日本
ミステリー & サスペンス
監督 : 渡辺一貴
出演 : 高橋一生
飯豊まりえ
長尾謙杜
安藤政信
相手のことを本にする特殊能力 ヘブンズ・ドアー を持つ漫画家・ 岸辺露伴 は、かつてある女性から聞いた 「 この世で最も黒く、邪悪な絵 」 の存在を思い出す。 新作に取り組む中でその絵がルーヴル美術館にあることを知った彼は、絵を見るためフランスを訪れる。
ところが美術館職員ですら絵の存在を知らず、データベースでヒットした保管場所は、すでに使用されていない地下倉庫を示していた。
そこで露伴は絵が引き起こす不可解な出来事に遭遇する。
「 ジョジョの奇妙な冒険 」 ファンを名乗りながらも本作、「 動かない 」 の 岸部露伴 シリーズは未読。
未読ながらも 4 部のエピを織り交ぜながらの NHK のTVドラマシリーズは独特のテンポと 岸部露伴 役の 高橋一生 の妙なハマり具合はことのほかオモシロくあったんで、劇場版もオモシロいであろうの期待もあって張り切って観に行ってきた。
「 この世で最も黒く、邪悪な絵 」 の設定はやや難しくあったけれども、今まで通り日常に潜む奇妙な出来事、そこにルーブル美術館が持つ妖しさが加わり、異様な雰囲気のなか謎を追うは間違いなくオモシロくあった。 なれどそのワリにはオチがありきたりもありきたりの過去の因縁話なうえに冗長さもあっていまいち感が拭えず… 原作未読なんで比べようもないんでアレなんだけれども、なんかこうもっと 露伴先生 がギリギリまで窮地に追い込まれる展開が観たったかなぁと。 正直なところ 1 時間前後のテレビ枠で十分といった感じがしなくもで、まぁ及第点と合格点の間といったところ。
バックヤードには約 15 kmにおよぶ地下通路や屋根裏通路が存在し、美術品の他に芸術家たちの魂や歴史を内包している ルーヴル美術館 に対し露伴先生の 「 人の手に負える美術館じゃあない 」 のセリフに思い違いとしても ルーヴル美術館 を一体の 幽波紋使い と例え」ていると感じとれたりもして個人的にはグっと来るものが。
もう原作を読んでも 露伴先生 = 高橋一生 にしか見えなくなりそうだ。 実際に見ると違和感が半端ねぇだろうと思っていたあのバンダナが、それほど違和感なく観れてしまうのがスゴい。 人を振り回すのが得意の 露伴先生 が天衣無縫の 泉京香 に振り回されているのがオモシロいし、何より無自覚の最強というのが最高。いいコンビだ。
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