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2018年12月31日 (月)

18年劇場で観た作品タイトルIndex

Iggy_2


 18年、劇場で観た作品のIndexです。

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2018年11月10日 (土)

ムンク展ー共鳴する魂の叫び

0e6b7317s_8 上野の東京都美術館で開催されている「ムンク展ー共鳴する魂の叫び」に行ってきた。
ムンクに関しては以前に美術書を購入してそれなりに知識を詰め込んではいるけど、それほど好きと思える画風でもないから正直なところ「叫び」くらいしか覚えていない。
どちらかと言えば「ムンクを追え! 『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁美術特捜班の100日」や「「盗まれた世界の名画」美術館」で読んだ幾度となく盗難に遭っているのサイドストーリーの方が作品よりも興味があるところ。
とは言え複数のバージョンがあるにせよ【ムンクの叫び】は世界的名画であることに間違いないところだし、ムンク美術館所蔵の油彩・テンペラ画の「叫び」は今回が初来日とのことなんで、観ておいてこれまた絶対的に損はない。
 風景画など100点近い作品が展示されていて見応えはあれど、正直なところオレでも描けそうなタッチや「叫び」の背景に見られる【うねり】がいまいち好きになれず「叫び」にしたって「こんなもんか…」程度で惹きつけられる作品が残念ながら見つけられず。
そんな中、印象に残ったのは「ブローチ、エヴァ・ムドッチ」と「マドンナ」くらいかなぁと。
 前回、上野を訪れたときは久々に「上野動物園」に行き、その足で定例となっているアメ横&秋葉原の黄金コースを巡ったんで、今回は2年ぶりくらいに上野から歩いてお気に入りの湯島天神、神田明神を参拝し、御茶ノ水の聖橋から松住町高架橋を望みJR中央線&総武線、東京メトロ丸ノ内線の各上下線が一度に交差する様に興奮、ニコライ堂を散策して神保町古書街で掘り出し物をあさり、最後に神田古書センター内にある馴染みの店に顔を出してと日がな一日大好きなエリアの街ブラを堪能。

2018年11月 3日 (土)

ビブリア古書堂の事件手帖

Biblio
 日本
 ミステリー&青春
 監督:三島有紀子
 出演:黒木華
     野村周平
     夏帆
     東出昌大


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 北鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」。夏目漱石の直筆と推察される署名入りの「それから」を持ち込んだ五浦大輔は、持ち主である亡き祖母の秘密を解き明かした店主・篠川栞子の推理力に驚く。その後栞子を手伝うことになった大輔は、彼女が所有する太宰治の「晩年」の希少本が、「人間失格」の主人公と同じ「大庭葉蔵」を名乗る人物に狙われていることを知る。

 近々でまともに観たもので覚えているのは「トリック」の第2期くらいで、再放送の水戸黄門と鬼平犯科帳以外まったくと言ってイイほどにTVドラマを観ないオレが本好きということもあり【古書ミステリー】のワードに釣られて珍しくリアタイで全話通して観たのがこの「ビブリア古書堂の事件手帖」。その後、原作にも手を出しそれなりにハマったこともあって今回の映画化に少なからず期待を寄せるところがありなんで張り切って観に行ってきた。

 「ビブリア古書堂」の最大の魅力は一冊の古書が辿った歴史や込められた想いの謎解き、そして途中ではいる栞子さんによる注釈や豆知識であるハズなのに本作はその辺があっさり素っ気なく、まぁ原作も今回のエピの根底にあるのはだから別に問題はねぇっちゃ~ねぇんだろうけど、謎解きよりも50年前のままならぬ恋の物語(原作よりもより深く描かれて好印象ではある)にウェイトが置かれていた印象が強く、他のエピの要素もいくつか巧く織り込んであり目を惹くも正直なところ「ビブリア古書堂」を観たという思いには…。
 50年前の恋物語に力を入れ過ぎたのか? 太宰の「晩年」を巡るエピの雑さと妙なダラダラ感、終盤での原付での追走劇の緊張感のなさと違和感というか何と言うか…で中盤以降の現代のエピの失速感たるや。
そんなワケでやりようによってはもっとオモシロく出来たであろうと思えなくもだけど、原作自体からして雰囲気先行で際立ってオモシロいとはでもあるんでこの程度かなぁと。
何にせよキャスト面でイジくり倒したことでオモシロさや雰囲気を半減させていたTV版よりはるかに出来はイイ。

 TV版を観てから原作を読んで猛烈に思ったことは栞子さんは絶対的に【決して剛力彩芽ではないッ!】ということ。
個人的に栞子さん=蒼井優だったんで同様に日本的美人でより儚さというかナイーブさが感じられる黒木華は栞子さんのイメージにピッタリでとてもヨカッタ。今にして思えば剛力さん同様に五浦役もなんでEXILEの人だったんだろうか? だもんだから演技の巧い下手は別として野村周平の普通感にとても好印象。

2018年10月27日 (土)

search / サーチ

Searching
 アメリカ
 サスペンス&ミステリー
 監督:アニーシュ・チャガティ
 出演:ジョン・チョー
     デブラ・メッシング
     ジョセフ・リー
     ミシェル・ラー


                                                                                    【物語】     (シネマトゥデイ)
 ある日、デビッドの16歳の娘マーゴットが突然姿を消し、行方不明事件として捜査が行われるが家出なのか誘拐なのか不明のまま37時間が経過する。娘の生存を信じるデビッドはマーゴットのパソコンでInstagramなどのSNSにログインする。
そこで彼が見たのは自分が知らなかった娘の一面だった。

 100%パソコン画面上で展開云々は話し半分としても間違いなく斬新でオモシロいアイディアなうえに出演者のほとんどがアジア系の俳優さんとハリウッド作品で今までに目にしたようで、その実あまり目にしたことのなかったキャスティング(思い出せる限りだと「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」くれぇかな)、それゆえの高評価と前評判の高さから公開を楽しみにしていた作品だったんで張り切って観に行ってきた。

 「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(スティーグ・ラーソン著)でのネット検索を駆使して手がかりを得て事件を解明していく演出に【今の時代を反映した新しいサスペンスの形】と感心したことを覚えている。本作はそこを利用しながら発展させてすべてをパソコンの画面上で展開させる(ライヴ目線という点でみれば「パラノーマル・アクティビティ」の要素がなくも)演出は【更に新しい形】と感心させられると同時に、そのアイディアを最大限に活かしきったあたりも素晴らしいのひとこと。
 LINEはおろかSNSと名のつくものには一切手を出していないオレなんでフェイスタイムだなんだと言われてもどういうサービスなのか理解するのにやや時間を要す…おそらく親父さんと同世代だと思うだけにあのSNSスキルの高さに驚かされる。
それはそれとして、残された画像や動画から家族や身近のものでない限り目につかない些細な手がかりや違和感、記憶の呼び起こしの演出、二転三転する展開とサスペンス劇もかなりよく出来ていて久々にドンデン返しものを楽しんだといったところで、前評判に違わぬ期待した以上のオモシロい作品だった。

 周りからはせめてLINEだけでも登録してくれと言われてるから気が向いたら登録でもするかな。
まぁ見られたところで現時点での履歴のほとんどは乃木坂ちゃん関係しか残ってないだろうからイイけど、とにもかくにもいつ何処で死んでもイイようにPCやスマホのなかに残っている画像や検索履歴だけは小マメに消去しておかねばと…。

2018年10月21日 (日)

テルマ

Thelma
 ノルウェー&フランス&デンマーク&スウェーデン
 サスペンス&ドラマ&ホラー
 監督:ヨアキム・トリアー
 出演:アイリ・ハーボー
     カヤ・ウィルキンズ
     ヘンリク・ラファエルソン
     エレン・ドリト・ピーターセン


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 ノルウェーの片田舎の町で信心深く厳格な両親に育てられた少女テルマは、幼いころの記憶が抜け落ちていた。
やがてオスロの大学に入学した彼女は、同級生のアンニャに、生まれて初めて恋心を抱く。
テルマは湧き上がる欲望と罪の意識に苦悩するが、自分の気持ちを抑えることはできなかった。

 静謐で隠滅とした北欧独特のホラー&サスペンス系作品が大好物だから期待するも監督のヨアキム・トリアーの叔父が更に隠滅とした作品を撮ることで超苦手としているラース・フォン・トリアー監督ということで「同じ系譜なのか?」の思いの不安が…それでも期待が不安を上回り玉砕も念頭に入れつつ張り切って観に行ってきた。

【ややネタバレ気味注意】
 コミュ障、信心深い厳格な家庭、思春期の不安定=異能力の覚醒への戸惑いを見るとスティーヴン・キングの「キャリー」の要素が色濃くうかがえるけれどホラー色は薄く、北欧らしく性を描いていることもあってどちらかといえば「ぼくのエリ 200歳の少女」のホラーチックというか鬱々とした青春恋愛劇といった感じ。
他にも脳神経的な演出は叔父さんのTVシリーズの「キングダム」をチョットどころかかなり違うかもだけど異能力覚醒への戸惑いや鬱感はどことなくマイケル・ナイトシャマラン監督の「アンブレイカブル」の雰囲気がなくもで、青春恋愛劇だけれども全体を醸す閉塞感や隠滅さは半端なく期待以上にオモシロい作品だった。
 テルマの持つ物体消失能力、取り分けて物体出現時の演出はなかなかで、テルマが消失させた弟を再度出現させた場所や、ガラスに張り付いていたのか?ガラスと一体化したのか?の風に揺らめく一束の髪の毛の気持ち悪さ(切断された指とかよりも一束の髪の毛とか1本の歯とかの方がはるかに不気味で気持ち悪い)、光過敏性発作を引き起こしかねない発作の予兆となるフラッシュ効果や鳥の群れ、溺れて水を吐き出すのかと思いきや吐き出したのは一羽の鳥だったり、水から這い上がろうとした親父さんが再びの演出はホラーではいと言いながらもかなり精神にこたえるものがあった。

 そんなこんなでヨアキム・トリアー監督作品を初めて観たワケなのだが、ところどころでアート気質が垣間見られなくもだけれどもそれだって決して押しつけがましいものではなかったし、何より叔父さんのラース・フォン・トリアー監督ほどに鬱々としておらずで素直に好きと思えた。
評価を見ると前作の「母の残像」がかなり高評価を受けているようなんで機会があれば観てみようかと。

2018年10月14日 (日)

エンジェル、見えない恋人

Mon_ange
 ベルギー
 ロマンス&ファンタジー
 監督:ハリー・クレーヴェン
 出演:フルール・ジェフリエ
     エリナ・レーヴェンソン
     フランソワ・ヴァンサンテッリ
     ハンナ・ブードロー


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 目に見えない存在として生まれたエンジェルは、母親のルイーズに自分の存在を誰にも明かしてはいけないと言われていた。
ある日、エンジェルは目の見えない少女マドレーヌと出会い恋に落ちる。
エンジェルの秘密を知らないまま成長したマドレーヌは視力を取り戻す手術を受けることになる。

 主演の齋藤飛鳥は推しメンではないけど大好きな【乃木坂46】のメンバーということもあって「あの頃、君を追いかけた」を観ようかなぁと思うも、13年に公開されその年の個人的ベスト映画の2位にランキングさせたオリジナルの素晴らしさと思い出を大事にしたくてスルーすることに。おまけに今年は大好物の台湾産の青春群像劇の公開が見当たらずキュンキュンモードに浸れてないこともあって、予告とチラシを見ても良さげなうえに好みの雰囲気なんで本作ならば、その辺の欲求を満たせるであろうの期待から張り切って観に行ってきた。

 予告とチラシの雰囲気から盲目の少女と透明人間のロマンスにてっきり目が見えないことで彼氏がそばにいるのに姿を認識できないを透明人間として描いたポップでキュートなロマンスかと思いきや本当に透明人間と不可視の存在と意表を突かれた。
幻想的、官能的かつホラーの趣もありと見どころは多くあるけれど、思った以上にフラットで静かな展開と当初の予想を大幅に裏切る(まぁ勝手な思い込みなんだけどね)もので決してキライな作風ではないけれどもアート性が気持ち強めなことも手伝って「何とも言い難し…」が正直なところ。
 常時、透明人間側の視線つまりVR的なところや、目が見えるにようになってからのマドレーヌの不可視の存在を認識し見つめる視線と音に対して繊細に気が配られていていた「ワンダーストラック」同様に本作も視聴の器官にハンデのこともあってか【視線】の感覚の表現にこだわりが感じられる。 79分というかなり短い尺も好ましい。

 余談として透明人間のエンジェルが水の中に落ちるの透明のなかに透明、そして顔にファンデーションを塗るの演出が「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」に登場した透明化の能力を持つ静・ジョースターのエピと「まんま同じじゃんッ!」と透明人間を扱う上で当たり前の演出なのは百も承知しつつも野暮なツッコミを入れてしまった。

2018年10月13日 (土)

アンダー・ザ・シルバーレイク

Under_the_silver_lake
 アメリカ
 サスペンス&ミステリー
 監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
 出演:アンドリュー・ガーフィールド
     ライリー・キーオ
     トファー・グレイス
     ゾーシャ・マメット


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 サムはビッグになりたいという漠然とした夢を抱えて、ロサンゼルスのシルバーレイクにやって来る。
だが現実は厳しく、仕事がない彼は家賃すら払えなかった。
やがてサムは向かいに引っ越してきた美しいサラに恋をする。何度かデートするが、ある日彼女は姿を消してしまう。

 16年に公開された斬新なアイディアでオモシロかった「IT FOLLOWS イット・フォローズ」のデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の最新作で前作同様に各方面でも高評価とあっては期待せずにいられない。
ただ【デヴィッド・リンチ監督の系譜のネオノワール・サスペンス】の一文に個人的にリンチ監督作品は超苦手としていることもあってその辺がひとつの不安材料…まぁ何にせよオモシロそうであることに間違いなしなんで、とりあえず観に行ってきた。

 「裏窓」や「めまい」とヒッチ先生作品へのオマージュ(墓石に刻まれたヒッチコクの文字の露骨さは最高)はこの辺の情報を入れてなかったこともあって驚きを覚え、全体的な古風な趣と相まって冒頭から一気に惹き込まれたし、企業広告や商品デザインに隠された暗号(タバコのキャメルのマスコットのジョーがタバコを咥えてる口元のデザインは女性性器の暗喩みたいな話を聞いたことがある)解読と月刊ムーが好みそうな陰謀説や都市伝説といったところも大好物なだけにオモシロかったのだけれども…。
 中盤以降はポップカルチャーの実状というか表と裏というかのエピをはじめ、カルト教団やらなんやらと次から次へと話が飛び、こっちは頭が悪いもんだから次第にワケが解らなくなってくる始末で途中から考えるのを諦めながらも、最後に何かビシっと決まるものあるのでは?と気張るも、もはやモチベーションは閉店ガラガラ状態で観ることを半ば拒否してしまい、終盤からラストにかけては退出するか否かの戦いとなってしまった…。
まぁ、そんなワケで世間の高評価とは裏腹に見事に玉砕といったところで、不安材料であった【デヴィッド・リンチ監督の系譜】は伊達じゃなかった。

 玉砕したことで残念ながら俳優さんも誰一人して印象に残らず。
ただひとつ感じたことはニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」を久々に聴きたくなったことだけかな。
Hello~Hello~Hello~How low~♪ てか、カート・コバーンが自殺してからもう四半世紀も経つのか…。

2018年10月 7日 (日)

イコライザー2

The_equalizer_2
 アメリカ
 アクション&サスペンス
 監督:アントワーン・フークア
 出演:デンゼル・ワシントン
     ペドロ・パスカル
     アシュトン・サンダーズ
     ビル・プルマン


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 表向きはタクシー運転手として働くマッコールは、CIA時代の上官で親友のスーザンが何者かに殺害されことを知る。
独自に捜査を進める彼は、スーザンが死の直前まで手掛けていた任務の真相に近づき危険にさらされる。
その手口からCIAの関与が浮かび上がり、敵はマッコールと同じ特殊訓練を受けていることが判明する。

 前作が公開されたのが4年前だったのか、てっきり2年前くらいだと思ってたよ…時間が経つのが異常なまでに早すぎる…それはそれとして続編、シリーズものの断捨離をしている今日この頃にあって久々に素直に「観たい!」と思えた本作。
DIY仕事人のオモシロさもさることながら主演のデンゼル・ワシントンの自身の長いキャリアの中で初の続編ものという触れ込みの半端ない激レア感に期待値がさらに上昇。そんなワケでマッコール氏の裏稼業ぷりを堪能すべく張り切って観に行ってきた。

 マッコール氏は辞めちゃったのね…お節介なオッサンがより取り見取りのアイテムを使いホームセンターのような限られた場所でスキルを発揮してを楽しみにしてたんだけど…要所要所でそのスキルをちゃんと披露してはいたけど全体的には気持ち銃にウェイトが寄っていたように見受けられいちばんの魅力が薄れてしまっていたように感じられた。
また、敵も政府機関のデカい相手はトムさんやダニエル・クレイグに任せておいて本作は前作のようにマフィアや犯罪組織と街中の悪を相手に大暴れとコンパクトだけどすこぶる熱くあった前作の作りの方がこのシリーズには向いてるような気がする。
 道を踏み外しかける若者の姿を見過ごすことが出来ずに説教や軌道修正のお節介と悪に対しての非情さとは裏腹のやさしさ、黒人や中東&ユダヤ人といった人種間の交流劇といったドラマ性は前作とくらべると広がりが出てたし読書好き設定も継続されていた辺は高評価。
そんなこんなで前作とくらべると評価は気持ち低めだけれどもコレはコレで十分にオモシロかったので概ね満足。
余談になるけどパン屋と言った時点で即【小麦粉=粉塵爆発】に行きつき、その辺りを素直に楽しめなくなっていることに我ながらつまらないと思えて仕方がない。

 TVシリーズ「ドクタークイン 大西部の女医物語」でよろず屋のローレンさん役のオーソン・ビーンがサム役で出演。
確かクイン先生のシリーズ主版か終了して1~2年後くらいに公開された「マルコヴィッチの穴」以来だから実に20年ぶりの再会。
その当時ですでにじぃさんだったよなぁと思い調べてみると今年で御年90歳とのことで今だ現役の姿に敬意。

2018年10月 6日 (土)

運命は踊る

Foxtrot
 イスラエル&ドイツ&フランス&スイス
 ドラマ&ミステリー
 監督:サミュエル・マオズ
 出演:リオル・アシュケナージ
     サラ・アドラー
     ヨナタン・シライ
     シラ・ハース
     

                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 ミハエルとダフナの夫婦は、家を訪ねてきた軍の役人から、息子のヨナタンが戦死したと知らされる。
ダフナは悲しみと衝撃で気を失い、ミハエルはショックを隠しつつも役人の対応に不満を募らせるが、やがて戦死が間違いだったことが判明しダフナは胸をなで下ろすもミハエルは憤慨して役人に息子を帰すように迫る。
一方のヨナタンは、戦場の検問所で仲間の兵士と怠惰な時間を過ごしていた。

 「イスラエルにとって有害な映画、政府の映画基金から製作費を与えられうべきではない…云々」と政府から叩かれるも大ヒットし、イスラエルのアカデミー賞とされるオフィール賞で最多8部門受賞、そして17年のヴェネチア国際映画祭で【審査員大賞】受賞と欧州で高い評価を受けたの情報に大きく惹かれたんで張り切って観に行ってきた。

 本作は不測の出来事、因果応報といった時として逃れることのできない運命の不条理さの皮肉であって、どの辺りを「イスラエルにとって有害な映画」として捉えたのか解らなくはないけれども、そこをどうこう言ってるワケじゃねぇんだから取り立てて目くじらを立てるほどは無ぇんじゃねぇかと…それはそれとして終盤での意外性のある伏線や原題の「フォックストロット」もいわゆるボックスステップで運命は繰り返されるの暗喩となっているあたりはガツン来るものや響くものは大きくはないけれど見応えのある作品であったことに間違いはない。ただ、その時の感情でワンコに八つ当たりして蹴り飛ばすのは不快の極み!
 中盤の息子が赴任する荒野の検問所のエピは前半の重いものから一変してユル~いもので、どことなく近未来的な空気感は「セイント・クララ」、銃を抱えて踊り出すシーンも「戦場でワルツを」を彷彿させられ、同じイスラエルのアリ・フォルマン監督の影響を少なからず受けているのかなぁとも。

 ヨナタンが描くイラストをはじめ部屋に飾ってある絵画等が目に付き思いのほかアートな作品。
奥さんのダフナ役のサラ・アドラーなる女優さんのフィルモグラフィーを見ていたら08年公開の「ジェリーフィッシュ」という作品に出演しているとのこと。ただ、この作品を観た記憶があるような無いようなで今ものスゴくモヤモヤしてしょうがない。

2018年9月30日 (日)

劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~

Natsume02
 日本
 アニメ&ファンタジー&ドラマ
 監督:大森貴弘
 出演:(声の出演)
     神谷浩史
     井上和彦
     高良健吾


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 他人には見えない妖を見ることができる少年・夏目は、祖母・レイコの遺産“友人帳”を継いで以来、自称用心棒のニャンコ先生と共に多忙な日々を送っていた。
ある日、昔の同級生・結城と思いがけず再会した夏目は、妖にまつわる苦い過去を思い出してしまう。
そんな折、夏目はレイコと面識のある切り絵作家の女性・津村容莉枝と一人息子の椋雄と知り合うが、彼らの住む町には謎の妖が潜んでいるとの噂があった。

 ゆっくりとして静かで優しく時に切ないストーリーにキュンとさせられ気づけば深夜ひとり涙していることがある「夏目友人帳」の劇場版がついに公開! そんなワケだからいち「夏目友人帳」のファンとしては絶対的に見逃せないところだし、おそらく今シーズンのなかでいちばん期待し公開を楽しみしていた作品と言い切っても過言じゃないんで張り切って観に行ってきた。

 劇場版だからといって何か特別なことをするのではなく、サントリーのウイスキー山崎のCMのように「何も足さない。何も引かない」でなんら変わることなくホッコリと温かい心持になると同時に切なさで胸をキュっとさせられ、その空気感と世界観を大事にしたいつも通りの【夏目友人帳】で大満足。
未見なうえに観るつもりもないから言える立場ではないのだけれども観る前から「4回泣けます」と感動の押し売りをされるよりも本作のように期待もせず知らず知らずのうちに涙をながしている方がはるかに好み。
 夏目をはじめとするレギュラーメンバーに椋雄とバカがつくほどに優しすぎる姿と、夏目のもとに集まる「犬の会」の妖怪たちのわちゃわちゃ感、そしてただでさえカワイイのに3匹に分裂したニャンコ先生の破壊力抜群の可愛さたるやと登場したキャラすべて愛くるしい。人と本来交わることのない妖とのつながり、そして人と人のつながりも描かれていてサブタイトルの「うつせみ【=生きている人間の世界】に結ぶ」の通りで感慨深く、それぞれのエピがすべて回収されて最後に結実していく構成力も見事。憎まれ役の的場一門が登場しなかったのも好印象。
きっと若い女性客が多いのであろうと少し気恥ずかしさを感じながら劇場に行ったのだけれどもこれが大間違いで老若男女問わずの広い客層で本作がどれだけ多くの人に好かれているのかがよく解りウレシくあった。

 神谷浩史のイケボ、ベテラン井上和彦の声の使い分けと人気声優さんたちの演技もさることながらゲスト出演した小峠のルックスに寄せた気のイイ妖怪の存在がなかなかヨカッタ。
余談になるけどちょうど上野のTOHOシネマズで観たこともあって帰りに歩いて店内に100台近くガチャポンが設置してある秋葉原にあるガチャポン会館で何かしらのニャンコ先生のグッズをゲットしようかと思うも残念なことに1台しか置いておらず、しかもそれほど欲しいと思えるものではなかった…こんなことなら普通に劇場でキーホルダーを買っておけばよかったと後悔。

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