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2018年12月31日 (月)

18年劇場で観た作品タイトルIndex

Iggy_2


 18年、劇場で観た作品のIndexです。

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2018年7月15日 (日)

アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~

Early_man
 イギリス&フランス
 アニメ&コメディ&スポーツ
 監督:ニック・パーク
 出演:(声の出演)
     梶裕貴
     沢城みゆき
     大塚芳忠


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 地球上にマンモスが存在した太古の時代、勇敢な少年ダグは、部族の仲間やブタの相棒ホグノブと一緒に生活していた。
ところが谷で採れる青銅を奪うためブロンズ・エイジ・シティの暴君ヌース卿の軍隊が攻め込んでくる。大切な故郷を取り戻すためダグたちは敵が好きなスポーツ「サッカー」に挑むことにし、チームを結成する。

 当初の予想とは裏腹にチーム力を発揮して決勝トーナメント進出を果たした日本代表の活躍に盛り上がったW杯ロシア大会も決勝戦を残すのみ。世界中で勝った負けたに一喜一憂するなか、ぶさカワのキャラたちが活躍するクレイアニメで名を馳せる敬愛する映画監督のひとりであるニック・パーク監督の正にタイムリーなサッカーを題材にした10年ぶりの待ちに待った最新作ということで、張り切って観に行ってきた。

 お世辞にもストーリー的にそれほどで…正直なところ完全新作よりも「ウォレス&グルミット」の最新作のほうを頼むよ!と思わせるやや残念な結果となったし、今まで以上にクレイ人形の完成度が高まるのは素晴らしいと思う反面、「ウォレスとグルミット」等の初期の作品に観られる【手作り感】が大幅に失われてしまっている辺りはストーリーどうこう以上に残念極まりない。
 それでも時節柄登場する女王様の名前がフィファ(FIFA)だったり、ダグ率いるチームのユニがマンチェスターU、相手チーム金でスター選手をかき集めてるという皮肉も込めてレアルマドリードがモチーフになっていたり、グーナのドリブルで多人数抜きは英国にとってはトラウマになっているマラドーナの5人抜きを思わせたりと随所に見受けられるサッカー小ネタの数々は楽しい。
また、時代背景が原始時代ということで冒頭でT-REXとトリケラトプスの取っ組み合いのシーンはストップモーション・アニメーションの巨匠レイ・ハリーハウゼンへのリスペクトが感じられてとてもヨカッタ。しかもクレジット時で2頭の名前がレイ&ハリーであることが判明♪

 原語版の声優陣はエディ・レッドメイン、トム・ヒドルストンにティモシー・スポールと超豪華なんで原語版で観てもヨカッタのだけれども、基本的に海外アニメは吹き替え版の方で観るのが好きなこともあって後者にて鑑賞。梶裕貴はそれほどだけど、顔を揃えた沢城みゆきやご贔屓の大塚芳忠&山寺宏一はさすがといったところ。

2018年7月14日 (土)

ルームロンダリング

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 日本
 コメディ&青春&ドラマ
 監督:片桐健滋
 出演:池田エライザ
     渋川清彦
     オダギリジョー
     健太郎


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 幼いころに父が亡くなり母は行方をくらまし、さらに祖母がこの世を去ってふさぎ込んでいた八雲御子。
そんな御子に叔父の雷土悟郎は、住むところとアルバイトを紹介してくれたアルバイトはいわく付き物件に入居する“ルームロンダリング”の仕事だった。
自殺して幽霊になった春日公比古と生活するようになった御子は彼のデモテープをレコード会社へ送るよう頼まれ…。

 「ReLIFE リライフ」で初めて拝顔しその時は「またハーフの娘か…まぁ確かにカワイイね」程度の印象しか残ってなかったんだけど、最近youtubeでその巨乳ぷりが話題になり、さっそく視聴したことで急に興味が湧いてきた主演の池田エライザ。
彼女が目当ても確かにウソではないのだけれども、ユル系コメディの作風と渋川清彦が出演ということで興味があった作品だったんで張り切って観に行ってきた。

 死んだ人が見える女の子がその部屋で自殺、孤独死、果ては殺人といわく付き物件に入居して部屋を浄化するマネーロンダリングならぬ【ルームロンダリング】というは設定は今までにあったようでなかっただけに新鮮味もあれば「なるほど、そういう考え方(仕事)もあるのかぁ」と感心もさせられ、またその特異な能力と複雑な家庭環境から自分の殻に閉じこもっていた御子が入居した部屋で出会う霊たちとの交流を経て外の世界、生きることの喜びを知るの成長劇は、どことなく敬愛するジャン=ピエール・ジュネ監督の「アメリ」の幽霊版といった趣でユルくホッコリした空気感は心地よく、期待した以上にオモシロい作品だった。
 怪しい仕事に怪しいルックスだけど本当はまっすぐな悟郎叔父さんと、成長のきっかけを作る津軽弁のパンクス公比古と御子を見守る面々の魅力的なキャラたちの存在がとてもイイ。人とのコミュニケーションやら生きていくことの難しさを死んでる面々から…この世にいろいろと未練があるからこその意見やアドバイスがオモシロいし響いてくる。御子が以前出会った孤独死した老婆や餓死した5歳の女の霊の話しを語る行は取り分けて響く。
欲をいえば最後にイイ雰囲気ななった亜樹人とは微妙な関係のまま終わってほしくあったかなぁと。

 池田エライザのカワイさとナイスボディも然ることながら、とっぽい兄ちゃん役を演らせたら本当に巧いオダギリジョー、渋川清彦のふたりの存在は最高のひとこと。出番こそ少ないもののTKOの木下隆行の鬼気迫る演技はなかなかで、やっぱりお笑い芸人や落語家の人たちって演技巧いなぁと改めて感心。
余談だけど、御子と亜樹人が出会う橋が家の近所の橋だった。1本奥に総武線の架橋が見えてたからおそらく上一色中橋のことと思う。新中川って結構見た目に美しい橋が多いから映画やCMで目にするんだよね。

2018年7月 8日 (日)

乃木坂46 真夏の全国ツアー2018 ~6th YEAR BIRTHDAY LIVE~

686fdc25s_2 7/6~8に開催された「乃木坂46 真夏の全国ツアー2018 ~6th YEAR BIRTHDAY LIVE~」のうち1&2日目に参加してきた。
今回は20枚目シングルの「シンクロニシティ」にちなんで毎年真夏の全国ツアー開催の地となっている神宮球場と隣接する秩父宮ラグビー場の【2会場同時進行】。そんなワケだから1ステージの集客力が2倍にUPしたことで、チケも手に入りやすく運よく3日間中2日分のチケを1次選考にてGET♪

 1日目は秩父宮ラグビー場にて参加。座席はスタンド席の前から2列目で運がよけりゃサブステージに来たメンバーを観れるかと思いきや、予想は超大幅にイイ方向に裏切らることに。
それもメインステージ囲むようにグラウンド外周に花道が設置してあることで、座席から花道までの距離約5m!おまけに三差路とメンバーが集まりやすいアリーナ以下アリーナ以上の最高のポジション。
 まいやん率いる選抜チームと、2年前までは全くしゃべれず、いるのかいないのか解らなかったのに熱狂的ファンに支えられいろいろ経験して大きく成長し今や選抜に入りした絢音ちゃん率いるアンダーチームがそれぞれ乃木坂駅から東京メトロ千代田線に乗って会場に登場!
神宮がメインと思っていたんで秩父宮はアンダーチームからだろうと思うも初の地ということもあってか選抜チームが登場。オープニングの「裸足でSummer」「夏のFree&Easy」「太陽ノック」の3曲までに飛鳥、なぁちゃん、美彩先輩、かずみん、生ちゃん、みなみたちによる目の前でパフォーマンスする姿に大興奮。
かずみんがカワイイことは百も承知も実際に目にするそのカワイさは想像以上でマジで鳥肌が…そんなワケで1日目は入れ替わり立ち代わり目の前にやってくるメンバーの姿に大興奮でほとんど曲は憶えていないのが実情。


 2日目は神宮球場にて参加。座席はメインステージを12時とすると3~4時の間でやや前目とメンバーの顔こそ観れはしないけどまぁまぁのポジション。 (↑ 神宮球場 光量が足りないところを見ると結構曇ってたんだなぁ…)
この日は1日目の後半1時間ほどの大降りの夕立の影響でカットされた演出のフルバージョン、おまけに推しの琴子のトークありと1日目に堪能できなかった楽曲とパフォーマンス、演出、そして開演前のファン同士の煽り&掛け合いを大いに楽しむ。

 卒業が決まりこの東京公演をラストステージとするちーちゃんと伊織の姿を間近で見られたことは実によろこばしいところだし、推しのひとりでもあるかなりん&3期生の珠ちゃん&葉月もカワイかった♪
ただ残念なのはお目当ての琴子を拝むことはできたことは出来たけど目の前に来ず、心行くまでそのカワイさを堪能できなかったことと、若月だけがメンバーで唯一遠目でして見れなかったこと。

セラヴィ!

Le_sens_de_la_fete
 フランス
 コメディ&ドラマ
 監督:エリック・トレダノ
 出演:ジャン=ピエール・バクリ
     ジル・ルルーシュ
     ジャン=ポール・ルーヴ
     ヴァンサン・マケーニュ

                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 ウエディングプランナーとして、30年にわたって多くの結婚式を手掛けてきたマックスは引退を考えていたが、ピエールとヘレナというカップルのオファーを受けてルイ13世が所有していた城での挙式の準備に取り掛かる。
いつものようにスタッフを集め、カメラマンやオーケストラ、会場を飾る花などを手配するマックス。そして式の当日を迎えるが、シワだらけのシャツを着たウエイターや新婦を口説くスタッフらのせいで式はめちゃくちゃになる。

 結婚式を舞台に繰り広げられるコメディの本作を目にし、ここのところ敬愛するジャン=ピエール・ジュネ監督、パトリス・ルコント監督がすっかり鳴りを潜めてしまっていることも手伝い、さらに運が悪いというか観たいと思う作品となかなか巡り合えていないことで、触れる機会が年々減っていく傾向にあるフランス映画なんで、大好物のほっこり系ぽくもあってこいつぁもっけの幸いってぇことでとりあえず観に行ってきた。

 ウェディング・プランナーというと女性のイメージがあるなかにあって、本作は若いカップルの感覚についていけるの?と思わせる初老の男性という狙ったズレ感に新鮮味を覚え、そんな彼の下に集う揃いも揃って自己中なポンコツな面々とくそ面倒クサいクライアントが引き起こす結婚式の一夜をドタバタ劇は理屈抜きでオモシロかった。
ジャンル的には違うけれどもある職種の現場の一夜の出来事をテンポよく描いた「ディナーラッシュ」の趣を感じなくも。
 3時間にもおよぶスピーチや自己満足炸裂の自作自演のバルーン演出、そして〆の打ち上げ花火の大爆破といけ好かない新郎のエピはまるでドリフの様相で腹を抱えて笑ってしまった。
また、基本ポンコツだけれでもそのポンコツ連がひとつになったときに発する爆発力はすさまじいと同時に観いていて爽快さすら感じらたし、失敗は仕方ないとしてそれをどう挽回するやフォローしあうことが大事と仕事において大切なことを再確認。

 主人公のマックス役のジャン=ピエール・バクリは 「ムッシュ・カステラの恋」やわんこがサッカーする「ディディエ」に出てた俳優さんだったのか…まぁ観たのがかれこれ20年前ほど前のことだからあんま記憶に残ってねぇのもムリねぇところだわな。

2018年7月 1日 (日)

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷

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 オーストラリア&アメリカ
 ドラマ&ホラー&伝記
 監督:ピーター・スピエリッグ&マイケル・スピエリッグ
 出演:ヘレン・ミレン
     ジェイソン・クラーク
     セーラ・スヌーク
     アンガス・サンプソン


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 銃の開発によって膨大な富を築き上げたウィンチェスター一族の女性で、娘と夫に先立たれたサラは、銃で死んだ人々の怨霊から身を守るため24時間365日、とりつかれたように屋敷の増改築を繰り返していた。
狂気にとらわれたサラを診察しに屋敷を訪れた精神科医のエリックは、ある部屋に違和感を抱く。

 個人的に今年は目ぼしい作品が見当たらないことで今のところ不作の状況に陥っているホラー作品。
そんな中、月刊ムーやTV番組の「奇跡体験!アンビリバボー」で呪われた屋敷として紹介され有名なウィンチェスターハウスを扱った伝記怪奇譚の本作に食指が伸びないワケもなし。さらに大好物のゴシック調のホラーとなれば観ないワケにはいかねぇってぇことで張り切って観に行ってきた。

 まずはウィンチェスターハウスの概略を、銃のビジネスで成功を収めた実業家ウィンチェスター氏の未亡人サラの個人的な住宅に集まるウィンチェスター銃によって殺された人々の霊たちによる害を避けるため隠し部屋や秘密通路を彼女が死亡するまでの38年間、24時間365日、休みなく増築工事が続けられ…と、いろいろといわく付の物件。
 これだけで十分以上にホラーなところをさらに恐怖を加味してみましたなんだろうけれども、結局のところただ大きな音とカメラのずらしカットでただビックリさせるだけで、その名の通りまさに遊園地の【お化け屋敷】程度で終わってしまい、行き止まりや隠し扉に通路といった屋敷の持つ特性がほとんど活かされておらず期待したほどではなくやや残念な結果に。
どちらかと言えば霊よりも屋敷の怖さ奇妙さの方を観たかったというのが正直なワケで…それでもまぁ実話&伝記を利用しつつ、少なからずアメリカにおける昨今の銃乱射事件等の銃問題にも触れているあたりは評価できるかなぁと。

 黒いベールと全身黒づくめのヘレン・ミレンの不気味な存在感はさすが。欲を言えば妄執やら病的な雰囲気が欲しくあったかなぁと。精神科医プライス博士役のジェイソン・クラークって取り立てて目にした記憶をもってなかったんだけれども新章の「ターミネーター」&「猿惑」等でかなり拝顔していることを知った。これを機にちゃんと記憶に留めておこうと思う。

2018年6月30日 (土)

死の谷間

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 アイスランド&スイス&アメリカ&ニュージーランド
 SF&ドラマ&ミステリー
 監督:クレイグ・ゾベル
 出演:マーゴット・ロビー
     キウェテル・イジョフォー
     クリス・パイン
     


                                                                                     
 【物語】     (シネマトゥデイ)
 全てが死の灰に覆われた世界で、自分をただ1人の生存者だと思っているアンは、唯一放射能汚染を免れた小さな谷“第二のエデン”で愛犬と暮らしていた。
ある日、彼女は珍しい車両と防護服を身につけた黒人男性ジョンを見つける。彼は汚染された滝の水を浴びて体に変調を来すがアンのおかげで助かる。

どういった経緯で出演したのか知らんけど裕木奈江が重要なキャラで出演していたスラッシャームービーの「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」以来だからかれこれ10年ぶりくらいとなるアイスランド映画。
ストーリー&キャスティングに大きく惹かれたのはもちろんとして、残念ながらW杯ロシア大会では予選敗退が決まってしまったけれども人口もわずか33万人の小国(オレが住む東京は江戸川区の人口のちょうど半分って…どんだけ江戸川区は人口過密なんだよ…)の映画&スポーツのさらなる発展の応援の意味も兼ねて張り切って観に行ってきた。

 正直なところSF&ミステリーと映画サイト等でカテゴライズされているようなものではなかったけれども唯一放射能汚染を免れた小さな谷に愛犬とともに一人でくらすアンの孤独と絶望、そこに技術者の黒人男性ジョンが現れたことで芽生える安堵と希望、そしてどことなくいけ好かない空気を醸しだす白人男性ケイレブがふたりの間に現れ入ってきたことで嫉妬や牽制が生じてと、3人のあらゆる感情や心情の変化と機微を丁寧に描いていたように思えたと同時に、密室ではないけれど密室劇ばりの息苦しさや心苦しさが感じられてかなり静かな作りながらも見応え十分以上の作品だった。
 滝の流れを利用して水車を回し自家発電したりの復興劇、信仰厚いアンと科学者ということもあって神の存在を信じないジョンと宗教が絡んできたりと、どことなく「ザ・スタンド」「アンダー・ザ・ドーム」とスティーヴン・キングの長編ディストピアものの色が濃く感じられなくも。まぁ正直なところ捻りなしのよくある感が強くあったからキング色を強く感じられたことで思いのほかオモシロく観ることが出来たのかなぁと思わなくも。
受け手側に全てを託すラストは結構好き。ジョンはなんだかんだでここに至るまでに人ひとり殺っちゃってるし、あの安堵感漂う表情を見るとそうなのかなぁと。

 「スーサイド・スクワッド」時のトンチキねぇちゃんのハーレイ・クインとはうって変わってかなりまともな役どころだったマーゴット・ロビー、もしかしたらケイレブ以上に悪人だったのかも知れないジョン役のキウェテル・イジョフォー、そして終始不穏感漂うクリス・パインと三者三様の良さとワンコの存在が光る。

2018年6月24日 (日)

ガザの美容室

Degrade
 パレスチナ&フランス&カタール
 ドラマ
 監督:タルザン・ナーセル
 出演:ヒアム・アッバス
     マイザ・アブド・エルハディ
     マナル・アワド
     ダイナ・シバー

                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 パレスチナ自治区、ガザの美容室は、離婚調停中の主婦やヒジャブをかぶった女性、結婚を控えた若い娘や出産間近の妊婦らでにぎわっていた。ところが通りの向こうで発砲騒ぎがあり、美容院は孤立してしまう。
極限状態で女性たちは平静を装っていたが、いつしかトラブルになり…。

  風変わりなコメディでいまいちノリきれなかったという記憶しか残っていない「D.I.」という作品をを観たのがかれこれ15年ほど前のことで、それ以来となる2度目のパレスチナ映画。
なかなか触れる機会に恵まれない国の作品であることはもちろんとして、男性中心の中東社会にあって女性たちによる美容室という限られた空間での密室会話劇の設定に大きく惹かれ、気になっていた作品だったんで張り切って観に行ってきた。

 監督は政治どうこうではなく市井の人たちの暮らしや人生を描いたと言っていて、確かにその通りなんだけれども少なからず、年齢も違えば生活環境も恋愛&結婚観そして宗教観も違う女性たちが、戦闘に巻き込まれ閉じ込められることとなった美容室という小さな空間で繰り広げられる会話と諍い劇は、いくつもの民族と宗教が入り乱れている地域なため常に紛争常態にあるイメージしかないパレスチナという特異な空間の縮図といった趣が感じられる。
 問題を抱えていたり独善的な女性がいたりとそれぞれキャラ立ちもしていたし、交わされる会話にそれぞれの暮らしや人生が垣間見ることができるも、どれもあまり変わり映えがないうえにダラっと続いて…と、興味ふかくあっただけに気持ちもったいなかったかなぁと。事あるごとに鳴る携帯電話の設定にイラっとさせられのとは逆に美容室の上空を飛ぶイスラエルのドローンの飛行音がとても不気味で怖い。

 勉強不足もあってパレスチナとイスラエルの対立程度のざっくりした構図しか知らなかけれど、本作を観るとハマスとかファタハとかパレスチナの自治権をめぐって対立する複雑な内部構造とそれ故の高い失業率と蔓延する麻薬問題と実情を知ることができて勉強になった。

2018年6月23日 (土)

女と男の観覧車

Wonder_wheel
 アメリカ
 ドラマ
 監督:ウディ・アレン
 出演:ジム・ベルーシ
     ジュノー・テンプル
     ジャスティン・ティンバーレイク
     ケイト・ウィンスレット


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 1950年代のコニーアイランド。遊園地のレストランでウエイトレスとして働く元女優のジニーは、再婚同士の夫と自分の連れ子と一緒に、観覧車の見える部屋に住んでいた。
平凡な日々に幻滅し、海岸で監視員のアルバイトをしている脚本家志望のミッキーとひそかに交際するジニーだったが、ある日久しく連絡がなかった夫の娘が現われたことで歯車が狂い始め…。

 クリント・イーストウッド翁同様に80歳を過ぎてなお1年に1本の割合で映画を撮り続けているウディ・アレン翁の最新作。
翁のレトロ感漂うオシャレでシニカルな大人のコメディが大好きだけれども逆に翁のシリアスな作りがあまり得意でないこともあって気持ち二の足を踏む感が無きにもだったけれども今までにあまり目にした記憶がないほどに凝った映像美に惹かれるところが大きく年中行事だしってぇことで張り切って観に行ってきた。

 男と女、ニューヨーク、古き良き時代そして語り部といつも通りのウディ・アレン節が炸裂すると昼ドラ程度の安っぽい不倫劇もまたひと味違った趣が醸し出され、あまり得意ではない翁のシリアステイストであるにもかかわらず最初から最後までガッツリ掴まれてしまった作品だった。
 主人公のアラフォー女性ジニーの過去への執着、不倫、若い子への嫉妬そして所かまわず放火して歩く息子の存在…もしかしたらそこに更年期障害も入ってか?常にヒステリック状態にあり、現状を受け入れず全てを他人のせいにする極まりない独りよがりと自己憐憫に浸るジニーの姿は狂気そのもので、まぁ男だからなのか?その辺の感情が薄いこともあってかオレとしてはやや引かされるものが…だけれどもその求心力は半端ないし、拗れてドロってても失われないシニカルさと軽妙洒脱さはさすが。
 舞台が遊園地ということもあってか、今までの翁の作品では目にしたことがないくらいに極彩色に彩られ、絵本&箱庭的なレトロポップな映像はまるで同じく敬愛するウェス・アンダーソン監督の趣がなくもだし、また雨をはじめ部屋に差し込む日の陰影の演出なんかは全然違うのだけれどもなんとなくエドワード・ホッパーの絵画を観いてる感覚で物語同様に見応えが大きくあった。

 前にも何かの作品の記事で書いたんだけけれども本作も歳をかさね、それを隠さないケイト・ウィンスレットの全体の肉付きやヌードになったときの腹回り微妙なタプみと年相応の【廃れ感】は絶妙で半端なくイイ。
今回のアラフォーの情緒不安定な役どころだけにそういうところを隠さない彼女を起用し起用されたのかなぁと。
そして「K-9」やシュワ氏の「レッドブル」と中学生のときに以来スッゲェ久々となるジェームズ・ベルーシの姿に感動。

2018年6月17日 (日)

榎田貿易堂

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 日本
 ドラマ&コメディ
 監督:飯塚健
 出演:渋川清彦
     森岡龍
     伊藤沙莉
     滝藤賢一

                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 ゴミ以外なら何でも扱うことを信条にしたリサイクルショップの榎田貿易堂を群馬県にオープンさせた榎田洋二郎。
店には夫婦仲がうまくいっていない従業員の千秋をはじめ、よく油を売りにくるヨーコ、コミュニケーション能力に問題のある清春、帰省して実家の旅館を手伝っている丈らがたむろしている。
ある日、店の看板の一部が落ちてきて、洋二郎は何かすごいことが起きる予兆だと言い…。

 以前からその姿を幾度となく目にしているにもかかわらず、今になってナゼか急に気になりはじめた名バイプレイヤーの渋川清彦と、多くいる若手女優さんの中にあって誰ひとりとして持っていない【やさぐれ感】に惹かれてしまった伊藤沙莉と今気になってしょうがないキャスティングと、醸し出されるユル~い空気感に惹かれて張り切って見に行ってきた。

 いくつかいまいちノリ切れない…というかよく理解できなかったエピがあったことは否定できないもののユル~い空気のなか繰り広げられる人生に行き詰った大人たちのひと夏の下ネタ全開の人生群像悲喜劇&青春譚は笑いあり涙ありで期待した以上にオモシロく終始イイ心持で観ることが出来た。
 登場したキャラの年齢からすると人生を達観するにはまだ若輩なような気がしなくもだけれど「人生にリハーサルはない」をはじめ「ムリしてでもムリしない方がいい」「案外人生は続く」「人生は途中でいきなり終わっても、ダラダラ続いてもつまらない」と心に響くセリフが多いうえに「このままじゃダメなのは解ってる」「何事も止め時がある」のテーマとメッセージも共感できるところが大きく個人的にはかなり好印象の作品となった。

 本作は渋川清彦が主人公なんだけれども伊藤沙莉が主役といったくらいに彼女の存在は強烈で、取り分けて青春ロマコメ映画に出演している同年代の若手女優さんじゃ決してやらないであろう秘宝館で大きめのおちんの張り型をもって手でこすってるエピは最高のひとことだし、タバコを吸うシーンも板に付いていてこの先が楽しみな女優さんであることを確信。
いつものクセの強さの足し算と引き算が絶妙だった滝藤賢一&余貴美子のふたりはさすがといったところ。

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