日本
アクション & ヒーロー
監督 : 庵野秀明
出演 : 池松壮亮
浜辺美波
柄本佑
塚本晋也
71 年から 73 年にかけて放送された 石ノ森章太郎 原作の 「 仮面ライダー 」 の 50 周年プロジェクトとして映画化。
仮面ライダーこと 本郷猛 を 池松壮亮 、ヒロインの 緑川ルリ子 を 浜辺美波 、仮面ライダー第 2 号 こと 一文字隼人を 柄本佑 が演じ、西野七瀬 や 塚本晋也 、 森山未來 などが共演する。
昭和末期から平成はじめの 「 仮面ライダー 」 の空白期間、どちらかといえば平成に入って新しく始まった 「 クウガ 」 から「 555 」 までの世代なんで、正直なところ 1 & 2 号の 「 昭和ライダー 」 に対して思い入れもねぇし詳しくもなし。
だもんで 「 ゴジラ 」 や 「 ウルトラマン 」 ほどに観たいと思わせるものはないのだけれども、そこはなんだかんだ言っても 「 仮面ライダー 」 ということで観に行ってきた。
冒頭での背景説明の畳みかけるように後手に回ってしまい気持ち置いてけぼりを喰らった感がなきにしも… とはいえ整理がつけば、昨今の平成 & 令和ライダーシリーズの込み入った設定からするとかなりシンプルな作りで、力の使い方云々をはじめ悪には悪の正義や言い分があるのテーマも良くあったし、2 号の合流、ニセライダーの行や「 ロボット刑事 」 の登場と昭和ライダー、取り分けて原作者 石ノ森章太郎 氏へのリスペクトが感じられる。
傍らに 斉藤工がいるのはちょいとアレだけれども、 政府機関の 竹之内豊 がそういう立ち位置であったことは意外だった。
複数の対立するグループを俯瞰で眺めつつ、どちらとも手駒として動かすと、例えどんなに強大な異能力や科学力を有そうとも、結局のところ 【 政治力 】 に長けた奴がいっちゃん強ぇというのがよく窺える。 サソリオーグ から ハチオーグ への流れがそれをよく示していてこの辺は秀逸。 ショッカー の正式名称が長ぇ! 個々が活動している範囲が町内会レベルと組織の規模の 【 ワリには 】 感も出ていたと思えて好印象。
そんなこんなで、当初は 「 ゴジラ 」 「 ウルトラマン 」 ほどにその世界観に入り込めなくあったと感じていたのだけれども、こうやって思い返してみると、思っている以上にオモシロくあったんだなぁと。
1 号の本郷猛 役の 池松壮亮 がなんか微妙だった気がしなくも… 2 号 一文字隼人役の 柄本佑 は砕けた役柄だったこともあって目を惹くものがあって好印象。 浜辺美波 はカワイイだけで万事 OK 。
改造人間 ハチオーグ 役の 西野七瀬 も経験値を積んできた結果か? 以前に比べてはるかに良くなっている印象をうける。
それ以上に サソリオーグ 役の 長澤まさみ の演技の守備範囲の広さたるやよ。 同世代女優陣の中じゃあ №1 だな。
余談として、劇場に ハチオーグ のマスクが展示してあった。 西野七瀬 が実際に被ったかどうかは知らねぇけれども、被ったと想像すると、オレも被りてぇなぁと思えてきて興奮してくる。
最近のコメント