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2018年12月31日 (月)

18年劇場で観た作品タイトルIndex

Iggy_2


 18年、劇場で観た作品のIndexです。

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2018年5月20日 (日)

モリーズ・ゲーム

Mollys_game
 アメリカ
 ドラマ&サスペンス&伝記
 監督:アーロン・ソーキン
 出演:ジェシカ・チャステイン
     イドリス・エルバ
     ケヴィン・コスナー
     マイケル・セラ


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 モーグルのオリンピック代表の選考大会でけがをしてしまったモリー・ブルームは、競技から退くことを決める。
ハーバード大学に進学するまでの1年間をロサンゼルスで過ごすことにした彼女は、勤務先の上司から違法ポーカーゲームのアシスタントをしてほしいと持ち掛けられる。巨額の金を賭けるハリウッドスターや企業経営者に臆することなく、見事な采配ぶりを見せるモリー。やがて彼女は自分のゲームルームを構えて成功を収めるが、10年後にFBIに逮捕される。

 運営者側の実録ものなんで「賭博黙示録カイジ」のようなプレイヤーの駆け引きの緊張感は期待できないだろうけども実録ものもパチンコ&スロットを筆頭に基本的にギャンブルが大好き。おまけに何となくここ最近、「女神の見えざる手」を筆頭に出演作にハズレ無し感が強くあるジェシカ・チャステインときて、17年のゴールデングローブ賞の主演女優賞と脚本賞でノミネートとなればということで張り切って観に行ってきた。

 導入部のハイスピードな展開に惹き込まれるかと思いきや、上記の「女神の見えざる手」でもそうだったように膨大な情報量による早いセリフの応酬=字幕を追うのに気忙しさを覚える。
最初は合法で健全な運営方針も成功して派手になれば派手になるほど反社会的組織の目にとまり、何だかんだで海千山千の連中に食い物にされるのは必然で、この辺の才覚ひとつで成り上がれるアメリカンドリームからの転落劇には見応えはある。
 違法賭博でFBIにパクられた際に顧客情報を渡せば無罪放免なうえに没収された金も戻るという司法取引を持ちかけれらるも手前ぇと顧客とその家族の身の安全を考慮して頑なに拒否するモリーの姿にいろいろとキレイごと言ってるけど結局はただいろいろと弁明してるに過ぎず、且つ手前ぇの行動を美化しているような気が…。
そんなこんなでオモシロいことはオモシロいけれど、内容のワリにはの長尺も手伝っていまいち波に乗りきれずといったところ。

 モリー役のジェシカ・チャステインは才覚あるやり手の女性役がすっかり板についてきてその存在感はさすがと思うしまた期待させるものがあるけれど、逆にそのイメージが強くなりすぎて今後同じような役柄が続続いたりするとマイナスかもなぁと要らぬ心配をしてみる。いい面の皮だったモリーの弁護士役のイドリス・エルバと美味しいところを掻っさらっていったケヴィン・コスナーの渋めのオッサンたちの存在を楽しめたことが収穫のひとつ。

2018年5月19日 (土)

ラジオ・コバニ

Radio_kobani
 オランダ
 ドキュメンタリー
 監督:レバー・ドスキー
 出演:ディロバン・キコ
     
     
     


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 シリア北部のクルド人街コバニは、2014年9月に過激派組織ISによって占領されるが、クルド人民防衛隊が猛反撃に出ると同時に連合軍も空爆支援に参加し、翌年の2015年1月に解放される。
住民たちは戻ってくるが、戦闘の影響で街のほとんどががれきの山と化していた。
その状況下で、20歳の大学生ディロバン・キコさんは友人とラジオ番組をスタートさせる。

 ヘビーリスナーってぇワケでも、手前ぇでネットラジオを開設してるワケでもねぇけど、昔から【ラジオ】という存在そのものが大好きで、タイトルや背景にラジオがある作品の電波を敏感にキャッチする傾向にあるってぇことで張り切って観に行ってきた。

 イスラム国との戦闘で街の大半が瓦解したクルド人街で若い女性がラジオ局を開局し、生き残った人々や兵士、商売を再開させた店主や職人たちの声を届ける番組をスタートさせることで街の復興と人々に連帯感や希望を与え、そして東日本大震災のとき同様にラジオが果たす役割の大きさが感じられ、ドキュメントでありながら主役の女性がいつか生まれてくる自分の子供にコバニの過去から現在を伝え未来=平和を託すつくりが素晴らしくあった。
 撮影クルーが死んでしまうかも知れない危険を冒しながら撮影された実際のクルド人とイスラム国との間で繰り広げられる銃撃戦、バラバラもしくは腐乱、白骨化した宗教上理由から放置されたままになイスラム国の兵士の遺体を瓦礫の中から掘り起こして処理しするシーンは精神的にかなり堪えるものが…そんな中を無邪気に遊ぶ子供たちや率先して身を軍に置く多くのクルド人女性兵士たちの姿は日本のニュースで伝えられている以上の現実に当初は若い女性が紛争地でラジオ局を開局するまでの紆余曲折を追った軽い感じのものと思っていただけにかなり衝撃的。

 ラベー・ドスキー監督は本作をきっかけにコバニの再建を支援するため【映画館】開設の計画を持ち実現のため奔走しているとのこと。復興するには何より食料と飲み水の供給とインフラの安定化が最重要であるのは十分以上に解るけど、ラジオや映画館のように娯楽も必要だよな。

2018年5月12日 (土)

孤狼の血

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 日本
 ドラマ&犯罪&任侠・ヤクザ
 監督:白石和彌
 出演:役所広司
     松坂桃李
     真木よう子
     滝藤賢一


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 昭和63年、広島の呉原では暴力団組織が街を牛耳り、新勢力である広島の巨大組織五十子会系「加古村組」と地元の「尾谷組」がにらみ合っていた。ある日、加古村組の関連企業の社員が行方不明になる。ベテラン刑事の刑事二課主任・大上章吾巡査部長は、そこに殺人事件の匂いをかぎ取り、新米の日岡秀一巡査と共に捜査に乗り出す。

 もともと任侠&ヤクザ映画が好きというのもあるけれど、そこに「東映」と舞台が広島の呉とくればもう傑作「仁義なき戦い」を彷彿(実際に著者も「仁義なき戦い」へのオマージュと明言)させられ、北野武のマンガチックなものではなく久々に実録に近いゴリゴリの任侠&ヤクザ映画の趣に期させられるものが大きくあったんで張り切ってカチコミに行ってきてた。

 その筋の連中から堅気を守るためにも手前ぇの正義を貫くためにも時に自身が黒に染まらなければならないで行動するマル暴担当の不良刑事大上の最初の破天荒さと悪徳ぶりとは真逆の生き様とヤクザをもビビらせるその覚悟ほどはカッコイイ。
また昨今のコンプライアンスどうこうでTVでは流せないような暴力の過激さに目をそむけたくなるもその過激さが堪らなくあったし、何より汗やタバコの煙、養豚場に昭和と【ニオイ】に気が配られていたあたりに感心。
 不良刑事と目をつけられながらも県警上層部とヤクザ組織の癒着を記したノートを隠し持っていることで、上層部がうかつに大上に手を出せないあたりは大沢在昌氏の「新宿鮫」ぽさがあり、時おり入るナレーションも「仁義なき戦い」でこれらのイイところを巧くアレンジして「県警対組織暴力」に取り込みと東映らしい作品になっていたように思える。
 大上の内部調査を目的に呉原署に派遣され大上とコンビを組まされる広島県警監察官の日岡が大上の数々の違反行為に反発を覚えるも、大上を信頼し支える人たちと接するうちに大上の真意を知りしだいに感化され若さゆえの正義感から徐々にダークさを見せ始め逸脱し始めるさまは観ていてすげぇ爽快だったし、リミッターが外れたときの忘我状態はなかなか。

 と主人公のふたりは申し分なしだっただけに他のキャスティングに若干の物足りなさを覚える。
「仁義なき戦い」の時の松方弘樹や梅宮辰夫、川谷拓三のようなギラギラ感がないんだよなぁ…江口洋介なんかチョットどころかかなり違うってぇ感じで、ようするにみんなスマート過ぎるのかなぁと。
そんななか右翼団体の銀次役のピエール瀧が最後に日岡に協力する姿に「仁義なき戦い」で孤立する広能昌三に味方する松永弘役の成田三樹夫の姿が重なり好印象。

2018年5月 5日 (土)

ザ・スクエア 思いやりの聖域

The_square
 スウェーデン&ドイツ&フランス&デンマーク
 コメディ&ドラマ&アート
 監督:リューベン・オストルンド
 出演:クレス・バング
     エリザベス・モス
     ドミニク・ウェスト
     テリー・ノタリー


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 美術館のキュレーターとして有名なクリスティアンは、良き父親であり、慈善活動を支援するなど、周囲から尊敬されていた。
他人への思いやりを促すインスタレーション「ザ・スクエア」の準備に追われていたある日、彼は財布とスマートフォンを盗まれてしまう。それらを取り戻すために彼が取った行動が、思わぬ事態を引き起こし…。

 危機的状況に陥り咄嗟にとった父親の行動で家族の絆に亀裂が生じて云々の人間の奥底にある部分を描きシニカルな笑いがオモシロかった「フレンチアルプスで起きたこと」のリューベン・オストルンド監督の新作。
本作も前作同様に一風変わったコメディで17年のカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞、そして同年のアカデミー賞の外国語映画賞にノミネートとなればもう文句なしで【観るべし!】だろうってぇことで、張り切って観に行ってきた。

 テーマになっている差別、自尊心やエゴ、無関心さと手前ぇにも身に覚えもあるだけに気まずさや居心地の悪さを覚え、そんな現代人の道徳心や許容範囲といったものを辛辣で皮肉たっぷりに投げかけてくるメッセージの言いたいことは解るも、正直なところそこをビシっと捉えきれず終始手さぐり(何も難しいことは言ってないことと思うんだけど…)での鑑賞となってしまい、いまいち馴染めずだったのが実情…そんなこんなで確かにオモシロくはあるけれど世間での高評価ほどにはといったところ。
 パーティー会場でサルの真似する表現者の演技も喜劇の一環なのか? アートなのか? ガチでヤバい奴なのか? の区別のつかなさ、そして幼い女の子が爆発する美術館が作製した「スクエア」のCMの過激さについて劇中でその説明がなされ、その意図するところに理解も納得もできるもその必要以上の過激さを受け入れられるかといえば「?」で、このエピにかれこれ10年ほど前に賛否両論で話題になった少年兵が登場した日清のカップヌードルのCMを観たときの複雑な感情を思い出し、過激さや昨今のエロ漫画の過度の猥褻への規制も芸術だから表現だからを理由にどこまでが許されるのか?をあらためて考えさせられる。

 つまるところ、ガキの頃から手前ぇの見たくなものには目を瞑り、聞きたくないものには耳を塞いできたし、基本的な公序良俗は必要と思っているオレとしては本作は合せ鏡で自分自身を観させられてる感じがするから居心地が悪いってぇところになる。

2018年4月22日 (日)

レディ・プレイヤー1

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 アメリカ
 SF&アクション&アドベンチャー
 監督:スティーヴン・スピルバーグ
 出演:タイ・シェリダン
     オリヴィア・クック
     ベン・メンデルソーン
     T・J・ミラー


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 2045年、人類は思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」で生活していた。
ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。その内容は、オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。これを受けて、全世界を巻き込む争奪戦が起こり…。

 「乃木坂ちゃんが観たい!」という理由だけで、劇場に足を運んだ「あさひなぐ」同様に本作もストーリーどうこうではなく「ガンダム」に「アイアン・ジャイアント」と著作権を持つ国内外の会社の垣根を超えた有名人気キャラの夢の競演だけを、取り分けて「AKIRA」に登場した金田のバイクの活躍を楽しみに張り切って観に行ってきた。

 ストーリーとしては細田守監督の「サマーウォーズ」同様に互いの顔を知らなくても、言葉が通じなくても世界中の人たちとネットや仮想現実で気軽につながれるのは決して悪いことじゃないけれども「大事なのは時に面倒クセぇこともあるけど体温が感じられる血の通ったつながりなんだよ!」と、ベタではあるけどちゃんとメッセージ性があり、突飛な設定と登場する多くの馴染みあるキャラ、迫力ある映像だけに特化した作品ではなく期待していた以上に見応えがあった。
 とは言え、やっぱり本作で語るところは登場する馴染み深く愛着のある数々のキャラたちになってしまうのは否めねぇ。
冒頭でのデロリアンと金田のバイク(よくよく考えりゃ何年か前にすでにイベントで実車化されてるから思った以上に新鮮味はなく、さらにマンガ&アニメで観てこそのカッコよさであることを実感)のレースシーンでもうハートを鷲づかみにされ、終盤でのメカゴジラVSガンダムのバトルなんかは考えたこともなかっただけに大興奮。だけにそこは「オレはガンダムで行く!」ではなく、「ダイトウ、行きまぁすッ!」なんだよなぁ….それはそれとして、さらに敬愛するジム・ヘンソン氏の「ダーククリスタル」や丸々の「シャイニング」に「ターミネーター2」の映画ネタに懐かしいヴァン・ヘイレンやブロンディの楽曲とあふれ出るヲタネタの数々はドンピシャに世代なもんだからそれだけで楽しくあったのに、そこに探す楽しみも加わってと最高のひとこと!
もし、本作をスピさんではなく日本ヲタ文化を愛するギレルモ・デル・トロ監督やティム・バートン監督だったらどんな感じになったのだろう?かとも考えてしまう。

 実際にオアシスがあったとしてオレがアバター使用したいと思う有名キャラはイギー 「ジョジョの奇妙な冒険」もしくはスヌーピー、人型ならばブロッケンJr 「キン肉まん」か山羊座のシュラ「聖闘士星矢」だな。
乗り物はフラップター 「ラピュタ」か一反木綿 「ゲゲゲの鬼太郎」、そして武器はゲーム「戦国無双」の加藤清正が使う片鎌槍、でもって004=アルベルト・ハインリヒ 「サイボーグ009」、クリィミーマミ 「魔法の天使クリィミーマミ」、フォウ・ムラサメ 「機動戦士Ζガンダム」に山守義雄 「仁義なき戦いシリーズ」と魔法少女からヤクザが揃った4人とパーティーを組みたい。
でもこうなるともう「アベンジャーズ」だわな…。

2018年4月21日 (土)

心と体と

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 ハンガリー
 ドラマ&ロマンス&ファンタジー
 監督:イルディコー・エニェディ
 出演:アレクサンドラ・ボルベーイ
     ゲーザ・モルチャーニ
     レーカ・テンキ
     エルヴィンン・ナジ


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 ブダペスト郊外にある食肉処理場の代理職員マーリアは、人とのコミュニケーションが苦手で、同僚たちになじめずにいた。
そんな彼女を、片手が不自由な上司エンドレが気遣うが、うまくいかない。
ある日、牛用の交尾薬を盗んだ犯人を捜しだすために、従業員全員が精神分析医のカウンセリングを受けることになる。
それを機に、マーリアとエンドレが同じ夢を見ていて、その世界で鹿として交流していたことがわかる。

 「心と体と」のタイトルと夢の共有という設定に心理学を感じさせ、きっと難解で睡魔との戦いになることは目に見えているも本作は17年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したうえに今年のアカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされたとあっては劇場に足を運ぶ価値は十分以上にあるであろうってぇことで張り切って観に行ってきた。

 先に述べたように心理学、さらに突っ込めば哲学、スピリチュアルな物語できっと難解であろうの先入観と、冒頭での舞台となる精肉処理場での屠殺シーンの異様な緊張感に気持ち構え気味で観ていたのだけれども、これが大違いでリアルさとファンタジーが混在し、幾度となくフフッ♪ととさせられるアキ・カウリスマキ監督作品風味のロマコメの趣だったをことに驚き。
終盤やや飽きを覚えたりで、世間の評価ほどに心を掴まれることはなかったけれども老境のオッサンとコミュニケーション障害の女性のふたりの関係が恋に発展するまでを時間をかけて淡々と描いたあたりは好感がもてる。
 夢の中に出てくる冬の森にいるふたりの分身である2頭の鹿の映像の幻想的な美しさに対して、屠場で死を待つばかりの牛たちの何とも言えない目の(観ていてかなりキツい)現実感の対比はかなりのもの。また 窓から差し込む陽の光や幾度となく映し出される天井から吊り下がるランプシェードなんかは女性監督らしく温かみや可愛さというものが感じられた。

 例年ならば年に1本公開されれば御の字といった感だったハンガリー映画だけれども経済成長にともなう好景気を象徴するかのように先日の「ジュピターズ・ムーン」と今年に入って早くも2本目が公開。ハンガリーは初めて足を踏み入れた欧州の地ということもあってなにかと思い入れが強いこともあって実によろこばしい。

2018年4月14日 (土)

パシフィック・リム : アップライジング

Pacific_rim_uprising
 アメリカ
 アクション&SF&アドベンチャー
 監督:スティーヴン・S・デナイト
 出演:ジョン・ボイエガ
     菊地凛子
     スコット・イーストウッド
     ケイリー・スピーニー


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 巨大兵器イェーガーを駆使する人類とKAIJUたちとの激闘から10年。今は亡き英雄ペントコストの息子でイェーガー・パイロットとしての活躍を期待されていたジェイクは、環太平洋防衛軍(PPDC)を去って違法なイェーガーのパーツ売買を行っていた。
だが、戦地からイェーガーのパーツを盗んでいたアマーラと共に逮捕され、PPDCのパイロット養成施設へ送られる。
そこで彼は義姉のマコに命じられ、イェーガー・パイロットの候補生の教官を務めることになる。

 敬愛する映画監督で日本の特撮&アニメヲタでも有名なギレルモ・デル・トロ監督が手がけたロボット映画「パシフィック・リム」が公開されたのが5年前であったことに「いつの間に!?」の驚きを禁じ得ない…。
それはそれとして、前作がオモシロかっただけに本来ならばその続編に大きく期待がかかるところも今回はあまり期待させる要素が全然なうえにスカされそうな気配が強くあったんで、正直なところスルーしてもヨカッタのだけれども何時ものように話題作だしということで、とりあえず観に行ってきた。

 前作のドラマ性や暗さみたいなものが薄まったことで軽さだけが目に付き思った通りスカされたといったところ…。
日本のヲタ文化を愛する者としてはフューチャーしてくれるのは実によろこばしく思うも、諸々観ていると怪獣がロボを身に纏うあたりなんかは「機動警察パトレイバー」の「廃棄物13号」だし、その造形と雰囲気は「新世紀エヴァンゲリオン」、そして最後の怪獣の進化なんかは「デジモン」といった趣がしなくも、オマケにガンダムの巨像も姿を見せたりで、途中から「どんだけ【バンダイ】なんだよッ!」で、オリジナル性というものはあまり感じられず。
 どのように怪獣同士が合体進化したのかがよく観えなかった、完全解決と平和な時期が10年もあったから解らんでもないけど、パイロット養成をしていたことを思えば何ゆえにイェーガーの目だった強化、ヴァージョンアップをしてこなかったのだろうか?等の疑問とツッコミは目をつむるとして、人物描写の希薄さだけがどうも…それなりに偉大なる親父の存在に苦悩したりが描かれてはいたけど、それだってそれほど濃くもなかったし、何より次世代パイロットたちのキャラの薄さといったらで何の印象にも残らずですべてにおいて残念な結果となった。なんかまた続編あるようだけれども、おそらく殲滅戦だからバトルに特化たもので、ドラマの方はさらに希薄になりそうな気配だからもうイイかな。

 前作では主役のひとりだった菊地凛子は早々に退場するわ、体を作ってまで挑んでいたであろう期待の新田真剣佑もほっとんど魅せ場なしで日本人俳優陣は残念な結果に。
片や同じアジア圏の中国勢は大活躍で、チュアン司令官役のマックス・チャンを拝めたことと、ゴットリーブ博士といいコンビになりそうな意外と可愛げのあるシャオ社長役のジン・ティエンの存在が本作での一番の収穫かなと。

2018年4月 8日 (日)

ワンダーストラック

Wonderstruck
 アメリカ
 ドラマ&ファミリー
 監督:トッド・ヘインズ
 出演:オークス・フェグリー
     ミリセント・シモンズ
     ジュリアン・ムーア
     ミシェル・ウィリアムズ


                                                                                      【物語】     (シネマトゥデイ)
 1977年ミネソタで、母親を事故で失いおばに引き取られた少年ベンは、母の遺品の中に実父につながる手掛かりを発見する。
その50年前の1927年ニュージャージーで、視覚障害のローズは両親の離婚後、厳しい父親と暮らしていた。
いつも一人ぼっちの彼女は、憧れの女優の記事をひそかに集めており…。

 当初はそれほど興味を惹かれることはなかったのだけれども劇場で予告を観た際に過去と現在の違う時間軸が交差し並行してのファンタジックな作りにどことなくフィリパ・ピアス著の大好きな児童文学「トムは真夜中の庭で」ぽさを感じたことと、何でも17年のカンヌ映画祭でパルム・ドールにノミネートされたことを知り急に観たくなったということで張り切って観に行ってきた。

 先に述べた「トムは真夜中の庭で」のように違う時間軸の不思議な出会いとつながり云々ではなく50年の時を超えて1冊の本によって引き寄せられていくふたりの人生の物語といったもので当初思い描いていた印象とは違ったものであったけれども全体的にやさしい雰囲気が漂い、物語の良さも然ることながら27年と77年の時代背景、舞台となる博物館、美術館に古書店、そして停電に雷にジオラマ、家出という小さな冒険と個人的に超ど真ん中で惹かれるものばかりでグイグイ惹き込まれた。
77年のパートでジェイミーがベンを匿う博物館内にある部屋が剥製や標本が所狭しと置かれている準備室で、展示室とはまた違った例えるならパリにある自然科学&博物学の店「デロール」を思わせる趣の魅力は半端なく、この手のものが好きなオレは胸の高鳴りと羨望を覚えずにはいられなかった。
 27&77年のふたつのパートとも耳が不自由な子が主人公ということで、全体的に【音】に対してとても繊細に気が配られていて取り分けてモノクロ映像ということも手伝ってサイレント映画風の27年のパートが最高。また77年のデヴィッド・ボウイの「スペイス・オディティ」や「2001年宇宙の旅」のテーマ曲の使われ方と選曲がこれまたイイ。
ベンの耳はどうなった?といくつか思うところはあれど、家族愛、友情と取り立てて捻りも大きな盛り上がりはなく、静かなテンポながらも終始温かい目線で綴られていて観ていてホントに心地がヨカッタ。
ラストも静かな余韻が残ってとすべてにおいて好みの一言。

De
 フランス&日本&蝋人形と並んで【剥製】は正直なところあまり得意ではないけれども、先で紹介した自然科学&博物学の店「デロール」の内観の画像なんかを観るとマジで胸がときめく。
この店は剥製だけではなく植物、昆虫(確か天体も扱ってたのかな?)も揃えていて、取り分けてに大好きな鉱物コーナーなんて羨ましくて仕方がない。
というワケで紹介がてら公式サイト&Youtubeでの紹介映像を参照してもらえれば幸いかと。
 (←) 「好奇心の部屋 デロール」 (たくさんのふしぎ傑作集) amazonにて購入可

2018年4月 7日 (土)

ジュマンジ / ウェルカム・トゥ・ジャングル

Jumanji
 アメリカ
 アドベンチャー&ファンタジー&コメディ
 監督:ジェイク・カスダン
 出演:ドウェイン・ジョンソン
     ジャック・ブラック
     ケヴィン・ハート
     カレン・ギラン


                                                                                                                                                           【物語】     (シネマトゥデイ)
 高校の地下室で居残りを命じられた4人の少年少女は、そこでジュマンジという古いビデオゲームを見つける。
プレイしようとキャラクターを選んだ瞬間、彼らは選んだ人物に変身し、ゲーム内の世界であるジャングルへと移動してしまう。
現実とは全く違うキャラクターになった彼らは、カバ、ジャガー、ゾウ、サイの群れなど、次から次へ野生動物と遭遇。危険にさらされながら、何とかゲームをクリアして現実世界に戻ろうとするが…。

 95年公開の第1作目をリアルタイムで観てワクワク、ドキドキさせられた世代だし、大好きな作品でもあるんで、20年の月日が経ちいま一度あのスリルと興奮と味わえるのかと思うとウレシさを禁じ得ない。
ただ、惜しむらくは今はもう前任者のロビン・ウィリアムズの姿を拝めないこと…今回はそこをジャック・ブラックが持ち前の芸達者ぶりで魅せてくれであろうの期待も込めて張り切って観に行ってきた。

 双六というアナログなボードゲームではなく、デジタル化しアバター化したことで現実世界との見た目と4人の関係性の逆転はなるほど巧く現代風にアレンジしてあり、その逆転と普段なら交わることのない4人が危機を脱するために互いを信頼し行動を共にすることで見えてくる自分の弱点=性格のメッセージ性が盛り込まれていて思った以上にオモシロく観ることができた。
 その反面、双六のサイコロを振って出た目のマス目に止まり、そこで起こる数々のトラブルの何が出るかな♪のドキドキ感やワクワク感はかなり薄まってしまっていたように感じられたし、登坂、操縦のスキルを持つ個々のキャラ設定がしっかりしているのはテレビゲームらしくてイイけど、劇中で幾たびとなく繰り返されるNPCの決められたセリフにもあったようにデジタル=プログラムなワケだから襲ってくる敵にしろ動物にしろ決してプログラム外の行動はとらないワケで、その辺がまだ曖昧なボードゲームのほうがまだ好き勝手にトラブルを起こせただろうし、頭を利かせりゃもっと要領よくクリアできたんじゃぁねぇかなぁと…。
まぁコレを言っちゃ~野暮極まりねぇわな。
 各キャラどことなくジョーンズ博士、ララ・クロフトと有名冒険家の感が無きにしもだし、エンディングのガンズ&ローゼズの「ウェルカム・トゥ・ジャングル」もスッゲぇ懐かしく、久々に頭をカラッポにして理屈抜きに楽しめた作品であったことに間違いはない。

 ロック様のキメ顔、マッチョな肉体とは裏腹に心はヲタ&ヘタレ、さすがは芸達者と思わされるジャック・ブラックの見た目はデブのオヤジ、心はモテ女子とギャップ萌する役どころが観ていてオモシロい。
にしてもスペンサーとマーサはいくら互いに初めてのチュウとはいえアレはなぁ…観ていてマジでキモかった…。

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