2023年12月31日 (日)

23年 劇場で観た作品タイトル Index

Iggy_2
 
 
   23年 劇場で観た作品タイトル Index

» 続きを読む

2023年3月25日 (土)

メグレと若い女の死

385637_02_01_02_20230214102901
 フランス
 ミステリー
 監督 : パトリス・ルコント
 出演 : ジェラール・ドパルデュー
      ジャド・ラベスト
      メラニー・ベルニエ
      オーロール・クレマン
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 1953 年のパリ。モンマルトルのヴァンティミーユ広場で若い女性の刺殺体が発見される。遺体には5か所の刺し傷があり、身元を特定できる所持品は何もなく、事件の目撃者もいなかった。 捜査を依頼された メグレ警視 は、被害者が身に着けていた高級なイブニングドレスを唯一の手掛かりに、被害者の身元と人生を調査し事件の真相に迫っていく。
 
 かれこれ 20 年ほど前に原作に手を手を出すも、いまいちハマれず 3 ~ 4 冊でリタイアした 「 メグレ警視 」 シリーズ。
そういう経緯もあって再読するきかっけになればの思いと、何より敬愛する映画監督のひとりである パトリス・ルコント 監督の約 10 年ぶりとなる新作に期するところが大きくありってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 結論から言うと犯人は 「 まぁそうだろうね 」 と意外性皆無の淡白なものなんで、ミステリーとしてはかなりの物足りなさを覚える。
原作は未読なんで何とも言えねぇのだけれども、どちらかと言えば謎解きどうこうよりも捜査の過程上で知り合い、協力者となる田舎からパリに出てきた生活に困窮する若い女性に対する警察官としての感情と、死んだ娘の姿を重ね合わせる父性といったメグレの心の機微の描写、メグレの人となりの人間ドラマといたところ。
 そんなふたりの恋愛感情抜きにもっと親密になりそうでならない、絶妙な距離感の描写は長年男女のフェティズムな関係を描いてきた ルコント監督 らしさがあり、久々にゾクゾクさせられこの辺は素晴らしく思え流石のひとこと。
そんなこんなで、先で述べたようにミステリーとしては物足りなくあるけれども、久々に敬愛する ルコント監督 節を堪能できたんで何ら問題はなし。 これを機に再読でもしてみるかな。
 
 メグレ役の パトリス・ルコント の太り具合に心配にならざるを得ない…。
健康を気遣って禁煙中の メグレ が愛用のパイプに手をかけたり、部下に吸い方を教えたりと何かにつけてタバコを吸うきっかけを探っている姿がなんとも微笑ましい。

2023年3月19日 (日)

散策がてらに墓参り 【 格闘家 & 武道家 編 : 力道山 】

 池上七福神巡り をした際に立ち寄った 池上本門寺 内の墓地に プロレスの父 と称される 力道山 の墓があると耳にし、イイ機会と思い、その 力道山 の墓をお参りしてきた。
 
      0102
 
 詳しくはねぇなりのプロレス好きではあるものの、 馬場 や先日亡くなられた アントニオ猪木 に 三沢光晴、橋本真也 ならいざ知らず、さすがに 力道山 ともなるとさすがになぁと思いながら探し歩いてみれば、墓の前にはオレ同様にそれほど 力道山 に思い入れのなさそうな老若男女 5 ~ 6 人の人が見学していて、さすがは有名人といったところ。
墓の前には碑と胸像が設置。 この胸像、確かに 力道山 ではあるものの、オレ的には 新日本プロレス の ブルージャスティス こと 永田裕志 かなぁと…。
さらに 池上本門寺 の山門にある 仁王像 は アントニオ猪木 をモデルにしているらしく、何かとプロレスと縁の深いお寺さんのようだ。
 
散策がてらに墓参り 【 文豪編 : 夏目漱石 小泉八雲 泉鏡花 永井荷風、 内田百閒
散策がてらに墓参り 【 戦国武将編 : 二代目 服部半蔵正成

2023年3月18日 (土)

シン・仮面ライダー

Shinka
 日本
 アクション & ヒーロー
 監督 : 庵野秀明
 出演 : 池松壮亮
      浜辺美波
      柄本佑
      塚本晋也
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 71 年から 73 年にかけて放送された 石ノ森章太郎 原作の 「 仮面ライダー 」 の 50 周年プロジェクトとして映画化。
仮面ライダーこと 本郷猛 を 池松壮亮 、ヒロインの 緑川ルリ子 を 浜辺美波 、仮面ライダー第 2 号 こと 一文字隼人を 柄本佑 が演じ、西野七瀬 や 塚本晋也 、 森山未來 などが共演する。
 
 昭和末期から平成はじめの 「 仮面ライダー 」 の空白期間、どちらかといえば平成に入って新しく始まった 「 クウガ 」 から「 555 」 までの世代なんで、正直なところ 1 & 2 号の 「 昭和ライダー 」 に対して思い入れもねぇし詳しくもなし。
だもんで 「 ゴジラ 」 や 「 ウルトラマン 」 ほどに観たいと思わせるものはないのだけれども、そこはなんだかんだ言っても 「 仮面ライダー 」 ということで観に行ってきた。
 
 冒頭での背景説明の畳みかけるように後手に回ってしまい気持ち置いてけぼりを喰らった感がなきにしも… とはいえ整理がつけば、昨今の平成 & 令和ライダーシリーズの込み入った設定からするとかなりシンプルな作りで、力の使い方云々をはじめ悪には悪の正義や言い分があるのテーマも良くあったし、2 号の合流、ニセライダーの行や「 ロボット刑事 」 の登場と昭和ライダー、取り分けて原作者 石ノ森章太郎 氏へのリスペクトが感じられる。
 傍らに 斉藤工がいるのはちょいとアレだけれども、 政府機関の 竹之内豊 がそういう立ち位置であったことは意外だった。
複数の対立するグループを俯瞰で眺めつつ、どちらとも手駒として動かすと、例えどんなに強大な異能力や科学力を有そうとも、結局のところ 【 政治力 】 に長けた奴がいっちゃん強ぇというのがよく窺える。 サソリオーグ から ハチオーグ への流れがそれをよく示していてこの辺は秀逸。 ショッカー の正式名称が長ぇ! 個々が活動している範囲が町内会レベルと組織の規模の 【 ワリには 】 感も出ていたと思えて好印象。
 そんなこんなで、当初は 「 ゴジラ 」 「 ウルトラマン 」 ほどにその世界観に入り込めなくあったと感じていたのだけれども、こうやって思い返してみると、思っている以上にオモシロくあったんだなぁと。
 
 1 号の本郷猛 役の 池松壮亮 がなんか微妙だった気がしなくも… 2 号 一文字隼人役の 柄本佑 は砕けた役柄だったこともあって目を惹くものがあって好印象。 浜辺美波 はカワイイだけで万事 OK 。
改造人間 ハチオーグ 役の 西野七瀬 も経験値を積んできた結果か? 以前に比べてはるかに良くなっている印象をうける。
それ以上に サソリオーグ 役の 長澤まさみ の演技の守備範囲の広さたるやよ。 同世代女優陣の中じゃあ №1 だな。
余談として、劇場に ハチオーグ のマスクが展示してあった。 西野七瀬 が実際に被ったかどうかは知らねぇけれども、被ったと想像すると、オレも被りてぇなぁと思えてきて興奮してくる。

2023年3月12日 (日)

丘の上の本屋さん

386306_02_01_02
 イタリア
 ドラマ
 監督 : クラウディオ・ロッシ・マッシミ
 出演 : レモ・ジローネ
      コラード・フォルトゥーナ
      ディディー・ローレンツ・チュンブ
      モーニ・オヴァディア
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 イタリアにある村、 チヴィテッラ・デル・トロント 。 リベロ は、丘陵地帯を見下ろす丘の上に小さな古書店を構え、入れ代わり立ち代わり訪れる風変わりな客たちを温かく迎え入れている。 あるとき リベロ は店の外から本を眺めている移民の少年 エシエン に気付いて彼に本を貸し与える。 好奇心旺盛な エシエン は リベロ が語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾け、彼と読んだ本の感想を語り合う。
やがて彼らは、年齢や国籍を越えた友情を育む。
 
 本好き、書店好きとしてはもちろんのこと、良くも悪くも 文科省推薦 、オマケに ユニセフ まで推薦しているようなんで、これはもぅ良作であること間違いねぇだろうから是が非でも観なきゃあならねぇだろってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 ゆっくりとした時間が流れ、これといった山場などない限りなくフラットな展開ながらも、古書店のじぃさんと読書好きの移民の子が織りなす物語は心温かく、舞台となるイタリアの静かな村の風景も素敵。
また、出てくる作品について多く語られることは無いけれども、 リベロ が エシエン に貸し与えた 「 星の王子様 」 や 「 アンクル・トムの小屋 」 をはじめとする作品ひとつひとつに意味やメッセージが込められていて、取り分けて「 我が闘争 」 から始まり最後の 「 世界人権宣言 」 への流れはちょっと行き過ぎの感がなくもだけれども思いのほか意味深い。
キャスティングにいろいろな人種を並べ立て、オリジナルを無視して人種変更して多様性を謳い、その思想を押し付けるのではなく、人権や差別といったものをi手前ぇで学び考えるようそれとなく教え導く本作のようなものが本当の 「 ポリコレ作品 」 のように思える。
 
 そんなこんなで、若いころに神保町の古書店に勤めたくて面接を受けたことが 2 度ほどあるくらい読書、書店好きのオレとしては最良の作品といったところ。 だけにクレジット時の作品には似つかわしくない曲調だったのが残念極まりない…。
余談として勝手な想像になるけれども、閉館していなけりゃあ 岩波ホール あたりでの上映だったろうなぁ… と思えなくも…。

2023年3月11日 (土)

【 火の見櫓 】 発見

  20230225_10291220230225_10261220230225_102509
 
 今の世、東京 23 区内にはもぅ写真のような 火の見櫓 なんぞ、残ってねぇと思っていたのだけれども、まさか地元 江戸川区に現存しているとは思わなんだ。
常総市の水海道にある 火の見櫓 と併せて 【 オレ的世界遺産 】 に認定だな。
 
  20230102_12472220220814_15574920230102_124655
 
 その常総市にある 火の見櫓 。 いなかの ばぁちゃん 家の近くにあることもあって行くたびに写真を撮っている。
珍しいコンクリ製の脚付き、 見張り小屋付き、屋根には避雷針と風向計が備えられと、オレの中では 【 世界でいちばんカコイイ、美しい、火の見櫓 】 なんだよね。 冗談抜きで市や県の 【 文化財 】 に指定するべきだよ。

 

2023年3月 5日 (日)

ホーリー・トイレット

386720_02_01_02
 ドイツ
 サスペンス & ホラー & コメディ
 監督 : ルーカス・リンカー
 出演 : トーマス・ニーハウス
      ギデオン・ブルクハルト
      オルガ・フォン・ラックヴァルト(
      
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 頭部をけがした建築家の フランク は、建設現場で横倒しになった仮設トイレの中で意識を取り戻す。
記憶の一部がなく状況が飲み込めない彼は、右腕に鉄筋が突き刺さって身動きが取れず、トイレの周りには大量の解体用ダイナマイトが仕掛けられ、 34 分後には爆破されることを知る。 生き残るため、スマートフォンなどを駆使して脱出しようとする一方、友人である市長の ホルスト のたくらみによって爆破時刻が刻一刻と迫る。
 
 いろいろな理由、状況下で爆弾を仕掛けられることもままあるとしても、これが 仮設トイレ となると。
とにもかくにも極限の状況下でのニオイ立つような緊張感? を楽しみてぇってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 「 リーサル・ウェポン 」 でも マータフ の家のトイレに爆弾が仕掛けられて身動きが取れなくなったたことを思い出す。
それはそれとして、同じ状況下にあってもこっちは鉄筋が腕に突き刺さって動けねぇし、仮設だから臭ぇしウンコまみれだし、助けに来た仲間も首だけとなるわ… と痛ぇ、臭ぇ、グロいと三拍子そろったというか五感を刺激してきてオモシロい。
 ほぼほぼコメディーのようなシチュエーションではあるものの、刻々と爆発の時間が迫るなか生死を賭けた脱出劇は好転したかと思えば悪化したりを繰り返すスリリングな展開でずっと力みながらの鑑賞となり、思いのほか疲労感が… お通じが芳しくない人は劇場に足を運んでみてもイイのでは? とも。 何にせよ食後に観ることを強くお勧めする。
 
 ナゾの日本描写がオモシロい。 トイレの中で悪戦苦闘している後ろで 「 君が代 」 が流れているのがカオス過ぎ。
今の仮設トイレ、日本製はそんなことは無ぇんだろうけれども、タンク内に溜まった汚物が発生させるメタンガスか何かのガスが室内に充満していることもあるらしいんで、タバコは吸わない方がイイかと。

2023年3月 4日 (土)

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

384594_02_01_02_20230302102401
 アメリカ
 アクション & アドベンチャー & SF
 監督 : ダニエル・クワン & ダニエル・シャイナート
 出演 : ミシェル・ヨー
      ステファニー・スー
      キー・ホイ・クァン
      ジェイミー・リー・カーティス
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 エヴリン は優柔不断な ウェイモンド と反抗期の娘、頑固な父と暮らしながら、破産寸前のコインランドリーを経営している。
税金申告の締め切りが迫る中、 エヴリン は ウェイモンド に並行世界に連れて行かれる。
そこでカンフーマスターさながらの能力に目覚めた エヴリン は、全人類の命運を懸けて巨大な悪と闘うべく立ち上がる。
 
 ご贔屓の女優さんのひとりである ミシェル・ヨー 主演、 「 A24 」 制作はもちろんのこと、何より久々もひさびさ、 80 年代のスピルバーグ監督作品の常連だった、 キー・ホイ・クァン が出演とあって、「 これはもぅ観ねぇワケにはいかんでしょッ! 」 ってぇやつで、いつも以上に張り切って観に行ってきた。
 
 家族愛、自己の解放、違う世界線での自分とは違う自分や可能性、哲学的と、かなり雑多な展開ながらもテーマは確りとしていて言いたいことも解る。 解るにしてもすべてが回りくどい。 それに思い違いかも知れねぇけれども、エヴリン ( ハードウェア ) に違う世界線の自分の能力 ( ソフトウェア ) をダウンロード、インストールして強化していくの設定に 「 マトリックス 」 の変化版の印象を受けなくもで、とにもかくにも面倒くせぇのなんの… また、ゴム製のポコチンを振り回して人を殴るまではまだ笑えるも、ケツの穴にいろいろ突っ込んで暴れているシーンは下ネタ好きのオレでもあまりにも過ぎてまったく笑えず。
 アジア系、同性愛、老人に車椅子、おまけに マルチバース って、どこぞの 【 ポリコレ戦隊 】 じゃあねぇんだからさぁ… もしかしたらその辺に対しての皮肉の意味合いがあるのかも知れねぇけれども、何でもかんでも同調した設定、演出に少なからず息苦しさを覚える今日この頃… そんなこんなで、終始ハマることができず、世間での高評価ほどにはといったところ。
 
 そういうこともあってか、主演の ミシェル・ヨー と 久々の キー・ホイ・クァン のふたりが演技でアカデミー賞にノミネートされているようだけれども、それほどイイとは思えなかったかなぁと。
最初ぜんぜん気づかなかった税務局のオバさん役の ジェイミー・リー・カーティス のほうが遥かに強く印象に残る。
邪推も邪推、悪いことじゃあねぇんだけれども、この辺もなんか風潮を配慮、忖度して 「 もっとアジア系俳優にも賞を 」 っぽいものを感じなくも… 数年後には インド系、中東系 の俳優さんが壇上に立っているかも知れねぇ…。

2023年3月 3日 (金)

シルク・ドゥ・ソレイユ 【 アレグリア - 新たなる光 - 】

20230302_180114
  お台場で開催されている シルク・ドゥ・ソレイユ の 18 年の 「 キュリオス 」
 以来 5 年ぶりとなる 「 アレグリア 」 を観に行ってきた。
  シルク・ドゥ・ソレイユ にどハマりするきっかけになったのが、20 年前に観
 た 「 アレグリア2 」 。 その 「 アレグリア 」 は 13 年にいち演目として終演す
 るも、刷新していま一度再演とのことで、要は日本において 「 アレグリア 」
 として 3 回目の公演。 何にせよ、思い入れがいちばん強い演目とあってい
 ま一度、観られてウレシイことに変わりはなし。
  「 2 」 と比べると、演目の内容はさほど変わらずも気持ち怪しげな雰囲気
 が薄れた気がしなくも… それでも大好きな ジャグリング 、大興奮間違いな
 しの パワートラック そして妖艶な フラフープ と最高のプログラム。
 連日のイベント参加にホント、コロナ禍がひと段落したなぁと。
 
      20230302_18061520230302_204332

2023年2月27日 (月)

逆転のトライアングル

386097_02_01_02
 スウェーデン
 コメディ & ドラマ
 監督 : リューベン・オストルンド
 出演 : チャールビ・ディーン
      ハリス・ディキンソン
      ウディ・ハレルソン
      ズラッコ・ブリッチ
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 モデルでインフルエンサーの ヤヤ は、恋人である男性モデルの カール と共に豪華客船のクルーズ旅行に招待される。
リッチでクセの強い乗客はゴージャスな船旅を堪能し、客室乗務員は彼らから高額のチップをもらおうと笑顔を振りまきながら要望に応えていたが、ある夜に船が難破する。 さらに海賊に襲われ、無人島に流れ着いた乗員乗客たちが食料、水、そして SNS のない状況にあえぐ中、トイレ清掃員が圧倒的なサバイバル能力を発揮する。
 
 毒気が強そうな シチュエーション・コメディ、出演の ウディ・ハレルソン、そして全く興味は無ぇと言いながらもそこはやっぱり腐っても鯛のアカデミー賞の作品賞にノミネートとなれば、惹かれないワケが無ぇってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
  「 動物農場 」 と 「 蠅の王 」 を足して 2 で割ったようなストーリーで富裕層のヒエラルキーが逆転劇と資本主義の皮肉をテンポ良く毒気も強く描いていて、まったくもってダメだった前作の 「 ザ・スクェア 」 と比べると格段にオモシロく、何より支配者層たちによるキャプテンディナーでの地獄絵図と、ある状況下ではロレックスや高価な宝石、金すら一瞬にしてゴミと化し、生存術に長けたやつが上に立つの皮肉は最高のひと言。 せかっく逆転したヒエラルキーが… と、 3 つのエピ、関係がトライアングル式に繰り返される、または観させられた展開通りと、選択肢のあるオチもオモシロくとても見応えがあった。
 狩りのエピで獲物となった動物が野ブタといったものではなく、ロバであったことに対して、基本ロバは人の手で飼われているものであって、野生のロバなんてそうはいねぇのだから、もぅ少し冷静に考えれば解りそうな気がしなくも…。
そのロバの悲痛な鳴き声が、耳に残り心に重く圧し掛かってくるのが、オレとしてはそこだけが大きくマイナスといったところ。
 
 船長役の ウディ・ハレルソン のなんと贅沢な使い方たるやよ。 こういう役を演らせるとホント巧いよなぁ。
船長とロシアの肥料業経営者との共産主義と資本主義に関する名言、ブラックジョークのやり取り、また武器商人夫婦の皮肉な末路がウケる。

«乃木坂46 【 11th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY4 3期生ライブ 】