みのなか気持ち前のめりでの鑑賞になるも、中ダルミの効果もあって、看破どころかよく掴みきれていないが正直なところ。 掴みきれてないなりに考えるに、おそらくお天道様の下を歩く者、日の当たらない裏道を歩く者といった、育った環境によっての社会の構図をクローンとの対峙という構図で描いたものなのかなぁと。
オチ( 「 影によって~ 」の行でオチ明かしてたんだね…気づかんかったよ… ) を観ると、そこにまた這い上がる者と堕ちる者もいるを表しているように思えなくも。
 まぁそんなこんなで、それなりにオモシロくはあったけれども前評判ほどにはってぇ感じだし、ノリきれなかったのも事実ということで、その辺の判断が今もってつけられん…おそらくオレの好みに合わなかったってぇことに落ち着くのかなぁ…。
 
 あぁ~、そう言えばラストで真相に気づいたアデレードの姿を見た息子だけれども、反応からして彼もそういうことなのかい?
ドッペルゲンガーは実験とは言ってはいたけど何が目的の実験であり、その存在理由って何なん? また、上と下で精神がリンクしてん? と野暮は重々承知も気になって仕方がねぇ。

2019年9月 1日 (日)

乃木坂46 真夏の全国ツアー 2019

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  8/30~9/1に神宮で開催された 「 乃木坂46 真夏の全国ツアー2019 」
 の2日目に、今回が乃木坂のコンサート初参戦となる友人とおっさんふ
 たり、若者に交じって参加してきた。
 神宮開催は夏の暑い時期ということもあって、突然の夕立や台風の影響
 で過去の開催の半分は雨中といっても過言ではなく、今年は幸いなこと
 に好天に恵まれ、一滴の雨も降らず。逆にそよとも風が吹かず、球場内
 は屋外と言えども蒸し風呂状態…座席はメインステージを12時とすると
 ちょうど4時の位置 ( 乃木坂に限らずスタジアム開催時、十中八九で1塁
 側になるこの不思議? ) で、前から20列目と良くも悪くもないポジション。
 と思いきやこれが、侮るなかれのなかなかの好ポジションだった ♪
 
 Summer 」 と出だしからのハイボルテージに友人は気持ち気おくれ気味
 になるも次第に落ち着きを取り戻し、ご機嫌に、ヨカッタ、ヨカッタ ♪
 
 MC明け後、夏限定のユニット企画と銘打ったスペシャル企画があったのだけれども、これが演出ミスなのか? ややスベリ気味でせっかく高まった雰囲気も早々とやや停滞気味になった気がしなくも…。
それ以降はシングル曲や人気アンダー曲と鉄板の連続で今年も文句なしのセットリストだったし、去年のコンサートからたった1年で10人近いメンバーが卒業してしまい、馴染みのメンバーが減ってしまった寂しさはあるものの、主力 & 中核までに成長した3期生と、新たに加入した4期生のフレッシュさも感じられて大満足のライヴだった ♪
 
 【 侮るなかれの好ポジション 】 だけれども、右翼ステージに来たメンバーの顔を目視できるか出来ないかの微妙なところ。
それでも去年の秩父宮ほどに超近距離とはいかずも、客席近くを回るフロートに乗ったメンバーの顔をがっつりと目視できる席で、友人に至っては推しメンが2~3度来たこともあって大興奮。 彼のこの姿を見ただけでも一緒に来た甲斐があったってぇもんだ!
ちなみに見ることが出来た主だったメンバーは、飛鳥 ( 齋藤飛鳥 )、まいやん( 白石麻衣 )、みなみ ( 星野みなみ )、そしてこの神宮公演を最後に卒業する玲香 ( 桜井玲香 ) とその他数人のメンバー。ホント、メンバーを近くで観られるこの多幸感たるやだよ ♪
 
と言うわけで、今年の夏はこれにて終了~~。 次は10月のアンダーライブ幕張メッセ公演狙うぜ!

2019年8月25日 (日)

ディリリとパリの時間旅行

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 フランス & ベルギー & ドイツ
 アニメ & アドベンチャー & コメディ & ミステリー
 監督:ミッシェル・オスロ
 出演:( 声の出演 )
     プリュネル・シャルル=アンブロン
     エンゾ・ラツィト
     ナタリー・デセイ
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 外国に行きたかった少女ディリリは、ひそかにニューカレドニアから船に乗って、ベル・エポック時代のパリにやって来る。
博覧会で彼女は配達人のオレルと知り合い、街を案内してもらう約束をする。
一方、パリでは男性支配団を名乗る謎の組織によって少女たちが次々と誘拐されていた。
男性支配団について聞き込みをしていたディリリとオレルは、パブロ・ピカソから彼らのアジトの場所を教えられる。
 
 「 ベルヴィル・ランデブー 」 「 スーサイド・ショップ 」 最近では 「 手をなくした少女 」 とアート感あふれるフランス産のアニメに大きく惹かれはもちろんとして、何よりも舞台となる時代背景も世界史でいちばん興味があるフランスのベルエポック時代、しかもピカソ、ロートレックにキュリー夫人とその時代を彩った偉人、文化人多数登場という設定が、大好物中の大好物なもんだから心躍らされるものが大きく、公開を楽しみにしていた作品だったんで、張り切って観に行ってきた。
 
 ストーリー自体は夏休みの子供向けアニメ程度の軽めの冒険譚ではあるものの、華やかな世界の裏にある女性の自立と人権とフェミニズム色が濃く、それに伴い人種差別、多様性も描かれと思いのほか重く深いテーマが描かれている作品。
ディリリとオレルが三輪車で駆け巡るパリの街並みは実際の風景を背景に二次元のキャラが動くといったもので目新しさはないものの、その映像は絵画的で美しくあると同時にホントにパリ観光をしている気にさせてくれ、またエッフェル塔と電飾を施された飛行船、下水道を進むスワンボートとその組み合わせと、その魅せ方の演出は素晴らしいのひとこと。
 「帝都物語 」 のように偉人、有名人が活躍する作品が大好物中の大好物ということもあって、ロートレックをはじめとする多数の画家たち、ドビュッシー、サラ・ベルナールの文化面だけではなく、キュリー夫人にパスツールと、科学、医学薬学、そして技術面で発見向上させ、今の世に名を遺す、当時活躍した偉人、有名人たちが登場するたびの高揚感たるや。
また、ロートレックの行ではバーやムーランルージュの客が 「 アリスティード・ブリュアン 」 等のロートレックの作品に描かれている人物たちであったり、壁には当時の画家たちに大きな影響を与えた葛飾北斎の 「 神奈川沖浪裏 」等の浮世絵が貼ってあったり、調度品に目をやれば、ガレやラリックのガラス工芸品が飾られていたりと、ベル・エポック期や産業革命時、日本ならば大正から昭和初期と文化や技術が爆発的に開花する特異点的時代が好きな人ならば、劇場に足を運ぶ価値大ありかと。
 
 何かにつけてウディ・アレン翁の 「 ミッド・ナイト・イン・パリ 」 を思い出しがちになるけれども、翁の衒学的な自己満足なものと比べると、本作の方がテーマも魅せ方も数段 ↑ かなぁ…と、思うもオレ的には 「 ミッド・ナイト~ 」 は大人の夢が詰まってるってぇ感じでスゲェ大好きな作品でもあるんで、どちらがイイかは選べずといったところ。

2019年8月17日 (土)

熱帯魚 デジタルリストア版

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 台湾
 ドラマ & コメディ
 監督:チェン・ユーシュン
 出演:リン・ジャーホン
     リン・ツェンスン
     シー・チンルン
     ウェイ・イン
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 入学試験を目前に控えたツーチャンは、少年誘拐事件に巻き込まれ、自分自身も誘拐されてしまった。
ところが犯人グループのリーダーが死んでしまい、共犯のアケンはツーチャンと少年の二人を自分の田舎へ連れて行くことになってしまう。そこで少年たちはアケンの家族と共に生活する事になるのだが…。
 
 95年あたりから本格的に単館系の作品に目覚め、率先して追いかけるようになった当時、「 JAM 」 と併せて台湾産の青春映画のオモシロさと素晴らしさを教えてくれて、今に至るまでハマるきっかけを与えてくれたのがこの 「 熱帯魚 」。
その 「 熱帯魚 」 が 【 デジタルリストア版 】 として ( リストア版って何ヨ? リマスター版とどう違うのヨ? ) 公開ということで、他に観たい作品があったのだけれども、何かにつけて思い入れが強い作品ということで、迷うことなくそちらをスルーして、張り切って本作を観に行ってきた。
 
 デジタルリストア版というだけあって粗がなく、とてもキレイな画像になり観やすくなっただけで、極めてゆる~いテンポだから中ダルミを感じるものの、ポップな空気感とゆる~いコメディ、そして最後の切なさの緩急の絶妙さと、そのオモシロさ、素晴らしさは何ら変わることはなく、今でも好きな映画と断言できる作品であることを再確認。
 いっしょに誘拐されたワン君は裕福だけれども家庭環境は最悪、誘拐犯のアケンたちは家族仲良しだけれども貧しくと、ツーチャンが誘拐され、彼らと接したことで、あらためて自分がどれだけ恵まれているかを知るや、当時の台湾社会を皮肉りと、25年近くを経てあらためて観て気づかされたところが多々。また、息子の身の安全よりも入試テストの方を気にする親父、誘拐しておきながら入試のための勉強だけはさせようとする揃いも揃って間抜けでお人よしのアケン一家 、この先ツーチャンの話しを支えとして行くのであろう小生意気なワン君と登場するキャラすべてが愛おしく思えてくる。
 そんなこんなで思い入れが強いが、いちばんの理由だけれども、イイ映画というものは何年経とうともイイ映画であるのだなぁとあらためて実感。それを証拠づけるかのように本作をリアルタイムで観た人はもちろんのこと、オレより遥かに若い、つまり新規の人も劇場に足を運んだようで、思った以上の盛況ぶりになんかイイ心持に。
 
 冒頭に登場するツーチャンが想いを寄せるショートカットの女の子の美少女ぷりが最高。正直なところツーチャン役の子と併せて、この美少女が今どうしているのかを知りたいところだ。
あと、ワン君役の子だけど、ガチ寝しててカワイイ♪

2019年8月11日 (日)

ゴーストランドの惨劇

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 フランス & カナダ
 ホラー
 監督:パスカル・ロジェ
 出演:クリスタル・リード
     アナスタシア・フィリップス
     エミリア・ジョーンズ
     テイラー・ヒックソン
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 双子で気ままな姉のヴェラと内気な妹のベスを育ててきたシングルマザーのポリーンは、片田舎にある叔母の家を相続し、娘たちを連れて引っ越す。だが、新居に到着して早々2人組の暴漢が家に侵入し、ポリーンは娘を守ろうと必死に抵抗する。
その出来事から16年後、ベスは小説家として成功したが、ヴェラは心を病んでいた。
 
 ストーリー解説を読む限りだと、かなり力業ぽくあるんで若干の不安を覚えるも、予告トレーラーと 「 映画史上最も不快なトラウマ映画 」 「 ありきたりのホラーでは終わらない 」 の売り文句を目にするにたびに期待値が大きくなっていき、先日の 「 サマー・オブ・84 」 同様にこの夏公開を楽しみにしていた作品のひとつというこで、張り切って観に行ってきた。
 
 冒頭からご贔屓の作家のひとりである 「 クトゥルフ神話 」 でお馴染みのH・P・ラヴクラフト ( ギレルモ・デル・トロ監督による 「 狂気の山脈にて」 の映画化はどうなった? ) の嶋田久作ばりの長い顔が登場するから 「 何かしらの作品なのか? 」 と期待するも主人公ベスが崇拝する作家というだけで作品は無関係 ( まぁ何かしらインスパイアされているのだろうけど ) だった…。
 それはそれとして 「 SAW 」 のように振り切った暴力ではなく、肉体以上に精神にダメージを与える生かさず殺さずの肉体的暴力の描写が苛烈極まりないから観ているこっちも姉妹同様に精神が削られと、不快なトラウマと謳ってるだけのことはある。
また、心霊的要素とサイコパス的要素の組み合わせが巧みというか何と言うかで、中盤で混乱を来たすあたりや無限ループはラヴクラフトというよりも、どちらかといえば夢野久作の小説の趣で、オモシロいけど観終わった時の疲労感たるや…といった感じ。
 ただ、女装兄貴と巨漢弟のトンチキ兄弟や家中ところ狭しと飾られている不気味な人形とあまりにもベタ過ぎて逆に興ざめだし、家も人形も叔母さんのものと明言してはいるものの、人形や少女を弄ぶ弟の性癖とあまりにもマッチし過ぎてて、彼らは端からあの家の存在を知っていて、かつ根城として使い自分たち仕様にしてたん? と考えてしまう。
 
 10代時のベス役のエミリア・ジョーンズがかなりカワイイ。今後の期待もこめてインプットしておこう。
成長したベス役のクリスタル・リードも削る前の栗山千明似 ( 栗山千明は個人的に大好き 💛 ) といった感じの美人さんなんで、こちらもインプットしておこうと思う。

2019年8月10日 (土)

メランコリック

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 日本
 サスペンス & コメディ
 監督:田中征爾
 出演:皆川暢二
     磯崎義知
     吉田芽吹
     羽田真
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 名門大学を卒業したがさえない毎日を過ごしていた和彦は、ある夜偶然訪れた銭湯で高校の同級生・百合と再会する。
そこでアルバイトを始めた和彦は、その銭湯が営業を終えた後、風呂場を 「 人を殺す場所 」 として貸し出していることを知る。
そして同僚の松本は殺し屋だった。
 
 人を殺す場所として営業後の銭湯を連日貸し出している設定は普通に考えれば日常の中であり得ない出来事だけれども、白石和彌監督の「 凶悪 」のように、もし本当に有る話ならば知らなけりゃヨカッタの日常に潜むグレーな世界が、怖いながらも大きく惹かれるのと、作品の規模がかなり小ぶりでの公開だからこその期待ってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 新時代における銭湯の新たな活用法を観た思い…というのは冗談として、勝手にもっとサスペンスチックなものと想像していたのだけれども、意外にもぬるいコメディの趣なうえに後半からは一気呵成にバイオレンスチックなバディものへと移行していき、最後は生きていく意味ってこういうことなのかもねで落としてはなかなかで、某映画レビューサイトで銭湯だけに 【 ぬるま湯 → 熱湯 → 丁度良い湯 】 とスゲェ巧い言葉で評していた方のいう通り、この辺のバランスも素晴らしく、期待を遥かに上回るオモシロいさ。
 東大卒もコミュ障のニートで、いつも鬱屈した表情をしている和彦をはじめ登場するキャラに当初はクセの強さを感じるものの、話しが進むにつれてそのクセの強さが霧消していて、いつの間にか感情移入していてとキャラ設定の巧さが光る。
取り分けて和彦の同僚の松本はピカイチの存在感。ネタバレになるけどプロの松本が自分の人生で初めて心を許したのが和彦というのが端々から伝わってきて観ていて気持ちがイイ。 また、和彦の両親の半端ない受け入れ感が微笑ましい。
そんなこんなで、スゲェ久々に砂の中からダイヤモンドの粒を見つけた気にさせてくれた作品。
 
 本作の舞台となっている 「 松の湯 」 がある千葉県浦安市猫実は高校からの友人が住んでることもあって、友人宅とその近くにあるプラモデル屋に行く途中に幾度となく目にしているお風呂屋さん。
調べてみると何でも営業してから100年以上の歴史を持つ老舗とのことで、秋になったら地元江戸川区の銭湯巡りを画策していることもあって、これも何かの縁なんで浦安まで足を延ばして、その友人といっしょに銭湯につかるのも一興かと。

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